社会人になってからの失恋理由、失恋が与える仕事への影響とは？
数年前に「失恋休暇」を導入している会社が話題になりました。つらい失恋をしてしまったら、仕事が手につかなくなるほど悲しくなる…というイメージはあるものの、実際にどのような影響があるか考えたことはありますか？
株式会社キャリアデザインセンターが女性762人を対象に行った「失恋と仕事」に関するアンケート結果をもとに見ていきましょう。
■社会人になってから失恋したことはある？
はい…67.6%
いいえ…32.4%
約7割の人が失恋経験ありと回答。ではそもそも社会人になってからの恋愛はどのような場所で出会うのでしょうか。
■その相手とはどこで出会った？
失恋相手との出会いの場所は「職場」が最も多く約半数でした。次いで、学校（学生時代）が22．9%、知人からの照会が19.4%となりました。4番目に多かったのは、「出会い系アプリ」。アプリが上位にランクインすることから、やはりアプリでの出会いが増えているようです。
■失恋理由は？
失恋した理由は「価値観の違い」が1位で、2位は「将来（結婚）が見えなかった」となっており、どちらも約3割の人が回答しています。価値観の違いというのは学生の頃でもありそうですが、将来や結婚というのは社会人ならではの失恋理由なのではないでしょうか。
■失恋から立ち直る方法は？
失恋から立ち直るための行動は「新しい出会いを探した」が39.1％と1位、2位「話を聞いてもらった」38.1％、3位「思いきり泣いた」32.8％となっています。次いで「仕事に打ち込んだ」も28.1％あり、仕事を立ち直る方法としている人も多く、やはり仕事と恋愛の関係は深いようです。また、その他の回答としては「転職した」「引っ越した」の他に、「立ち直れていない」もありました。
■失恋直後、仕事はどうした？
失恋直後の仕事について尋ねたところ、「とくに変わらない」が最も多く半数以上の人が回答しました。「むしろ没頭した」20.6％も含めると、7割以上と多くの人が通常以上のモチベーションで仕事に取り組んでいることがわかりました。
一方で「モチベーションが下がった」は25.7％の回答数があるものの、「休んだ」「遅刻、早退した」はいずれも5％未満でした。様々な形で仕事にマイナスな影響が出たという人はいるものの、失恋が仕事に大きなマイナスとして影響する人は少数派なことがわかりました。
■失恋で仕事観は変わった？
失恋後の仕事観については「とくに変わらない」が50.4％と半数を占めるものの、残りの半数は何らかの影響を受けていることに。2位以下は、「仕事を頑張る気になった」20.9％、「もっと上を目指そうと思った」16.4％、「長く働き続けようと思った」13.2％と、仕事をポジティブに捉える回答が続いています。
一方、7位の「仕事はほどほどにしようと思った」6.5％や、8位の「仕事を辞めようと思った」5.1％より多いことから、失恋をきっかけに仕事観が「守り」より「攻め」に変わった人の方が多いことが伺える結果となりました。
これらの結果から、失恋後の仕事観はポジティブに変化し、自身のキャリアを前進しようとする決断につながる人が多いようです。一方で失恋から仕事の熱量が減ってしまう人も一定数います。その際、「仕事の時間とプライベートの時間をしっかりと分ける」という方法をとる人もいるようです。あなたならではの仕事と恋愛の両立方法を考えておくのもいいかもしれません。
