物を捨てるのって難しい…
いよいよ年末が迫ってきていますが、年末といえば大掃除を思い浮かべる人も多いんじゃないでしょうか？ 大掃除していると、ある程度物を捨てないといけなくなります。でも、「捨てよう」といざ物を手に取ってみると、いろんな思いが頭をよぎって捨てるに捨てられない… と葛藤してしまうことはありませんか？
ここでは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会が運営する解体無料見積ガイドが全国の男女500人を対象に実施した、「捨てられない物」についてのアンケート調査をもとに、どうしてものが捨てられなくなってしまうのか見ていきたいと思います。
Q. あなたは物を捨てられる方ですか？
「捨てられない」「あまり捨てられない」と回答した人が合わせて55.0%と半数を超えていました。捨てるのが苦手と自覚している人の方が多いことがわかります。残りの45%の「捨てられる」人たちのうち、「躊躇なく捨てられる」と回答した人はたったの7.8%でした。「最終的には捨てるけど、少し決断まで時間がかかる…」という人も多いのかもしれませんね。
Q. 「どうしても捨てられない物」はなんですか？
「どうしても捨てられない物」を聞いたところ、1位は「写真・アルバム」で66人が回答していました。「写真・アルバム」を筆頭に、ランキング全体を通して、誰かとの思い出を感じることができるものは捨てにくい傾向にあることがわかります。それでは3位から1位に寄せられた、具体的な回答をチェックしてみましょう。
3位 プレゼントでもらったもの
・「人からもらったものを捨てるなんて」という謎の気持ちが湧く（23歳 女性）
・人からプレゼントされたモノには「プレゼントしてくれた人の想い」や「思い出」がつまっているので、簡単には捨てられません（37歳 女性）
・贈ってくれた人の想いなどがあるので、捨てるとバチがあたりそう（42歳 男性）
プレゼントしてくれた人のことを思うと、やはり使わないものでも捨てられなくなってしまうようです。プレゼントをくれた人に、「プレゼント捨てちゃったの？」と聞かれたときの気まずさを想像するだけで、恐ろしくなりますね。
2位 服・ファッション小物
・歴代使ってきたブランド財布。高かったし、頑張って貯めたお金で買ったものだから捨てられない（30歳 女性）
・デザインが気に入っているので、捨てられません。「いつか痩せて着られる日が来る」と思っているので、捨てるのが難しいです（48歳 女性）
「体型が変わって着られなくなったけど、またいつか着られるはず…！」と捨てられない人が多数いました。また、流行は巡るため、「多少時代遅れのデザインでも、取っておけばいつかまた使えるはず…！」と捨てられなくなってしまう人も多いようでした。
「初めて買ったスーツ」「初任給で買った財布」など、思い入れがある場合もあり、なおさら捨てられなくなってしまうようです。
1位 写真・アルバム
・人が写っていると捨てづらい（28歳 女性）
・思い出があるので捨てられない。たまに見ると昔を思い出し、懐かしくなるので（38歳 女性）
・小中学校時代の思い出が詰まっているので、残しておきたい（47歳 男性）
まさに思い出のかたまりのようなアイテムですよね。特にデータとして残っていない写真は、捨ててしまうともう戻ってこないので、なかなか決断できません。写真やアルバムは何も全部捨てる必要はありません。少しずつ減らしていくのも手かもしれませんよ。
Q. 「物を捨てられない理由」はなんですか？
「物を捨てられない理由」も聞いてみたところ、このような結果に。「いつか〇〇かもしれない」や「〇〇しそう」など、もしものことを考えると捨てられない人が多いようですね。それでは、3位から1位の回答をした人の具体的な意見を見ていきましょう。
3位 もったいない
・「もったいない」という気持ちが他の人よりも強いから（22歳 女性）
・もったいない精神が根付いています（42歳 女性）
・お金をかけたものに関しては、なんとなく「もったいない」と思ってしまう（50歳 男性）
「高かったのにもったいない」「壊れてないのにもったいない」と感じる人は多いはず。けれど、捨ててはいなくても、ずっと使わずに放置しているというのも「もったいない」ですよね。思い切って他の人に譲ってみるのもいいかもしれません。
2位 愛着を感じる
・思い入れや愛着が強いと捨てられない傾向にあると思います（28歳 女性）
・自分のアイデンティティが失われるように感じるから（34歳 男性）
・苦労をともにしたモノを捨てると、罰があたるのではないかという恐れから（69歳 男性）
「思い出のつまったもの」「愛着があるもの」はなかなか捨てられないものです。「いらないものは捨てよう！」と意気込んだものの、いざ思い入れのあるアイテムを目にしたら、決意が揺らいでしまったなんて経験をした人も多いんじゃないでしょうか。大切なものは無理に捨てる必要はありません。どこかに飾ってみるなど、押し入れの中に眠りっぱなしという状況を打破できる工夫がしたいですね。
1位 いつか使うかもしれない
・汚れたり壊れたりしていないものだと、「何かのタイミングで使うかもしれない」と思ってなかなか捨てられない（27歳 女性）
・「何かに使えそう」と思い、捨てられずにとっておくことが多い（32歳 男性）
・空き箱などでも「いずれ役に立つときがあるはず」と思ってしまう（56歳 女性）
もう使わないだろうと思って捨てたところ、その数日後に使えるタイミングがやってきて、なんで捨てちゃったんだろう… とがっかりしたことありませんか？ そんな経験も邪魔をして、「いつか使うかもしれない」と、物を捨てられなくなってしまうのはよくあることですよね。かといって、いざとっておいてみると使わないことがほとんど。あまり慎重になりすぎず、捨ててみるのもいいんじゃないでしょうか？
思い切って、使わないものとのお別れを！
物を捨てるのは勇気が入りますし、できれば避けたいと思ってしまうかもしれません。でも、全く捨てずにいると、部屋はなかなか片付きませんよね。部屋も心もすっきりした状態で新年を迎えるために、今年の大掃除は思い切って使わない物を捨ててみてはいかがでしょうか？（石川智香子）
