仕事辞めたいけど言えない…300名が選ぶ理由2位「職場の人手が足りない」じゃあ1位は?
コロナ禍によって仕事のスタイルが変わったり、先行きが不安になったり、自分のやりたいことを見直す機会ができたりと、転職や退職を考え始めたという人も多いのではないでしょうか。辞めたいとは思ってはいるけれど言い出せずにいる…なんて人も中にはいるはず。
そこで正モバイル株式会社が20代~60代の男女300名を対象に行ったアンケートをもとに、「仕事辞めたいけど言えない理由」を理由と共にランキング形式でご紹介します!
仕事辞めたいけど言えない理由ランキング
10位:転職活動の仕方がわからない
まず仕事を辞めるとき、まず転職先を決め、勤務先に仕事を辞めることを伝え、引き継ぎをするという順で退職する人が多いですよね。その最初のステップでつまずいてしまっている状況ですが…転職の仕方が分からない方は5名と少ない人数でした。退職するにあたり転職の仕方というのは直接的な影響とは言えないようです。
9位:待遇の改善や異動を理由に引き止められそう
辞めると伝えると、「給料を上げる」「残業を減らせるよう業務量を調整する」「部署を変えてやる」のように待遇改善を提案されるのではないかと不安で言い出せないようでいるようです。
待遇ではない場所に不満を抱いて退職したい場合、待遇改善を提示されても解決にはならないので説得されても困ってしまいそうですね。
8位:上司が怖いから伝えづらい
「仕事を辞めたい」と決意していても、上司に伝えると何を言われるのかと思うと怖くなってしまい、なかなか言い出せないようです。
上司は、威圧的なタイプの場合、辞めると伝えると怒られてしまうのではないかという恐怖心があるため、なかなか言い出せなくなってしまいます。それ以外にも、「話を聞かないタイプ」「納得がいく理由でなければ許可しない」などひとくせあるタイプの上司の場合も伝えづらいと感じる人が多いようです。
7位:気が小さくて言えない
気が小さいと辞める事を伝える事を言いにくいですよね。
思ったことを相手に伝えることが苦手だったり、根本的に事を荒立てる事に対して抵抗が強い傾向があるかもしれませんが、この壁を壊さなければ、辛い日常から変わりません…。辛いのは辞めるまでの1か月とはいえ、そこを耐えられないという方が辞めると言えずにいるようです。
6位:職場の人間関係を悪化させたくない
基本的には、退職意向を伝える相手は直属の上司です。上司を通り越して更に上の上司に相談すると、人間関係が悪化し円満退職の妨げになる可能性もあります。
退職の話をする際には、人間関係の辛さを伝えるよりも、「新しいことにチャレンジしたい」など目指している次のことに焦点をあてると良いでしょう。前向きな伝え方で話すことで強い引き止めや説得を回避しやすくなります。
- 「妊娠中、つわりがつらくて休職させていただいたことがある。傷病手当金について教えてくれて、申請手続きまで進めてくれた。復帰した後も体調をものすごく気遣っていただいたので、育休からようやく復帰して1年で退職となると、良くしてくださった方々を裏切ってしまうようで申し訳ない。」(29歳女性)
- 「社長が体面を気にしすぎて、社員の健康や会社の発展よりも、他社と歩調を合わせることや大会社の動向にあわせた決定ばかりしていて、会社に独自性がどんどん失われていったから。おまけに後継ぎと目されている人の社員使いが荒く、心を病んで辞める人が後を絶たないから。(31歳女性)
5位:職場に迷惑かけそうで申し訳ない
自分が今やっている仕事を職場の人に任せるのが申し訳なくて、辞めると言い出せないようです。
退職する以上、大なり小なり職場に影響が出るのは避けられませんよね。「繁忙期を避ける」「引き継ぎをしっかりする」など最低限のことをやって退職するなど迷惑を少しでも抑えて、これまでお世話になった会社に迷惑を掛けないよう、極力円満退社を目指しましょう。
- 「小さな会社なので同じ業務を行っている人が他におらず、私が辞めると会社に迷惑がかかってしまう。こちらからは何も言っていないのに、時折上司から「辞めないでね」と言われるので、その言葉がプレッシャーでとても言い出すことが出来ない。」(31歳女性)
- 「自分が辞めることにより、業務の引き継ぎや後任者の採用、各手続き等手間や時間をかけさせてしまうと思うととても言いにくいです。仕事を教えていただいた時間や期待を全て裏切ってしまうように思えます。家族にも不安にさせてしまうと思います。」(30歳女性)
4位:在職中に気まずい思いをしたくない
退職したいと思っていても、言い出してもしそこから退職まで長引いてしまったときには気まずい気持ちになることへの懸念を感じているようです。
退職したい旨伝えてから退職するまでの期間、パワハラやセクハラに耐えていくのかと思うとなかなか言い出せないとのことです。「〇〇さんが嫌」「仕事内容や給料が不満」などの理由では、当然、印象が悪くなってしまいます。場合によっては、「改善を提示」されて引き留められてしまうので、退職理由も考えものです。
- 「コネで知人に紹介してもらって入社した職場のため、紹介していただいた方の顔が立たなくなるのではと気になって辞められません。紹介していただいた方と社長は昔ながらの友人なので、そこの関係も崩してしまうのではと不安です。」(35歳女性)
- 「つらいのは同僚や一緒に働いている先輩たちも同じ状況なので自分だけ辞めますと言うとその後の辞めるまでの期間仲が良かった同僚や先輩、上司との人間関係が気まずくなり辞めるまでの間業務以外の場所で無視されたり逃げたと笑われたりしそうだから」(23歳男性)
3位:家族の反応を気にしてしまう
仕事を辞めることで親や家族に心配や迷惑をかけてしまうという悩みを抱えている方が多数いるようです。
そのような考えを持っていると、辞めたいと会社に伝える以前に、家族にすら仕事を辞めると伝えることをためらってしまいます。親に「せっかく入った会社なのだから勿体ない」「人間関係が辛いのはどこも一緒」「逃げ癖がつくから今辞めるのはダメ」などと説得をされたとの回答がありました。親は「辞めたらまた就活に苦しむ」という気持ちや「前向きな理由で辞めて欲しい」という思いがあったのでしょう。
- 「せっかく就職できたのに辞めてしまったら、転職するまでしばらくは家族からの援助をお願いする立場になってしまい、家族との関係がもともとよくないのに更に悪化してしまうことを恐れて、辞めたいと言い出すのをためらってしまいます。」(29歳男性)
- 「仕事を辞めるということに対して相談をすると、「どこに行っても同じ」と言われて呆れられる。本当に同じかどうかは知らないけれど、一度決めた仕事を簡単に辞めるということがとんでもない悪事のように感じている自分がいる。」(29歳女性)
2位:職場の人手が足りない
職場の人員不足から、今自分が辞めると間違いなく仕事が回らなくなる恐れがあることで言い出せずにいる人が多いようです。
職場内の人間関係が良好な場合や、責任感が強いタイプの人などは、残った人への負担を考えてしまい、自分の気持ちを後回しにしてしまいます。今辞められたら困ると引き止められてしまったらどうしようという感情も、辞めると言い出せない理由のひとつかもしれません。
- 「それなりの年数在籍しており、後任もいないためやめるにもやめれない。・特に何をやりたいとかはないため、辞める理由を問われたときに答えられない。・生活もあるので、やめてしまってからもすぐに働き出す必要があり、転職活動もめんどくさい。」(28歳男性)
- 「仕事量・役職によるプレッシャーによる疲労は多いが、上司部下など職場の人間関係が良好であることが辞める一歩を踏み出せない大きな理由となります。また、福利厚生や研修制度が充実しているため、キャリアアップできる環境に将来的な安定を考えると比較的恵まれた環境で働けているため。」(27歳女性)
1位:転職先が決まっておらず退職後の生活が不安
辞めたいけど言えない理由として、今後の生活に不安を感じて退職できない方が多くいました。
多少の不満はあっても、大概の人は仕事を続けていることが分かります。それは転職にもリスクが伴うとわかっているからでしょう。しかし、その不満がこれからも毎日続く場合、思った以上にストレスが溜まります。それによって自分の身体や心、家族を疎かにしてしまう危険性もあります。限界が来る前に退職を見極めるのも大切です。
- 「20代前半ならまだすぐに転職先が見つかりそうだけど、もう30代も目前なので採用されるか不安。経験や知識も一般事務職としてのものしかないので転職先が見つかりにくい気がする。ご時世もあり専門性の低い一般事務職の求人は低賃金のため納得できる転職先が見つからない」(29歳女性)
- 「これからのキャリアアップや生活を考えるとダラダラ続けているより、転職した方がいいと思う。しかし、現場はギリギリの人数でお互いシフトを助け合いながら仕事をしていて、自分が抜けたことによって残る人に負担がかかることが気掛かりなことと、仕事をしながら転職活動をするのも大変だが、次が決まっていないままに辞めるのは怖いから。」(32歳女性)
- 「転職を考えていますが、まだ転職先が決まっておらず、退職後無収入になるため。やりがいが感じられなくなってきたので、転職をしたいのですが、コロナの影響もあるのと、子供がいるため、なかなか次が決まらず…。」(26歳女性)
不安をできるだけ取り除いて、円満退職を目指して
アンケート結果から、仕事を辞めたいけど言えない理由について、300名中118人と1/3以上の人が「退職後の生活が不安」を感じていることがわかりました。また、家族や職場に与える影響が心配という声も。不安をできるだけ取り除いて、自分にも職場にも円満退職を目指したいですよね。ただし、無理は禁物です。自分に限界が来る前に、退職のタイミングを見極めてくださいね。
情報提供元/正モバイル株式会社