今まで3回にわたりお送りしてきた、漫画家・竹宮惠子さんと思想家にして武道家・内田樹さんによる小学館新書『竹と樹のマンガ文化論』の内容紹介。
マンガってすごい!という気分になったところで、おふたりのスペシャルトークショーが行われると聞いて、行ってまいりました!
ちなみに会場は京都国際マンガミュージアム。レアなマンガや原画がたくさん所蔵されていて読み放題。京都観光の合間におすすめです。
整理券は即日配布終了というだけあって、会場に200人を越える方が集まっていました!
進行は本の内容を中心にフリートーク。読者の心をわしづかみにする作品や日本独自の表現技術、マンガにおける作家の個性、海外でのマンガについてなど、多岐にわたり繰り広げられました。
『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎さんが連載開始以来1か月しか休んでいない話に触れたり、「ランドセルが世界的に流行しているのは少女マンガがきっかけ」という話題で盛り上がったり、「女の子の鼻に初めて穴を描いたのは江口寿史さん」という、内田さんのマンガトリビアに客席がへえーっとなったり……。
他にも多くのライブ感のある話題が飛び出すなど、ここでしか聞けないマンガの四方山話が満載でした!
後日、空港で偶然見つけたランドセルの山。あの話は本当であった……。
講演終了後、貴重なお時間をいただき、少しだけお話をうかがうことに成功!
少女マンガ界のカリスマ・竹宮惠子さんには、ずばり「竹宮さんの描くキャラクターみたいな顔になりたいんです!」という相談をしてきました。
Woman Insight編集部(以下WI) 対談のなかで「きらきらした瞳やハイライトのような鼻」についてのお話がありましたが、その他にマンガにおける「美人」のキーワードはありますか?
竹宮惠子さん マンガでは一般的に、目の占めるスペースがもっとも顔の印象を左右します。ローティーンなら目が大きければ大きいほどいいし、大人になればなるほど小さくする傾向がありますね。また、顔のかたちも大事な要素です。読者層によって異なるのですが、小学生なら丸に近い横長がかわいいとされ、高校生になるにつれて縦長にシフトしていきます。最近はたしかに、マンガっぽいドールメークなど流行ですよね。
ジルベールのようになるには目を大きく!ということで、がんばろうと思います。
続きまして、本の対談をきっかけに今年4月から京都精華大学の客員教授となる内田樹さんに、ずばり「人の育て方」についてお聞きしました。
WI 内田先生は学問と武道を指導していらっしゃいますが、最近の若い子ってどうやって育てればいいんでしょうか?
内田さん 僕は誰かを「育てる」という意識をもってやったことはないです。あくまでお尻を持ち上げてあげる、「成熟を支援する」という感覚です。叱ったり怒ったりしても人は伸びないし、結局遠回りなんですよ。だから欠点を忘れて長所を伸ばす。批判しているひまがあったら、ほめて育てる。そのほうが効率的になると思います。あとは、プライベートも含めて親身になることですね。そういう親身さ、親切心が、今の世の中には足りないと思います。
……思わず深くうなずいてしまう、含蓄のあるお言葉をさらりといただいてしまいました!
トークショーの記念に、おふたりからサイン入りの色紙をいただきましたので、Woman Insight読者の方に各1名さまずつ差し上げます。以下の応募の決まりに従ってご応募くださいね!(五十嵐ミワ)
【応募のきまり】
●応募資格として、Woman InsightのTwitterをフォローしてください(当選のお返事をDMでするためです)。
[アカウント]@womaninsightlab
●応募フォームに下記を明記して「送信」ボタンを押してください。
・お名前
・メールアドレス
・題名(「竹と樹のマンガ文化論プレゼント」とご記入ください)
・メッセージ本文(竹宮先生、内田先生、どちらの色紙が欲しいかを明記。ご自身のTwitterアカウントも必須です。忘れずに書いてください)
応募の締切:2015年2月22日(日)23時59分まで
※抽選にて当選者を決定します。
※当選者にのみ、TwitterのDMでご連絡します。残念ながら当選されなかった方には連絡いたしませんのでご了承ください。
※当選のご連絡は、3月上旬ごろにさせていただく予定です。
※当落のお問い合わせにはお答えできませんのでご了承ください。
※いただいた個人情報はプレゼントの抽選、当選者へのご連絡以外には使用しません。
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『竹と樹のマンガ文化論』
竹宮惠子・内田 樹/著(小学館/740円+税)
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