将来のための「貯金」してますか？
人生の選択肢のひとつとして浸透しつつある、おひとりさまライフ。自由に生活できるのがおひとりさまの魅力的なところですが、その分何かあったときに頼れる人が少ないのが難しいところでもあります。いざという時のために貯金はある程度しておきたいですよね…
ここでは、ジブラルタ生命保険会社が20〜69歳の未婚男女4,700人を対象に実施した「おひとりさまに関する調査2022」をもとに、世の中のおひとりさまの貯金事情について探っていきます。
23%が貯蓄なし？おひとりさまに聞いた現在の貯金額
現在の貯蓄額を聞いたところ、「0万円（ない）」が23.1%と、最も多くの回答を集めました。続いて、「100万円～200万円未満」が13.8%、「50万円未満」が13.7%、「500万円～1,000万円未満」が11.2%と回答が多いようでした。
貯金をしていない人の割合がこれだけ高くなったのは驚きですね。それでも貯金を頑張っている人もいるためか、平均は707万円になりました。男女別に見てみると、現在の貯蓄額の平均は、男性では735万円、女性では680万円となっていました。
現在の貯蓄額の平均を、男女・年代別にみた結果がこちらです。男性では20代118万円、30代380万円、40代655万円、50代856万円、60代1,668万円。女性では20代144万円、30代405万円、40代707万円、50代775万円、60代1,366万円となっています。
こうして見てみると、年代が上がるごとに貯蓄額が跳ね上がっているのがよくわかりますね。多くの人が時間をかけてコツコツ貯金を積み上げている結果のあらわれかもしれません。
理想はいくら？老後に備えてリタイアまでに準備したいお金
おひとりさまライフでやっぱり気になるのが、老後の生活ですよね。老後に備えてリタイアまでに準備したいお金を聞いたところ、「1,000万円～2,000万円未満」（21.7%）と「2,000万円～3,000万円未満」（21.6%）に多くの回答が集まり、平均は2,294万円でした。男女別にみると、老後に備えてリタイアまでに準備したいお金の平均は、男性2,530万円、女性2,057万円となりました。
先ほど確認した男女・年代別の貯蓄額の平均によると、リタイアを迎える人が多いと考えられる60代の平均貯蓄額は、男性が１,668万円、女性が1,366万円でした。そう考えると、「1,000万円〜2,000万円未満」という目標は夢のような話ではないのかも。ですが、同じくらい回答を集める「2,000万円〜3,000万円未満」の方を実現するには頑張る必要がありそうです…。
未来の自分のためにコツコツ貯金！
おひとりさまで、自分と向き合う日々を過ごしていると、ふと将来の不安に襲われることもあるかと思います。そんなとき貯蓄に余裕があることで、将来の不安が軽減できれば、心にも余裕が生まれるかもしれません。これを機に、将来のための貯金プランを見直してみてみませんか？（石川智香子）
