婚活のプロ100人に聞いた。15年で「理想の結婚相手」って、こんなに変わりました

婚活のプロ100人に聞いた!15年で「理想の結婚相手」はどう変わった? 

「婚活」という言葉が一般的なものとなり、マッチングアプリやSNSでの出会いがきっかけというカップルも珍しくなくなった今日この頃。月日の流れに伴う価値観の変化で、「結婚相手に対する以前の理想と今の理想は違う」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「パートナーエージェント」が成婚コンシェルジュ100人に対して行った、15年間の結婚相談所の変化に関するアンケート調査をご紹介。ちなみに15年前の2006年というと、Twitterがサービスを開始した年でもあります。この15年間にどんな変化があったのが、要注目です! それでは早速見ていきましょう。

 

入会理由のトップは「今の環境では出会いがない」

男性の入会理由女性の入会理由

まず初めに、結婚相談所への入会理由として多いものを聞いたところ、「今の環境では出会いがない」が男性84.1%、女性69.6.%と一番多い結果に。一方で、女性は「確実性」「効率」を意識して結婚相談所を選ぶ方も多いとコンシェルジュは感じているようです。

マッチングアプリや街コンなど、婚活の仕方が多様化した今だからこそ、結婚相談所にはより「確実性」や「効率」を重視するようになったと言えそうです。

 

「共働き希望」の男性、「家事育児を分担したい」女性が増加

理想の結婚増の変化(男性)理想の結婚増(女性)

男性版産休の設立や女性の就業率上など、家事・育児や就業に関する社会情勢はこの数年で大きく変化していますが、理想の結婚像にも、これらが反映されている様子。

男性については「共働きを希望される方が増えた(63.3%)」、「家事育児は分担したい、すべきだという意見が増えた(51.4%)」とコンシェルジュが回答し、女性についても、「家事育児は分担したい、すべきだという意見が増えた(68.8%)」、「共働きを希望される方が増えた(58.7.%)」と家事や就業に関する点が上位となりました。

 

婚姻暦は関係ない?

相手に求める属性の変化(男性) 相手に求める属性の変化(女性)

次に、「相手に求める属性の変化」について聞いたところ、「婚姻歴を気にしない人が増えた(男性43.6%・女性45.1%)」という回答が1位に。3組に1組が離婚すると言われている現代、婚姻暦はさほど重要なものではなくなってきているようです。

 

コンシェルジュの約半数が女性は「高身長であることを気にしない方が増えた」と回答

みなさんは、「三高」という言葉をご存じですか?女性が結婚相手の男性に求める条件が高学歴・高収入・高身長だったことから使われるようになった言葉のことで、30年ほど前に流行っていたんです。しかし、時代は流れるもの。

「お相手に求める見た目(容姿)に変化があれば教えてください」という項目では、外見よりも思いやりやコミュニケーションなどを重視される方が増えていることが伺えました。

相手に求める見た目の変化(男性)男性は「容姿よりも一緒にいて心地よいかどうかを重視する方が増えた(29.0%)」が一番多く、「顔の良さよりも笑顔や愛嬌を重視する方が増えた(28.0%)」が2番目に多い結果に。 相手に求める見た目の変化(女性)

一方、女性は「高身長であることを気にしない方が増えた(48.5%)」と最も多く、「生活力(45.5%)」や「人柄(45.5%)」を重視される方が増えているようです。

 

「精神的に自立していることを求める男性」が増加

相手に求める人間性(男性) 相手に求める人間性(女性)

「お相手に求める人間性や性格、人格に変化があれば教えてください」という項目の男性パートでは、コンシェルジュの48.1%が、「精神的に自立していることを求める人が増えた」と回答しています。また、「一緒にいて楽であることを求める方が増えた(42.6%)」という回答も多いよう。

一方で女性パートでは、「誠実さを重視する人が増えた(40.4%)」「金銭感覚が一致していることを求める人が増えた(39.4%)」などが多くの票を集めました。

 

コロナ禍で婚活にも変化が

お次は、婚活のプロたちに「コロナ禍で感じる「婚活」の変化」について聞いてみました! コメントを一部抜粋してお届けします。

「コロナに対する考え方や価値観を気にする(危機管理的能力や思いやりを持っているかどうかのバロメーターとして)方が増えました」(関東・30代)

「自然な出会いがある若い20代前半も婚活するようになったと思います」(関西・30代)

「オンラインコンタクトに抵抗のない方が増えた気がします。「コロナ禍になってパートナーの重要性を感じた」と仰る方が多いです」(九州・50代)

 

コロナ禍で、リスクに対する行動や周囲への思いやりなど、その人の本質が見える場面が増えてきたと感じている方も多いはず。また、飲み会や大きなイベントができなくなった今、出会いのチャンスも減ってきていますよね。そんな状況の変化が、婚活にも影響しているようです。

 

今後の婚活は、多様化とDXが鍵に

最後に、「今後の婚活はどのように変化・進化していくと思うか」について質問。こちらも一部抜粋してご紹介します。

「年収や家事など、男性だから、女性だからという感覚が少なくなり、希望条件なども多岐に渡ってくると思います」(関東・50代)

「年齢層にもよるかと思いますが、オンラインの活用が必須になっていくように思います」(関西・40代)

「AIやビッグデータ活用など、より効率と成果が求められるようになると感じます」(九州・30代)

コロナ禍でオンラインでの会議ツールが普及したことにより、婚活でもオンラインが1つのキーワードになりそうな予感。性別に囚われない価値観の多様化やDXなども注目していく必要がありそうです。

 

コロナの影響によっても少しずつ変わっている婚活事情。15年後には、今では考えられない婚活のスタイルが生まれているかもしれませんね。(平田真碧)

 

情報提供元/タメニー株式会社