「恋愛・結婚で幸せになりたい…でもなれない」あなたが、まず真っ先にやるべきこと

コロナ禍の恋愛や婚活、出会いって、いつもよりかなりハードモードです。前だったら「友達に飲み会を開催してもらう」「新しい習い事や社会人サークルを始めてみる」「異業種交流会に行ってみる」「とりあえず出会いがありそうな場所に飲みに行ってみる」などがサクッとできましたが、今は新しい人と会うことや、複数の人と会うことがなかなかしづらいもの。
なんなら、仕事だってリモートワークになっているから、社内恋愛だってなかなか発展しづらい。
ただでさえコロナ前から「出会いがなくはないけど、ピンとこない」「ときめかない」と迷っていたのに、出会いも絞られた今、彼氏が欲しかったり結婚をしたいなら、いったい何をどこからどうすればいいの? と考えているあなた。
そんなあなたにぜひおすすめしたい一冊があります。

『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本 35歳からのナチュ婚のすすめ』。
タイトルには「35歳から」とありますが、35歳以下であるライター後藤が読んでもかなり役立つ内容。「結婚に悩めるすべてのキャリア女性」をサポートする婚活結社『魔女のサバト』の主宰&メンバー、川崎貴子さん・金沢悦子さん・トイアンナさんの3名による共著です。
この本が提唱するのは、無理せずありのままの自分でつながるパートナーシップの形「ナチュ婚」

まず今回は「ナチュ婚」に欠かせない「幸せになれる考え方のコツ」について、金沢悦子さんにうかがいました。

◆幸せになる最大のコツは「幸せになる覚悟を決めること」

幸せになるためにはどうしたらいいか。シンプルにいうと「幸せになる」という覚悟を決めることから始めてください。
「私はこうだから、いい歳だから、相手に何かを求める資格はない」などと、誰に言われたわけでもないのに自分で勝手に理屈をつけて、幸せになることから逃げてしまっている女性がたいへん多いです。
特に「自己肯定感が低いけれど、プライドが高い」方は要注意です。本当は幸せになりたいはずなのに、いざ何かに失敗して幸せになれなかった場合に傷つかないように、事前に無意識のうちに「幸せになれないシナリオ」を準備してしまうクセがありませんか? それを用意してしまうと、それをなぞるように不幸せの方向に向かっていってしまい「私が幸せになれないことは最初からわかっていた」と、プライドだけは傷つかない結末になる…。そんな展開を、何度も繰り返してはいませんか?

もう、これはやめましょう。本当の自分の幸せは何かを、しっかり見つめ直しましょう。

たとえば心の中では「自分でお金は稼げるから、相手はそんなに稼いでいる人じゃなくてもいい」と本当は思っているのに「やっぱり対外的に、自分より活躍していないように見える男性だと恥ずかしい」「相手のほうが学歴が低かったら親になんて言われるかわからない」「友達から、あの子の相手微妙じゃない? と陰口を言われそう」と、いろいろと理屈で考えてしまうことはよくありがちです。もちろん、そのポイントが自分の人生にとって絶対に必要なものならこだわったほうがいいですが「それって本当に必要なの?」と、改めて見極めることが重要です。

人生の目的は、結婚することではなく、幸せになること。自分がどんな状態なら幸せなのかを知ることが、結果的に結婚へとつながります。

 

◆自分が本当に求めている「心の声」の見つけ方

(c)Shutterstock.com

仕事がデキる女性たちほど、自分の心の声を見つけるのが苦手という傾向にあります。それは「本当にやりたいこと」より「やるべきこと」を優先してやってきたから。いわゆる「いい大学、いい仕事や会社、評価や役職」はすべて「誰かの評価」あってのもの。評価のために頑張って結果を出していくこと自体はいいことではありますが、それが本当に自分の幸せのすべてなのかどうかは、一度立ち止まって考えてみてください。
さまざまな女性たちの話を聞いていると「誰かが自分に期待していること」が「自分がしたいこと」に、無意識のうちに同化してしまい、本心がわからなくなっている人がとても多いんです。そうして自分の本心にアクセスする筋力が弱まってしまっている方でも、きちんとトレーニングをすれば、わかるようになるので大丈夫です。

これまで見逃してきたり、フタをしてきた自分の気持ちや喜びスイッチを探してみるところから始めてみましょう。自分の素直な気持ちを見つけるのが難しいのであれば、一度自分をかわいい犬や猫のように思ってみてください。わんちゃんねこちゃんも、みんながみんな同じことで喜ぶわけではなく「このわんちゃんは背中を撫でられるのが好きだけど、こっちの子はおなかが好き」と、喜ぶポイントが違います。きちんと接しながら試していかないと、どこで喜ぶかわかりません。それと同じように、自分のことをかわいがっているペットのように大切に扱って「私ってこういうときに幸せだな、嬉しいな」とひとつひとつ見つけてみてください。

(c)Shutterstock.com

もしそこまで時間をかけたくないのであれば、エニアグラムやストレングスファインダーなど、自分を知るためのツールが多数流通しているので、そういったものも活用してみながら、自分の気持ちを上げるスイッチを知ってみるのもいいですね。
私が主宰している「魔女のサバト」や「はぴきゃりアカデミー」では統計心理学のi-color診断を、書籍の巻末ではそれをもとにした「I・YOU・THEY」の価値観診断を提案しています。自分の価値観を見つけるひとつの指標になると思いますので、試してみてください。

◆「自分を大切にすること」が何かわからないあなたへ

そもそも。皆さん「自分を大事にすること」がものすごく苦手なんです。特に女性は子どもの頃から、両親をはじめとした誰か他の人に「いい子だね」と言われるように行動することばかりを訓練しがち。そのため「誰かの期待に応えること」は得意ですが、「自分を大事にすること」は訓練しないまま大人になっている人が、本当に多いんですよ。

では、具体的に何をすればいいのか。「本当にどんなに小さなことでもいいから、自分との約束を守ること」から始めてみてください。言い換えれば「本当に自分がしたいことを、ものすごく意識的に行う」です。
ライトなことだと、今日は何を食べようかなと冷蔵庫を開けたときに「残っている牛乳の賞味期限が切れそうだから、別にそこまで牛乳の気分ではないけれど、牛乳を使おう」ということがありますよね。もちろんやむを得ずそうなる日はあるかもしれませんが、できる限り「100%、自分が食べたいものを食べる」と意識することも「自分を大事にすること」の第一歩になります。
たとえば職場のランチで、誰かに「お蕎麦でも食べに行かない?」と誘われたから、本当は蕎麦の気分じゃないけど蕎麦に行く…ではなく、「今日、私が本当に食べたいものはなんだろう?」と考えて、自分がしたいことのために時間を使う。そこから取り掛かるだけでも、変わってきますし、毎日がハッピーになります。
服やメイクもそうですよね。一度「誰かにこう思われたらどうしよう」と考えることなく、自分が心から着たい服やしたいメイクを身にまとってみてください。

 

◆その他、自己肯定感を高める方法

本書でも項目を設けて書いていますが、これらのことを毎日意識するだけでも変わっていきます。

・口癖をポジティブに変えてみる
・ネガティブなインプットを避けるよう、情報と人間関係の見直し
・変えられるものに着目する
・「◯◯するべき」を減らす
・褒められたらお礼を言う
・日々、小さな目標をクリアしていく
・自分の強みを確認する
・自分を1日3回褒める

ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、これを積み重ねていくことで少しずつ自己肯定感が上がっていくはずです。どれも実際に「魔女のサバト」を卒業していった女性たちが実践して特に効果的だったものばかり。詳しくは本書でチェックしてみてくださいね。

◆なぜ、「自分を大切にし、愛すること」が重要なのか

そもそもなぜ「幸せであること」を覚悟し、自分のことを大切にすることから始めるべきかというと、ここが定まっていないと「幸せになるにあたり、本当に自分が選ぶべき相手」の軸が定まらず、また失敗を重ねるからです。
そして、自分を愛せないと「自分を愛する男」を愛せません。自分を価値ある人間だと思っていないと、男性に振り向かれた瞬間に「え、こんな私を好きになるなんて、この人おかしいんじゃないの?」と引いてしまうんです。
身に覚えはありませんか? もし一度でもそう思ったことがある場合はなおのこと、なんとか思考回路を変えていくしかありません。
これについては次回以降また詳しくお伝えしていきますね。

次回は詳しく「本当に幸せになれる、選ぶべき相手の見つけ方」をご紹介していきます。お楽しみに。

次回はコチラ↓

▼お話をうかがったのは…
金沢悦子さん
株式会社はぴきゃり代表取締役。リクルートを経て日本初の総合職女性向け転職情報誌「ウーマンtype」創刊編集長。これまでに1万人以上の働く女性のキャリア支援を行う。婚活結社「魔女のサバト」主宰。
▼information

『やっぱり結婚しなきゃ!と思ったら読む本 35歳からのナチュ婚のすすめ』
トイアンナ 金沢悦子 川崎貴子 共著
1452円/河出書房新社

 

構成/後藤香織