突然ですが「湖沼」ってどう読むか知っていますか?
どストレートに読めば「みずうみぬま……?」ですが違います。
湖沼は「こしょう」と読み、漢字の通り湖と沼の総称です。
ところで「湖」と「沼」、ついでに「池」って、何がどう違うか知っていますか?
なんとなく超ざっくりこんなイメージがありませんか?
湖。でかい。どちらかというと澄んだイメージ。
沼。中くらい。植物などがうっそうと茂っていそうなイメージ。
池。なんとなく小さめなもの。
さて、国土地理院によると、実は「湖沼等の用語については、厳密に区分することは困難です」とした上で、スイスの湖沼学者フォーレルが行った区分を紹介してくれました。
湖:水深が大きく、植物は湖岸に限られ、中央に深いところには沈水植物を見ないもの。
沼:湖より浅く、最深部まで沈水植物が繁茂するもの。
池:通常、湖や沼の小さなものをいい、特に人工的に作ったもの。
とのこと。
なんとなくざっくりイメージにある「沼は植物っぽい」という印象はあながちハズレでもないようです。
上記の定義による代表的な例には
湖:琵琶湖、摩周湖、田沢湖等
沼:印旛沼、伊豆沼等
池:満濃池等
が挙げられますが、地域の資源としてイメージアップしたい際に「湖」へ呼称変更する例もあり、旧地名から考察する必要もあります。
さらに、ダムによって人工的にできた「池」でも「○○湖」と名前がつけられることもあるので、実は一概にこうとは言えないのが現状のようです。
明確に「面積はこれ以上!」などと決まっていそうなのに、実は案外そこまで決まっていない「湖」「沼」「池」。もしかしたらあなたの家の近くにも「区分上は沼に近いのに湖と名付けられているもの」などが存在しているかも。気になったら調べてみてくださいね♪
情報提供元/国土地理院