年始の恒例行事といえば、そう、初詣。多くの日本人が神社に行き、お賽銭を入れて今年1年の幸福を願い、おみくじを引いてみたり……。
でも、意外と「そもそも、鳥居って何?」レベルで神社や初詣についてって知らないものですよね。そんな初詣に関する素朴な疑問に、神社・神道を研究し続け著書も多数の山村明義さんが丁寧にお答えしているのを見つけましたので、一部ご紹介します。
【鳥居をくぐる際は左足で!「初詣」に行く前に知っておきたい7つの疑問】
Q.鳥居ってなんのためにあるんですか?
A.ここからは神域ですよ、という目印、門のような役目です。
ちなみに、鳥居の材質や色は、伊勢神宮は白木、稲荷神社は赤など、統一されている神社はあるものの、形、色、材質にいたるまで、基本的に制限はありません。
Q.鳥居をくぐる際のマナーはありますか?
A.くぐるときも帰るときも一礼。そして、左足で越す。
鳥居をくぐる際は立ち止まって脱帽し、まず一礼。帰るときも、鳥居をくぐったのちに本殿のほうへ向きなおり、一礼するのが望ましいです。さらに、神道の作法により、鳥居をくぐる際は左足で越すと、なお神様に近づけます。
Q.境内はどこを歩いてもいいんですか?
A.瑞垣に囲われている場所・しめ縄が張り巡らされているところ、参道の中央はNGです。
神域である境内のなかでも、瑞垣に囲われている場所としめ縄が張り巡らされているところは“さらなる神域”で入ってはいけない場所です。また、参道の中央は“正中”と呼ばれる、神様がお通りになる道なので遠慮しましょう。
Q.初詣は有名神社に詣でるほうが効果が高いのですか?
A.まず、ご先祖様や近所の神社にご参拝しましょう。
あなたをいちばんに見守ってくださっているのは、氏神と、その土地を守る産土神です。初詣に遠方の有名神社に出向くようになったのは、明治時代になってから、鉄道など交通網が発達し、鉄道会社が沿線の神社に積極的に参拝誘致を行ったためと言われています。
Q.お賽銭に相場ってあるんでしょうか?
A.ありません。より多く入れたから願いが叶うわけでもありません。
もともと、お賽銭は刈り入れたばかりのお米。秋、無事に収穫を終えたことを神様に感謝して、新米を白紙に包み「おひねり」としてお供えしていました。金額よりも、大事なのは丁重に扱うこと。初詣など参拝客が多くて賽銭箱に近づけない場合は少々許されるとして、できる限り丁重に扱うべきです。
Q.手水の正しい使い方を教えてください。
A.左手を清める、右手を清める、口を清める、柄を洗い流すの順です。
左手を清め、右手を清め、柄杓をまた右手に持ち替えて左手に受けた水で口をすすぎ、静かに吐きだし、左手をもう1度清めたら、両手で柄杓を持ち、残った水が柄を伝って落ちるように垂直にして柄を清めましょう。とはいえ、基本的に神道は何事にもおおらかなので、気にしすぎる必要はありません。唯一絶対に慎むべきことは、柄杓に口をつけることのみです。
Q.おみくじを2回引くのは、やっぱりルール違反ですか?
A.よい結果が出るまで何回も引くより、そこにある神様の言葉を深く受け止めましょう。
おみくじの歴史は鎌倉時代までさかのぼり、政治に利用されることが多かった分、その役割は重いものでした。良くない結果が出たとしても、それが今のあなたへの神様の言葉です。
同じ神頼みでも、正しいルールを知っているとさらに神様といいご縁が結べそうですね! 新年のいいスタートを切るために、是非頭に入れておいて(またはブックマークをして……)くださいね。皆様に良いご縁がありますように!
情報/『和樂』2014年1・2月合併号の別冊付録
>鳥居をくぐる際は左足で!「初詣」に行く前に知っておきたい7つの疑問
【年明け何日までOK?いつ鐘を鳴らす?正しい「初詣」とは】
初詣は、一年の感謝を神様に捧げて、新年の無事と平安を祈願するとても大切な行事です。ただ、実際に訪れると、どんな手順・作法でお詣りをするべきか、迷う方も多いのではないでしょうか?
そこで、伊勢神宮の広報室 神宮主事の音羽 悟さんに初詣の正しいお参りの仕方を伺いました。
Q.初詣は何日から何日までに行けばいいのですか? この日に行った方がいいという日にちはありますか?
正月の三が日(1月1~3日)が一般的ですが、旧暦の正月つまり2月の節分までに初詣をするのが好ましいです。しかし、特にこの日までにお参りをしなくちゃいけない、という決まりはなく、さらに、回数も定められていません。神社では、初詣に来た日=吉日、という考え方なので、いつお参りをしてもいいです。
Q.初詣に行くときの正しい服装などはありますか?
いわゆる、晴れ着が一番好ましいと考えられます。一年の感謝を神様に捧げますので、男性は背広にネクタイという正装がいいと思われます。ただ、カジュアルな服装がいけないというわけではなく、不敬にならない服装をおすすめしております。
Q.マフラーやコート、帽子はつけたままお参りしてもいいですか?
道中は問題ありませんが、お参りする時は、すべて外していただくのが理想です。
Q.お参りする時に正しい手の洗い方を教えてください。
拝礼の前に手を洗い口をすすいで身を清めます。まず、右手で柄杓を持って水を汲み、左手に水を掛けて清めます。左手に柄杓を持ち替え、左手の時と同様に水を汲み、右手に水を掛けて清めます。右手で柄杓を持って水を汲み、左手のひらに水を受け、その水を口に含んで口をすすぎます。もう一度左手を清め、柄杓を立てて残った水を柄に流して清めるのが一連の流れになります。
Q.参道で気を付けることはありますか?
参道では、基本的に中央を歩くのは控えた方がいいです。中央は神様の通る道とされているため、端を歩きましょう。鳥居をひとつ越えるごとに、神様の領域に近づくため、鳥居の前では立ち止まり、軽く一礼してから進むのが好ましいです。
Q.鐘を鳴らすタイミングはいつですか? 何回鳴らすのが正しいですか?
神社でも鐘がついているところとついていないところがありますが、基本的には、お賽銭をあげて、鐘を鳴らして、二礼二拍手一礼をしてから、お祈りしましょう。だいたい三回ほど鳴らすのがいいです。
Q.お賽銭はいくらくらい入れればいいのでしょうか?
年齢層や立場により、さまざまです。伊勢神宮の場合ですと、大人なら100円、子供なら10円程度が平均です。ただ、お賽銭は神様への気持ちが大事ですので、特に決まりはありません。
Q.自分の願い事をしてはいけない、と聞いたことがあるのですが?
伊勢神宮は、日頃のご加護に対する感謝を神様に伝える場所と言われています。でも、国家の安霊であったり、平和など公の祈りを捧げたあと、個人的なお願い事をしても構いません。
Q.喪中の初詣は控えた方がいいのですか?
地方によっても差があると思いますが、一般的に、ご両親の場合は、50日くらいを目安に、祖父母など近親者であったら10日くらいは初詣をご遠慮いただいた方がいいかもしれません。
Q.「これはやらない方がいい!」という初詣の仕方はありますか?
お正月ということもあり、飲酒されてから初詣に来られる方が多いのですが、それは止めていただいた方がいいです。神様に一年のご報告をして、お供え物をして、それから自分たちで召し上がっていただくのがいいと思います。
謙虚な気持ちで、正しいお参りをすれば、運気も上がりそうですよね! 神様に感謝をしながら、気持ちよくスタートしましょうね。
【「初詣、何を祈願する?」男女での違いが面白すぎる】
あけましておめでとうございます!お正月に「初詣」へ行く人、たくさんいるのではないでしょうか。私も毎年初詣に行きます。ところでみんなは何を祈願しているのだろう……。楽天オーネットが20〜59歳の独身男女658人に「独身者の恋愛・結婚に関する意識調査」を実施。アレを願うのかと思ったら意外にもそっち系だったのね〜。まずは初詣には行くのでしょうか。
■初詣に行く予定はありますか?
<女性>
「行く予定である」43%
「行く予定はない」33.1%
「わからない」23.2%
<男性>
「行く予定である」45.6%
「行く予定はない」32.1%
「わからない」20.9%
男女ともに「行く予定」の人は45%前後となり、2人に1人が初詣に行くとなりました。
ちなみに年齢で見ると「行く予定」の女性は20代〜40代は約5割ですが、50代になると約3割以下にも減ってしまうのです。
ではそんな初詣で何をお願いしているのでしょうか!
■どのようなことを祈願しますか?
<女性>
1位 「まずは自分自身が健康でありますように」26.7%
2位 「家族が健康でありますように」25.9%
3位 「素敵な出会いがありますように」20.7%
4位 「仕事がうまくいきますように」11.1%
5位 「今の恋人とずっと一緒にいられますように」4.4%
6位 「今の恋人と結婚できますように」3.7%
7位 「今の恋人以外に、素敵なお相手に出会えますように」0%
<男性>
1位 「家族が健康でありますように」24.4%
2位 「素敵な出会いがありますように」19.3%
同位 「仕事がうまくいきますように」19.3%
4位 「まずは自分自身が健康でありますように」14.1%
5位 「今の恋人とずっと一緒にいられますように」5.9%
6位 「今の恋人と結婚できますように」4.4%
7位 「今の恋人以外に、素敵なお相手に出会えますように」2.2%
男女で順位に差が出ました。女性は1位に「自分自身の健康」、2位に「家族の健康」、3位に「素敵な出会い」となりました。対して男性は1位「家族の健康」、2位「素敵な出会い」、「仕事」に。アレッ!? 女性の祈願は自分のことが先にきちゃう(笑)。
20〜24歳の女性は1位に「家族の健康」がくるのに対し、25〜34歳の女性は1位に「素敵な出会い」となりました。アラサーになると結婚がちらつくため、健康よりも恋愛をどうしても願っちゃいますよね。ちなみにこの年代の男性を見てみると、20〜24歳の1位は「仕事」、25〜34歳の1位は「素敵な出会い」となりました。男性もアラサーでは仕事より恋愛をとるようで一安心!?
情報提供元:楽天オーネット
【初詣デートで女子が「キュン」としちゃう行動6つ】
お正月デートの定番といえば、「初詣」ですよね。お正月らしい華やかな雰囲気の中で、普段とは違うデートを楽しめるでしょう。神様の前で、「二人のこれから」についてお願いしてみるのもアリかも!? まずは、彼氏と一緒に初詣へ行く人はどれくらいいるのか女性約70名に調査してみました。
Q.初詣に彼氏と行きますか?
行く……38%
行かない……62%
初詣に彼氏と行くという人は約4割となりました。そんな初詣デートで、もしも彼氏にこんなことをされたら……思わずキュンとしてしまう!という行動について、女子に意見を聞いてみました。
■人ごみの中でリード
「人ごみでかばってくれる感じはドキッとする」(31歳・会社員)
「人ごみの中をはぐれないようにしっかりサポートして、手をつないでくれるところ」(28歳・専業主婦)
「大勢の中ではぐれないように守ってくれる」(22歳・会社員)
初詣デートで、避けられないのが人込みです。とはいえラブラブカップルにとっては、それさえも恋のアクセントになるはず。一生懸命にリードしてくれる様子が見られれば、彼氏への評価もぐんぐん上昇していきます。
■女子への気遣い
「温かい飲み物や食べ物を買ってきてくれたら気遣いが出来る人なんだとキュンとします」(19歳・学生)
「寒くない?とドライブ中に気遣ってくれるところ」(25歳・その他)
「寒いとことかで気遣ってくれたりかな?」(21歳・学生)
寒く疲れやすい時期だからこそ、「大丈夫?」の一言が、女子の心を癒してくれます。定期的に声をかけてくれることで、安心感も増しますよね。
■一生懸命な横顔
「一生懸命拝んでいるところ」(16歳・学生)
「お願い事をするときに長くお祈りしているとかわいいな、って思います」(18歳・学生)
「真剣にお参りしている横顔を見るとキュンとする」(23歳・専門職)
お賽銭を投げて、お参りをする彼氏の姿。そっとチラ見して、キュンキュンしている女子も少なくないようです。「今年もずっと一緒にいたい!」なんて、改めて決意する瞬間です。
■ひとつのポケットでぎゅっ
「寒くね?って言って私の手を自分のポッケに入れてくれるとこ!」(19歳・学生)
「寒いから、手を握ってポケットに入れてくるときが1番キュンとします!」(24歳・会社員)
「初詣は行列が出来てて待ち時間があるから、並んでる時にポケットに一緒に手を入れる」(24歳・派遣社員)
恋愛ドラマや少女漫画でありがちなシチュエーションは、妄想するだけでドキドキしてしまいます。「寒いけれど手は繋ぎたい!」なんて彼氏の気持ちが伝わってきて、思わずにやけてしまう女子も多いのではないでしょうか。
■あれもこれも……!
「私の好きなものを次々と出店から買ってきちゃう彼氏がかわいすぎて」(30歳・専門職)
「一緒におみくじをひく、わたあめを買ってもらう」(29歳・会社員)
あれもこれもと購入してしまうのは、「彼女と一緒にもっともっと楽しみたい!」という気持ちの表れなのでしょう。せっかくのデートですから、彼氏と一緒にはしゃいでみてくださいね。
■なんでも知っています!
「初詣のいろんな知識を教えてくれる。意外にいろんなことを知ってるんだなーって感じる所にキュンとくる」(22歳・専門職)
「下調べをして、リードしてくれる」(26歳・派遣社員)
何も知らなくても雰囲気だけで楽しめる初詣ですが、きちんとした知識があれば、より奥深い世界を堪能できることでしょう。さりげなく豆知識を披露してくれる彼氏であれば、より一層楽しい時間を過ごせます。
カップルの初詣デートにも、キュンポイントは多数あるよう。このお正月、大好きな人と初詣に行く機会がある方は、ぜひこれらのポイントも意識してみてはいかがでしょうか。きっと楽しい思い出になりますよ。
>これからもついて行きます♡初詣デートで女子が「キュン」としちゃう行動6つ
【初詣デートで好感度が上がる「女子のかわいすぎる」振る舞い3つ】
新年の幕開け1発目のデートといえば「初詣」です。そこで、今回は初詣デートで好感度が上がるポイントについてまとめてみました♡
◆着物姿でいつもと違う自分に
「彼女の着物姿とか見てみたい!」(21歳・学生)
「和服だといつもと違う感じにそそられる」(28歳・広告関連)
「1年に1度しか見られない姿だから」(24歳・教育関連)
初詣といえば1年に1度、着物を着るチャンスですね! 普段は見られない和服姿には、彼もキュンとしてしまうかもしれません♡ 手間はかかりますが、たまには着物を着てみてはいかがでしょうか。
◆可愛い願いごとにキュン♡
「何をお願いしたか聞いたときに、『〇〇くんとずっと一緒にいられますようにってお願いしたー』と恥ずかしそうに言われたときは可愛いと思った」(22歳・機械関連)
「一生懸命お願いしていたことが、後から聞いたらすごい可愛いことだったとき」(25歳・サービス関連)
「願いごとはやっぱり女子っぽいことを言ってほしいかも」(23歳・通信関連)
お参りをした後には「何をお願いしたの?」という話題が定番。そのときに可愛いお願いごとを彼に伝えたら、きゅんきゅんしちゃうかも♡ 「〇〇くんとずっと一緒にいられますように♡」なんて、ちょっと恥ずかしいけど可愛い!!
◆参拝マナーは知っておきたい!
「しっかりしてるなーと思う」(26歳・マスコミ関連)
「ある程度の歳だったら知っててほしいかな」(28歳・公務員)
「逆にできないと嫌かも」(30歳・飲食関連)
手水やお参りのマナー。意外と習う機会ってないですが、歳を重ねるごとにできることが当たり前のように思われてしまいます。「しっかりしてるな」と彼に思わせることができたら、また違った印象を与えることができそうですね。
>初詣デートで好感度が上がる「女子のかわいすぎる」振る舞い3つ
【初詣デートで女子に着てきてほしい服ランキング】
冷え込む1月だから、ついダウンなどの厚着に頼ってしまいがちですが、男性ウケのいい「初詣デート」の服装はどんなコーデなのでしょうか? 男性30名に「女子に着てほしい初詣デートの服」を調査しました。新年早々、彼から「かわいいね♡」の一言をもらっちゃいましょう!
■3位 上品な着物
「なかなか見る機会がないし、わざわざ着てくれたと思うと嬉しい」
「TPOにあわせた格好をきちんとできる人は好印象!」
「初詣にぴったりだし、かわいいと思います」
意外にも多かったのが、「着物」という回答。自分とのデートのために「わざわざ着てくれて嬉しい」といった理由や、「TPOに合っている」といった理由までありました。普段あまり着ない着物ですが、いざ着てみるとテンションも上がりますよね♪ 彼との初詣デートに思い切って着てみては?
■2位 ふわふわニットワンピース
「あったかそうだし、隣に連れて歩きたい!」
「かわいいし、神社という静粛な場所にもマッチしそう」
「ニットワンピにタイツの組み合わせは冬限定だし、女の子らしくていい!」
男性人気の根強いニットワンピが堂々2位! 人気の理由としては、「あったかそう」「かわいい」など大人気でした。素材がニットな違いでだいぶあったかい着こなしのニットワンピ、実は冬デートの鉄板服かもしれませんね!
■1位 あったかニット
「ニットのもこもこ感がいいし、動きやすそうな恰好で着てほしい」
「寒くないか心配になってしまうので、あったかそうなニットがいいかな」
「冬の女子のニットは最強! ふわふわなのが好きです」
1位に選ばれたのは、冬の定番アイテムのニットでした! 男性の本音としては、寒くない恰好、よく歩く初詣だから、動きやすい恰好、なおかつ女の子らしいかわいい恰好、と三拍子そろうニットがどんぴしゃみたいです♪ ちなみに、これだけはNGというアイテムに、ミニスカート、ヒールの高い靴、露出の多い服、なんて意見もありました!
>初詣デートで女子に着てきてほしい服ランキング!3位は着物、では1位は…?
日本の年中行事である初詣。新しい年を迎えるにあたり、お願い事をする前に前年のお礼をするのが礼儀だそう。そして、他力本願にお願いするのではなく、そのことを頑張るから見守っていてください!と祈願するのが本来のお参りの仕方だそう。皆さんも今年はお参りの仕方をしっかり勉強して、初詣へ行ってみてはいかがでしょう。