引越し業者来たのに、荷造り終わってない。|経験者が語る、引越しあるある事件&やっておいて良かったこと

荷造りが終わらず結局…|経験者が語る、引越しで起きたこと&やっておいて良かったこと

2月3月は引越しシーズン。現在働いている人はもちろん、新社会人や新入生も多く移動する時期ですよね。

そこで今回は、引越しを終えたばかりの方に経験談を伺ってきました! お話をしてくれたのは、大学4年生のRさん。これまでは学生会館に住んでいたそうですが、就職に伴い都内の一般賃貸へ引越しをしました。Rさんのお話を基に、引越しで起きたこと&やっておいて良かったことをご紹介します!

引越しで起きた4つのこと

まずは、引越しで起きた想定外の出来事を4つご紹介。「いやそれは想定できるだろ!」というものも人によってはあるかもしれませんが、意外な見落としポイントもありました。

①荷造りが終わらない

引越し前日、だいたいこんな感じ

引越し作業で一番大変な荷造り。やはりこれが最大の難関だったようです。

「私自身業者を使った引越しが初めてで、段ボールに物を詰める作業がこんなに大変だとは思いませんでした。5日前くらいから徐々に始めましたが、全く終わらず引越し前日は徹夜をする羽目に。結局業者さんが来る時間になっても終わらず、翌日父にお願いして残りの荷物を車で運んでもらいました。業者さんにも父にも申し訳ない気持ちで一杯だし、自分自身も寝不足で週末の旅行は悲惨でした」

人によって荷物の多さも荷造りのスピードも違うため「〇日前に始めるのが正解!」と言い切ることはできませんが、1〜2週間前には手を付け始めると良さそうですね。ちなみにAさんは、元々片付けが苦手で、荷造りの際も「余ったスペースに何を入れて良いかわからず、中途半端な箱が散在する状態になったしまった」とのこと。元々苦手な自覚がある方は特に、たっぷり余裕をもって始めると良さそうです。

②荷物が入りきらないことに気付くのは、手遅れのタイミング

もらった段ボールの数は、大10箱・小10箱の計20箱。ひとり暮らしとしては一般的な量ですが、これにも問題があった模様。

「知らない人を部屋に上げることに抵抗があったので、見積もりは全て電話でしてもらっていました。“収集する系の趣味がなければ、基本的には20箱で大丈夫”と聞いたことがあったので、自分も20箱で大丈夫だと思っていたのですが、全然入らず…。業者さんのせいではありませんが、こんなに足りないものなのかと絶望しました。徹夜で作業をしていて、足りないことに気付いたのが当日の深夜だったので、段ボールを追加注文することも買いに行くこともできず、早めにやらなかったことを後悔しました」

段ボールに荷物が全て入るかどうかは、なかなか素人目ではわからないですよね。一方で、女性のひとり暮らしだと知らない人を家に上げるのは抵抗があるという方は少なくないはず。頑張って荷物を減らすか、余裕をもって荷造りをして追加の段ボールが必要になっても大丈夫なようにしておくなどの対策が必要になってきそうです。

③…と思いきや「衣装ケース」が登場!

段ボールの多くを占めていたのは衣類だったというAさん。細々したものが入らないまま迎えた当日に、驚きのことが起こります。

「業者さんが次々にプラスチックの大きな箱を持ってきて、“衣装ケースです”と。中にポールがついていて、ハンガーで洋服をかけられるようになっていました。私はダウンもコートもスーツも全て段ボールに入れていて、その結果他のものが入らなくなってしまったので“ここにかけたら全然入ったじゃん!!”と思いました。こんな親切なシステムがあったんですね。初めての引越しなので、これが引越しの常識なのか、はたまた電話で衣装ケースがあると聞いたのに私が忘れてしまったのかはわかりませんが、しっかり確認しておくべきでした」

クローゼットのハンガーをそのまま引っ掛けるだけ!

業者によって引越しの段取りや使っているものが異なる可能性があるため、あらかじめ確認しておくに越すことはなさそうです。

④あらゆる業者大集合の危機

無事引越しが完了しそうかと思いきや、最後にもう一つ不安要素が。

「引越し自体は午前中でしたが、ガスの開栓立ち合いや洗濯機の設置作業があったので、色々な業者に連絡をとっていました。本来であれば一日中予定を空けたかったのですが、専門医の予約がその日の午後しか取れず、昼過ぎの時間帯に各業者の予約を入れなければいけない事態に。幸いすべての業者が一堂に会することはありませんでしたが、万が一みなさんが一気に集まって渋滞し、作業しにくくなったら…とヒヤヒヤしました」

今回はどうしてもその日しか病院の予約がとれなかったとのことですが、渋滞などで荷物の搬入が遅れた場合のことも考え、できれば予定には余裕を持たせておきたいですね。

引越しでやってよかった3つのこと

お次は、やってよかったことをご紹介します♪

①掃除の日を作った

クリーニングが入っているとはいえ、意外と汚れもある新居。できることなら荷物を運びこむ前に掃除をしたいですよね。Aさんはどうしたかというと…

「引越しの前日に、丸々一日新居の掃除デーをつくりました。部屋の傷チェックのほか、バルサンを炊いて害虫駆除をするなど、家具を入れる前にやりたいことをできたので大満足です」

現在住んでいる家から新居までが距離がある場合は難しいかもしれませんが、時間や交通費が許すならたっぷり時間をとって掃除や害虫駆除の時間を作ると、その後がスムーズに進みそうです。

②壊したくないものは自分で持ち運び!

壊したくない大切なものって誰にでもありますよね。Aさんは、そんな“宝物”を自分で運んだ模様。

「今はもう売っていないDVDやポスター、直近で使用する予定があるペンライト、パソコンなどは自分で運びました。荷物は増えましたが、大切なものなので自分で運んで良かったです」

業者さんも大切に運んでくださっているはずですが、何かあったときに後悔しないために、厳選した宝物は自分で運ぶのも良さそうです。

③家具の配置を決めておいた

家具の配置を考えるのって楽しいですよね。置く場所によって部屋の印象もガラッと変わるので、重要なポイントでもあります。

「所有している棚は雑誌を飾れる扉がついていて可愛いのですが、重いのが難点で、自分ひとりでは到底動かせないんです。業者さんには適当に置いてもらって後日自分で動かすというのは無理そうだったので、あらかじめ場所を決めておいてそこに置いてもらいました」

ひとり暮らしだと、家具を動かすのも精一杯! ということもあるはず。工夫すれば動かせるものもありますが、床に傷がつく心配もありますし、何より動かせない重さのものってありますよね。あらかじめ家具を置く場所を決めておくと安心できそうです。

お金や時間だけでなく、体力や気力も必要になってくる引越し作業。心に余裕をもつためにも、計画的に進める必要がありそうです。とはいっても、前々から進めていても結局前夜〜当日朝にならないと荷造りできない荷物がかなりあるのも「あるある」です。それでも最低限で済むように、準備は余裕に余裕を持って進めておきましょう。(平田真碧)

写真/shutterstock.com