コロナになってからの「働き方」。意識の変化は?
新型コロナウイルスが流行ってから早2年半。コロナ前と後では随分と日常生活が変化しました。ライフスタイルが変わり、仕事もテレワークという選択肢が増えた今日、「働き方」についてどのように考える方が増えたのでしょうか?
LINEリサーチが日本全国の男女43,320人を対象に、コロナ禍での仕事・働き方への意識の変化について調査したところ…驚きの結果が出ました。その気になる調査結果をお届けします。
【1】コロナ禍で変わった働き方への意識
■コロナ禍での働き方への意識の変化は若年層が6割超
全体の約半数、49%が「変わった」と回答。オフィスワークを行っている人たちは、テレワークの導入や、対面での打ち合わせではなくオンライン打ち合わせなどが増えたなど、大きな影響が発生した可能性大。
さらに興味深いのは、若年層ほど「とても変わった・やや変わった」の割合が高くなることです。18~19歳では「とても変わった・やや変わった」の回答を合わせると60%となり、他の年代に比べて割合が高いことがわかります。学生のアルバイトとして非常に多い「飲食店」が、コロナ禍により営業時間や形態が変わったことが多いのも影響が強そうです。大幅なシフトの変化、そもそもアルバイトを続けるかどうかの決断。さまざまな変化があったはずです。
■コロナ禍での働き方への意識の変化は、IT・金融・飲食関連で5~6割と高い結果に
業種別に見ていくと、コロナ禍で働き方への意識が「とても変わった」の割合がもっとも高かったのは【IT / 通信 / ソフトウェア】で25%、次いで、【飲食サービス】が20%でした。特に【IT / 通信 / ソフトウェア】については、「やや変わった」を合わせると、全業種の中でもっとも割合が高い61%がなんらかの変化を感じています。この分野は特にテレワークの導入や定着が他業種よりも早いというのもありそうです。
その一方で、「変わっていない」と答えた割合が、それぞれ36〜37%と四大多かった業種が【物流 / 倉庫】【建設】【運輸 / 交通】【小売】。実際の現場でモノを動かしたり届けたりする分野が多く挙がりました。
■在宅勤務はIT関連が在宅勤務・テレワークの割合が高い傾向に
続いて、コロナ禍によって加速したさまざまな「働き方」の中でも、特に大きな変化のあった「在宅勤務/テレワーク」についてみてみましょう。
全体では、「在宅勤務/テレワークはしていない」がもっとも高く72%。話題となったテレワークですが、実は「していない」人が圧倒的多数。
業種別でみると、やはり【IT / 通信 / ソフトウェア】は74%がテレワークを導入しており、ほかの業種と比べてみても圧倒的に高い割合。一方で、先ほどの「働き方への意識の変化は変わっていない」が多かった四業種はやはりテレワークの導入割合も少ない傾向に。一時的に影響が出たにせよ、今はあまりコロナ禍以前と変わらない働き方になっていそうです。
【2】仕事とプライベート、どちらが大切?
■若年層ほどプライベートの方が大切
18歳~59歳の男女のなかで仕事とプライベート(私生活)どちらが大切か、率直な気持ちを聞きました。
グラフを見ると、全体では、「どちらかというとプライベートの方が大切」が46%と約半数を占めもっとも割合が高く、次いで「プライベートの方が大切」が36%。どちらも合わせた合計は82%となっており、全体では、「プライベートの方が大切」と考える人の方が多いことがわかります。
年代別でみると、若年層ほど「プライベートの方が大切」派が多数。年代によって仕事とプライベートのどちらに重点を置いているかの考えはどんどん変わっています。
【3】週休3日、副業…今後気になる働き方
■今後したい働き方は「週休3日制」と「在宅勤務」
最後に、今後自分がしたい働き方についての質問のです。
全体では、「週休3日制」がもっとも高く32.4%、僅差で「在宅勤務」が30.2%で2位となっています。次いで「副業 / 兼業」「勤務場所を選べる」「フレックスタイム制」が人気を集めました。
年代別に見た回答がコチラ。
年代別でみると、10~20代では「週休3日制」が1位。さらに「在宅勤務」「勤務場所を選べる」も若年層ほど多く、「働く場所」の自由化が気になっている人が多いようです。
また、最近注目されている「副業/兼業」はすべての年代で3位以内となりました。本業で身につけたスキルを活かしたり、もしくは本業ではできない仕事を行ってみたりと、自分を活かし切る働き方ができるのも魅力ですよね。
コロナ禍をきっかけに世界が代わり、今まで「当たり前」だと思っていたことが変化し始めています。働き方も多様化し、時差出勤やリモートワークという新しい働き方が増えています。あなたの「働き方」への考え方は、どう変化しましたか?(坂元美月)