その体調不良、寒暖差アレルギーかも!アロマテラピーが効く?医師に聞いてみました!

その体調不良、寒暖差アレルギーかも!アロマテラピーの効果を医師に聞いてみました!

気温差(寒暖差)にが激しい季節になると、いつも体調が優れないと感じていたり、中には対処法がわからず困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで公益社団法人日本アロマ環境協会による1,406名を対象に行ったアンケートと医師久手堅司先生のお話を元に「寒暖差アレルギー(寒暖差疲労)」とアロマテラピーの可能性についてご紹介します!

寒暖差による体調の変化を感じている人はなんと9割以上!

最初に「寒暖差による体調の変化を感じることはありますか?」と聞いてみたところ、「よくある」と回答した人が47.7%、「たまにある」と回答した人が43.6%、合わせて91.3%という結果になりました。

「寒暖差アレルギー」または「寒暖差疲労」という言葉を知っていた人は約8割

続いて「“寒暖差アレルギー”や“寒暖差疲労”という言葉を知っていましたか?」という質問に対し、「知っていた」と回答した人が54.3%、「いずれか一方だけ知っていた」と回答した人が25.5%、合わせて79.8%という結果になりました。

  • 「寒暖差アレルギー」とは?
    寒暖差によって鼻粘膜の自律神経が乱れることで、アレルギー性鼻炎のような症状がでることがあります。寒暖差“アレルギー”と呼んでいますが、実際にはアレルギー反応ではなく、自律神経の乱れに伴う反応といわれています。
    ※正式名称は「血管運動性鼻炎」

  • 「寒暖差疲労」とは?
    寒暖差によって多くのエネルギーを消費することで疲労が蓄積します。そして、自律神経が乱れることで様々な不調が出る状態を「寒暖差疲労」と呼んでいます。

寒暖差による体調の変化のうち、多い症状TOP3は「鼻水・鼻づまり」「くしゃみ」「頭痛」

「寒暖差による体調の変化を感じる場合、どのような症状でしょうか?」という質問に対し、最も多かったのが「鼻水・鼻づまり」69.8%。続いて、「くしゃみ」48.1%、「頭痛」43.5%、「肩こり・首こり」40.9%、「冷え」40.3%、「肌のかゆみ」34.8%、「倦怠感・だるさ」33.3%など、様々な症状がありました。

寒暖差による体調の変化を感じたときにアロマテラピーを活用する人は約6割!

「寒暖差による体調の変化を感じたとき、アロマテラピーを活用することはありますか?」という質問に対し、「よくある」と回答した人が20.0%、「たまにある」と回答した人が40.6%、合わせて60.6%という結果になりました。

寒暖差による不調が和らいだアロマTOP3は「ラベンダー」「スイートオレンジ」「ゼラニウム」

寒暖差による体調の変化にアロマテラピーを活用する人のうち、「アロマを使用した結果はどうでしたか?」という質問に対し、「気持ちが楽になったように感じた」と回答した人が85.5%、「症状が緩和されたように感じた」と回答した人が38.6%という結果になりました。

さらに「気持ちが楽になったように感じた」「症状が緩和されたように感じた」と回答した人が、寒暖差による体調の変化を感じたときに使う精油は、多い順に「ラベンダー」「スイートオレンジ」「ゼラニウム」という結果となりました。

左から「ラベンダー」「スイートオレンジ」「ゼラニウム」

安全にアロマテラピーを楽しむためには…

アロマテラピーを安全に楽しんでいただくため、下記の点にご注意ください。

  1. 精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らないように注意してください。また、必ず使用量を守ってください。
  2. 刺激や違和感を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱いところでの使用は控えてください。
  3. 3歳未満の乳幼児には、芳香浴(空気中にディフューザーなどで精油を漂わせる方法)以外は行わないようにしましょう。3歳以上の子どもでも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。
  4. 妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

多くの方が寒暖差による体調の変化を感じ、アロマテラピーで心身の不調が和らいでいる!

今回の結果について内科・神経内科・頭痛・脳卒中専門医である久手堅司先生にお話を伺ってみました。

「寒暖差による影響は、自律神経が乱れている状況ではさらに出やすくなります。一度、寒暖差で不調が出てしまうと、繰り返しやすいという特徴があります。
昨今の状況では、自律神経の不調を訴える方は、年々増えています。アロマテラピーを使用することで、心身のメンテナンス+自律神経へ良い影響を期待出来るため、実際にクリニックでもおすすめしています。
ラベンダー、スイートオレンジ、ゼラニウムは、50%以上の方が症状の緩和を実感したアンケート結果となっており、アロマテラピーの可能性に期待が高まります。私も、今後使用する機会が増えそうです。寒暖差による不調緩和に役立つ、様々な精油の組み合わせや使用方法を、沢山の人に知ってもらいたいですね。」

久手堅 司 先生

内科・神経内科・頭痛・脳卒中専門医
臨床経験を基に、2013年せたがや内科・神経内科クリニックを開業。
「気象病・天気病外来」「自律神経失調症外来」「寒暖差疲労外来」などの特殊外来を立ち上げ、話題を呼んでいる。

寒暖差による体調の変化を感じたら、アロマテラピーを試してみて

アロマテラピーでリラックスすることで自律神経が整い、寒暖差アレルギーへの効果も期待できそうですね。また、寒暖差による体調の変化で多く聞かれる「鼻水・鼻づまり」への不快感もすっきりとした香りのアロマで緩和されそうです。寒暖差の激しい季節、体調が優れないかも…と感じたらゆっくりリラックスできる時間を取ってみるほか、早めの病院受診がオススメです。

情報提供元/公益社団法人 日本アロマ環境協会