何をアピールする?受け身・恋に消極的な異性をその気にさせる心理テク

受け身・恋に消極的な異性をその気にさせる心理テク

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好きになった相手が受け身だったり消極的だと、自分の方からリードしないといけませんよね。恋に興味がない人のハートに火をつけるのは、何かと苦労することが多いもの。どうやって自分に関心を持ってもらうのが理想的なのでしょう!? そこで今回は、「受け身・恋に消極的な異性をその気にさせる心理テク」をご紹介いたします。 

■上手く褒めて次第に誘導する

受け身な相手と付き合っていくには、ほめ上手になるのが第一。そうすることで相手のモチベーションが上がり、前向きな気持ちになるからです。ただし、ほめ方にはポイントがあります。心理学者キャロル・デュエックの実験によると、才能や結果よりも“努力”をほめられた人の方が、より困難な問題に挑戦しようとする傾向がみられました。逆に、結果や才能をほめられると、失敗すると失望されるのではないかと恐怖を感じ、積極性が無くなってしまうのです。そのため、受け身な相手には努力をほめて気持ちよく誘導していきましょう。

■断れない選択肢を提示して誘いに乗せる

相手の判断をコントロールし、行動を促すための心理テクニックとして、“誤前提提示”というものがあります。人は与えられた選択肢の中だけで物事を選択しがちです。その心の動きを利用して、誤った前提を与えて相手を誘導する手法になります。これを受け身な相手に応用して、相手にAという選択肢をして欲しくない場合、「BかCでどう?」と違った選択肢を提示して、相手にAを選ばせないようにするのです。例えば、「デートに行く?」と誘うのではなく、「映画に行く? それとも遊園地に行く?」と誘うと、相手もアクションを起こしやすくなるのです。

■“オマケ話法”であなたに興味を持たせる

デパートの実演販売などを見ていると、後半になるにつれて今ならこれもついてくる! とどんどんオマケをつけてきますよね。これは“ザッツ・ノット・オール・テクニック”と呼ばれ、オマケをつけることでお得感を演出する心理手法なのです。これを利用して、初めに軽めの好意を示し、その後で最初のハードルを越える発言をしてみましょう。例えば「○○さんのこと友達として好きだよ。でも、いい人だから優しくされたら意識しちゃいそう!」とオマケのフレーズをつけることで、受け身な相手でもあなたの魅力が増大するはず。

■交際期間が限定的であることをアピールする

人は他人に行動や自由を制限されると、制限された自由に執着してしまう傾向があります。これを心理学では“心理的リアクタンス”と言います。この心理作用を利用して受け身な相手にアピールするなら、付き合える期間や状況を制限することによって、「付き合うなら今しかない」という焦りを生じさせることが可能に。例えば、「今“は”恋人募集中かな」と限定的に伝えれば、相手はあなたのことが気にかかるようになるでしょう。

おわりに

相手が受け身だからといって、自分が何でもリードしようと思うのは避けた方が無難です。心理学においては“サンクコスト効果”というものがあり、人は労力や時間を相手に費やすと、その対象にのめり込んでしまうのです。そのため、受け身な彼・彼女にも多少動いてもらうように心がけましょう。相手も時間や労力がかかることで、かけたコストの元を取ろうという心理が働き、あなたと真剣に向き合う気持ちになってくれるはずです。

(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。