脱ブラでバストに異変!?適切なバストケアを医師に聞いてみた!

おうち時間の増加で脱ブラ傾向に! バストの“コロナ垂れ”が起きてるって本当?

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長引くコロナ禍によるリモートワークの普及などおうち時間が増えたことで、ワイヤー入りブラジャーの着用習慣がなくなってきているという人も多いのではないでしょうか。お仕事中やリラックスタイムをできるだけストレスフリーに過ごしたい! と思いつつ、気になるのはバストへの影響ですよね。

そこで株式会社Belletiaが全国の20代から60代までの女性500名を対象に行った「ブラジャーの着用とバスト」の調査結果を元に、八千代げんきクリニック院長松本華英先生にバストの悩みに関する解説と適切なケアアドバイスをしていただきました!

おうち時間の増加で4人1人は脱ブラ傾向があり! 

最初にワイヤー入りブラジャーの着用頻度が減ったか聞いてみたところ、「とても減った」「まあまあ減った」と回答した人は全体の25.4%にのぼりました。

ワイヤー入りブラジャーの着用頻度が減った理由としては、ノンワイヤーブラジャーが楽だからという理由に次いで、「外出自粛でおうち時間が増えたから」と回答した人は37.8%、「人に会わないから」と回答した人は34.6%、「在宅ワークが増えたから」と回答した人は18.9%と、コロナ禍におけるおうち時間の増加によって、全体の4人に1人以上が脱ブラ傾向にあるといえる結果となりました。

脱ブラ傾向の人のうち5割以上がバストの悩みが増える傾向に…

コロナ禍を経てワイヤー入りブラジャーの着用頻度が「とても減った」「まあまあ減った」と回答した脱ブラ傾向にある人たちは、「バストが垂れた」「バストの形が崩れた」「バストのハリが減った」という悩みが増えたと回答しました。

コロナ禍を経て脱ブラ傾向に拍車がかかったことで、バストの垂れ=『コロナ垂れ』が起こっていることが考えられそうです。松本華英先生に詳しく聞いてみましょう!

医師に聞く、バストの垂れの原因は?

「バストは母乳を作る小葉と母乳を運ぶ管である乳管と脂肪、「クーパー靭帯」からなります。この、「クーパー靭帯」は小葉や乳管を支えてくれる骨組みの役割をしており、バストの張りを保ってくれています。ただ、この「クーパー靭帯」はとてもデリケートで、負荷がかかると切れてしまい、年齢とともに再生がにぶくなってしまい、バストの垂れにつながります。バストの形を保つためには自分のバストのサイズにあった下着をつけ、「クーパー靭帯」が切れないように、バストを支えてあげる必要があります。」松本華英 医師

バストのホームケアってどうしてる?

脱ブラ傾向によってバストの悩みが増えたと感じる人もいる一方で、バストケアを日頃行っていますかという質問には、7割以上の人たちが「バストケアは行わない」と回答し、「1週間に1回程度」と回答した人はわずか2.8%という結果に。

バストケアについて世代で比較すると、特に40代以降は「バストケアを行わない」人が多く、一方で20代がホームケアを中心に一番熱心にバストケアを行っているという実態が分かりました。20代は「ホームケアとしてバストマッサージを行っている」、「就寝時などナイトブラを着用している」と回答した人が多く、他の世代と比較してもバストケアに気を使っていることがうかがえました。

「女性らしい、魅力的な体つきを保つためには、日々のバストケアは大切です。40代以降ではバストケアを行う人が減るという結果が出ましたが、ケアをしないとどんどんバストは垂れて、形は崩れてしまいます。今以上バストを垂れさせないためには日々のホームケアがとても大切です。」松本華英 医師

今後のバストケアとして行ってみたいことは?

今後行ってみたいバストケアについても聞いてみたところ、「就寝時のナイトブラ着用」と回答した人が一番多く、2番目は「ホームケアでバストマッサージ」という結果になりました。

一番手軽なバストケアとして人気のあるナイトブラですが、実はノンワイヤーだとバストの垂れなど形崩れは防ぎきれないという側面も。そこで、おすすめしたいのが就寝時にも気になりづらいソフトワイヤー入りのナイトブラです。ソフトワイヤーが入ることでホールド力もしっかりあり、就寝時にバストをしっかり固定したままにしてくれるので、垂れや形崩れの防止にもなります。

また、セルフケアとして行うバストマッサージですが、背中に流れてしまったお肉をしっかりバストの位置へと流すようにマッサージするのは至難の業。また間違った方法でのセルフマッサージは、バストの形を崩してしまう危険もあるので、気を付けましょう!

ナイトブラはサイズが合っていないと締め付けが強くなりすぎ、リンパの流れが悪くなったり、皮膚がかゆくなる可能性があります。今まで下着を着けずに寝る習慣があった方は圧迫感を感じるかもしれません。ただ、夜は無意識に体勢が変わる時間で、何もバストケアをせずに寝るとバストの形にとってはよくありません。ノンワイヤーの下着ではバスト全体を支えるための支持力がやや弱くなります。自分のバストの輪郭にあった曲線を維持できて、皮膚への刺激が少ないソフトワイヤーのナイトブラを用いることで、睡眠を妨げることもなく、バストケアができると思います。
また、バストのマッサージをご自身で行うときには、バスト自体をあまり強く押しすぎないようにしましょう。バストのふくらみ部分は皮膚の保湿ケア程度にして、バスト周りのリンパ(わきの下や鎖骨周り)をくるくると優しくマッサージしてください。

松本華英 医師

今回お話を伺ったのは…
松本華英(まつもとはなえ)
八千代げんきクリニック院長。
2011年 医学部卒業後、外科研修医として研鑽を積み、日本外科学会 外科専門医を取得。一般外科のみならず乳癌・乳腺診療にも注力し、日本乳癌学会乳腺認定医 やマンモグラフィ読影認定医、乳房超音波読影認定医 を取得。最近ではBiotouch japan 乳輪乳頭再建セミナーを受講、卒業し、多方面から乳房の診療に関わっている。2020年に八千代げんきクリニック開院、現職となる。

適切なバストケアで「コロナ垂れ」を回避して

楽ちんとバストケアを両立するなら、ソフトワイヤーのブラがオススメ! 脱ブラ傾向でバストのお悩みを抱えている人も増えている今、ぜひこの調査結果を参考に適切なブラやマッサージで「育乳」を初めてみてくださいね。

情報提供元/株式会社Belletia