Woman Insight編集部「神保町グルメ」連載担当の鈴木梢です! ついにパスタランキングも今回で終わりを迎えます……。
この連載は、古書店街として有名でありながらグルメの街としても実は有名な東京・千代田区にある神保町の名店を、小学館のいろんな編集部の人たちに教えてもらいながら、巡って食べてレポートするというものです。そう、小学館は神保町にあるので、情報に敏感な編集者たちが毎日通う名店は美味しいに違いない!と思った次第。
そこで、小学館の全女性社員にアンケートを実施して「丼」「カレー」「パスタ」「スイーツ」部門ごとのランキングを作成、そこから上位3位をご紹介していきます。
先日丼ランキングが完結しましたが、今回はパスタランキングの完結編。1位は神保町の名物とも言えるあの喫茶店の、昔なつかしい味に思わずほっとするメニューです。
神保町駅A7出口を出てすぐ左の道を入るとすぐにあるのが、「さぼうる」そして「さぼうる2」。昭和30年に創業し、来年の4月には創業60年を迎えるという老舗の喫茶店です。
今回いただくのは「さぼうる2」のナポリタンなのですが、12時頃には早くも列ができていました。
お店の前にはランチのメニューがあります。ナポリタンは単品だと650円。ドリンクをつけると850円です。
いただくのは「さぼうる2」のナポリタン(※)ですが、ちょっと今回はお隣の「さぼうる」の席をお借りします。赤い公衆電話がキュート。
中に入ると階段があり、上がることができます。ちなみに手すりや柱、天井やテーブルは一部を除いてほとんどが創業時からそのまま。
テーブルは通路の幅を確保できるように合わせているため、サイズがそれぞれ異なります。そういったなにげない配慮がうれしい。
半地下もあります。誰かとゆっくり落ち着いて話したいときはこちらの席がおすすめだと思います。
昼間は多少外からの光で明るくなりますが、夜は薄暗くムーディーな雰囲気になるので、それもまた素敵。
ログハウスのような店内は温かみが感じられ、実際店内にいくつかあるストーブで程よく温められています。
近づいてきたクリスマスに合わせて流れる音楽や、ささやかなクリスマス飾りにも、思わず気持ちが和みます。
店内を見ているうちに、ナポリタンが出てきました。これこそが、さぼうる名物ナポリタン! 女性がひとりで食べるには、かなりの多さ。これで、650円……破格です。
奥にある塩とサイズを比較すると、どれくらいの量なのか、なんとなくわかるかもしれません。奥に傾いて、今にも崩れそう。
「目分量なので、多くなってしまうんです。あまりにも多いと思うときには、注意をするようにしています」と、マスターの鈴木さんが話してくれました。さぼうる名物ナポリタン、まさかの目分量。
とても気さくに話してくださるマスターですが、常に店内のことを把握し、スタッフに的確な指示を出されていました。お店の雰囲気やコーヒー、料理だけでなく、マスターのそういった人柄も、きっとさぼうるが人気でい続けている理由。
さて、冷めないうちにいただきます。まずは奥にこぼれてしまいそうな分をすくっておきましょう。
いただきます!
麺はしっかりめにゆでられていてやわらかく、ケチャップの味が口いっぱいに広がります。決して甘すぎたり、酸っぱかったりはせず、なつかしいような、安心感のあるやさしい味。
具はスライスされたマッシュルーム、たまねぎ、ピーマン、ベーコン。具が足りなかったり余ったりもしない、量も絶妙です。これだけの量ですが、最後まで湯気がたち、ほとんど冷めることなく食べ切ることができました(とはいっても、「松本モテ道」でおなじみの松本さんとシェアして食べたわけですが)。
ちなみに、男性はライスにのせて食べる人がいるとのこと。これだけの量にごはんをプラスするなんて、サラリーマンや男子学生の胃袋はおそろしい。女性はひとつ頼んで、シェアするのがいいと思います。
お店は土曜日に特に賑わい、子どもからお年寄りまでさまざまなお客さんであふれます。日曜日は、お店がお休み。平日は学生やサラリーマンが中心で、11時半くらいからお店の外に列ができ始めるほどの人気ぶり。もし並びたくなければ、平日の午前中が狙い目です。
古書店街を堪能したあとは、さぼうるでぜひゆっくりと。もちろん、さぼうる2でナポリタンを始めとする喫茶店ランチを堪能するのもおすすめです。神保町へお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。(鈴木 梢)
「さぼうる2」
※ナポリタンは「さぼうる」で17時以降(お酒をご注文の方のみ)、もしくは「さぼうる2」でランチタイムのみの提供となります。住所:東京都千代田区神田神保町1-11
電話:03-3291-8405(「さぼうる」は末尾が8404になります)
営業時間:9:00~23:00(ランチタイムは11:00~14:00)
定休日:日曜
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