「鼻血が出たら上を向け」って説、実際どうなの?ケガにまつわるウソ・ホントが意外すぎ

「どんなキズでもまず消毒」「鼻血が出たら上を向く」「絆創膏は貼らない方がいい」などの噂を、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

これらの噂が本当なのか?それとも嘘なのか?を絆創膏ブランド、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社」 コンシューマー カンパニーが20〜70代の男女180名に行った、キズの手当てに関する意識調査結果からご紹介。そして正しい処置について、「つながる ひろがる 子どもの救急」 代表/竜美ヶ丘小児科 小児救急看護認定看護師 野村さちい先生にうかがいました。

Q.あなたやあなたのお子様、知り合いがケガをして、あなた自身が手当てや応急処置の対応をしたときの経験を教えてください(選択式)

まずはじめに、怪我の手当てや応急処置にまつわる経験を聞くと、「正しくできた」人は13.9%のみ。「処置したものの、正しくできたか不安」の56.1%を筆頭に、9割近い方が「キズの手当てに対する正しい知識がない、正しい処置を知らない」ということが明らかになりました。

そこで、次から調査に加えて正しい知識や処置も同時に見ていきます! 

Q.通常の絆創膏は「キズを保護する」ためにあり、「キズを治す効果はない」ことをご存知でしたか? (選択式)

知っていた 57.8%

知らなかった 42.2%

通常の絆創膏には、キズを治す効果がないということを知っていましたか? 事実を知っていた人の割合が過半数を超えましたが、知らなかったと答えた人は、「キズパワーパッド」のような湿潤療法の絆創膏を頻繁に使用しているのかもしれませんね!

Q.鼻血が出たとき、どのような処置を行いがちですか?(選択式)

鼻をつまみ、上を向く 61.7%

鼻をつまみ、下を向く 38.3%

「上を向く派」多数ですが…実は、鼻血の正しい処置は「下を向く」です!

【鼻血の正しい処置】 上を向くと血が気道を塞ぐリスクが。下を向くのが正解! 小鼻をつまみ座って下を向き、目と目の間のおでこを冷やすと 5分程で鼻血が止まる。横になるときも顔は 下向きにする。

なんと過半数の人が間違った処置を行っていたという事実が発覚しました。

「上を向いて」という処置はよく聞くので、間違っていたなんて少しショックではないですか…? 次に鼻血が出た時は正しい処置方法を試してみてください。

Q.虫に刺された際にどのような処置を行いがちですか?(選択式)

刺されたところに爪でバッテンを付ける 26.7%

できるだけ触らないようにする 73.3%

 

次は「虫刺され」ですが…よくバッテンする説を聞きますが、「触らない」が正解!

【虫刺されの正しい処置】 触るのは NG。洗い流し、清潔にして薬を塗布。 むやみに触ると化膿の恐れが。石鹸などを使用して洗い流した上で、刺された部分を冷やすと痒みが軽くなる。痒み止めの軟膏(ステロイド入り軟膏や抗ヒスタミン薬軟膏)を塗布する。アンモニアでハチの毒は中和できない。

小さい頃に、刺されたところを爪でバッテンを付けて、なんとなく痒みが治っていたような気がしますが、今考えると、あれには何の根拠もありませんね…。むやみに刺された箇所を触ると、悪化してしまう可能性があるので、冷やしたり薬を塗ったりと大人な処置をしましょう。

Q.靴擦れができたときどのような処置を行いがちですか?(選択式)

とりあえず耐えて帰宅してから処置する 36.7%

痛みを感じたら外出先でもすぐに処置をする 63.3%

 

サンダルの季節、発生しがちな靴擦れ。とりあえず耐える人がそこそこ多いですが「できるだけ即ケア!」が鉄則。

【靴擦れの正しい処置】 痛みを我慢せず、その場でできるだけ早いケアを! 痛みを感じてすぐケアすることが早い治りに繋がるため、外出先でも処置を。靴ずれを保護し、痛みをやわらげながら治す、モイストヒーリング(湿潤療法)ができる絆創膏を靴擦れに気づいたら早めに使用するとよい。

靴擦れをしていても、デート中や仕事中でなかなか言い出せず、仕様がなく耐えるという人もいるのではないでしょうか。靴擦れしそうな靴の日は、絆創膏を持ち歩き、トイレなどで処置するのもおすすめです。

Q.打撲に対してどのような処置を行いがちですか?(選択式)

コールドスプレーを使用 26.7%

湿布を貼る 44.4%

氷で冷却する 28.9%

打撲をしたらとりあえず冷やす…という発想はありますが、「まずは氷で冷やす」が正解です!

【打撲の正しい処置】 スプレーでは冷却不足。氷などでしっかり冷却を! スプレーでは冷却が足りない場合があるため、アイスパックや氷で患部をしっかり冷却する。さらに痛みが 強い場合には、鎮痛効果のある湿布を貼ると効果的。 

スプレーだけに頼るのではなく、氷でしっかりと冷却する必要があります。また、とりあえず湿布を貼っておこう!という人も多いと思いますが、まずは氷で冷却することが重要です!

Q.やけどに対してどのような処置を行いがちですか?(選択式)

アロエを塗る 12.8%

耳たぶを触る 4.4%

とにかく冷やす 82.8%

やけどをしたら、とにかく冷やす派が圧倒的多数でしたが、それで正解!

【やけどの正しい処置】 すぐに流水で冷やすのが鉄則。 アロエの皮の成分(シュウ酸カルシウム)が、やけどを刺激し治りが悪くなることも。流水を使い、20 分を目安に冷やしましょう。赤くなる程度の浅いやけどは、モイストヒーリングの絆創膏で処置ができる。 

「アロエを塗る」や、「耳たぶを触る」といった一度は聞いたことのあるような噂を信じるのではなく、しっかりと冷やすことが水膨れになることを予防します!

Q.熱中症に対してどのような処置を行いがちですか?(選択式)

倒れるまでになったら処置する 9.4%

倒れる前にこまめに水を飲む 90.6%

 

毎年ニュースで報じられていることから危険性が周知されており「倒れる前のケア」を重視する人多数。これからの季節、特に注意したい熱中症は、まさに「倒れる前の予防」が重要です。 

【熱中症の正しい処置】 何よりも予防が大切。水分補給はこまめに、喉が渇いていなくてもしよう! 水分補給は頻繁に行う。太い血管のある部位だけでなく、露出させた皮膚に冷水をかけ、うちわであおぐなど、全身を冷やすように。熱中症予防として飲む場合、水やお茶でなく塩分や糖分のバランスの良い経口補水液が効果的。

熱中症対策についてはよく注意喚起されているということもあり、ほとんどの人が水分補給の大切さを理解していたようですね。さらに、熱中症対策には、水やお茶でなく塩分や糖分のバランスの良い経口補水液が効果的だということも覚えておきましょう!

 

どのくらい正しい処置を知っていましたか?よく耳にする怪我への処置の噂は、ほとんどが間違っていると判明しました。いつ怪我をするかわからないので、日頃から正しい処置の知識を知っておくことが大切です!

また、これからの季節、アウトドアな活動が増えてくると思うので、今回の処置方法を忘れずに、気兼ねなく全力で楽しめるといいですね♡(ありさ)

 

情報提供元/ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 コンシューマーカンパニー