オーストリア・ウィーン大学のクレシュ教授のチームが睡眠に関するある実験をしました。
20代の8組の未婚カップルに、最初の10日間は同じベッドで寝てもらい、その後の10日間は別々のベッドで眠ってもらいました。この間に睡眠パターンを検証し、知力テストを行ったのだそう。
同じベッドで寝た翌日に、男性は「よく眠ることができた」と感じましたが、実際の睡眠を検証すると、「深い睡眠が妨害」されていたことが判明。さらに、その後に行われた知力テストの成績も悪くなり、ストレスホルモンのレベルも上昇しました。
対照的に女性は、同じベッドで寝た場合も、眠りに落ちさえすればぐっすりと眠っていて、知力テストの成績も男性ほどは低下しませんでした。ストレスホルモンもあまり増加しなかったといいます。
ちなみに女性は、「ひとりのほうがよく眠ることができた」と感じたようでしたが、実際はパートナーと一緒に寝たときのほうがより深く眠っていたことがわかりました。
以上の結果から、男女一緒に眠ることで、女性側にはメリットが多く見受けられたのですが、男性はというと、睡眠を妨害されていたうえ、なんと頭まで悪くなっていたんです!
なんという悲しき性差……! というか、男性は睡眠スタイルまでナイーブだったんですね。
夫をおバカにさせず、なおかつ夫婦円満でいるには、どんな睡眠スタイルが理想なんでしょうか。
女性のみなさんは、隣に眠る大好きな人に、実はあなたと一緒に眠ることで無意識にストレスをかけているかもしれない! そんな意識をもつようになれば、少しは旦那さんや彼氏が眠りやすい環境をつくる配慮が出てくるのかもしれませんね。
寝相が悪いと自覚のある人は、たとえ同じベッドでも、上にかける毛布や布団を別々にするだけで、だいぶ安眠に効果があるようですよ。(吉田奈美)
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