【誰とも付き合ったことのない人とお付き合いする上でのメリット・デメリット】
ある程度の年齢の人で、付き合った人数がゼロだと聞くと、ちょっと身構えてしまう人もいるかもしれません。
元々そういったことを求めていない人である可能性もあるし、単に巡り合わせの問題であったり、極端に消極的なだけで、お付き合いしてみたらとっても素敵な人だった、ということもありえるもの。そこで今回は、誰とも付き合ったことのない人とお付き合いする上でのメリット・デメリットを考えてみます。
■恋愛に自信がない相手ほど恋が生まれやすい?
ある程度の年齢に達していて交際経験のない人は、恋愛に対して自信がなく自己評価が低い傾向にあると言えます。自己評価と恋心は密な関係があり、高い人は積極的に異性へアプローチする傾向が強いのに対し、低い人は非常に消極的なことが多いといえます。こういった傾向を心理学においては自尊理論と言います。しかし、自己評価が低いと、愛情を受け入れやすくなるという研究結果があり、しかも、愛情や好意に対する欲求が高まりやすく、恋が生まれやすいと言われています。そのため、付き合ったことがない相手とは、恋が生まれやすいのです。これまで失恋して痛みを味わってきたあなたなら、狙い目だと言えます。
■助けてあげているうちに好きになりやすい?
人のために何かをしてあげると、してあげた相手を好きになることがある、という少し不思議な援助と好意の関係が、実験を通して証明されています。お付き合いの経験がない人と交際するなら、何かとリードしてあげることが必要になります。そうしているうちに、相手に対する好意が膨らんでいくかも。そのため、あなたがある程度世話焼きな性分なら、どんどん愛しさが募っていくことでしょう。逆に、そうでない場合は疲れてしまうかもしれませんね。
■自己呈示が下手かも?
交際経験のない人の最大の難点と言えば、自分を表現するのが不得意な傾向の強い人が多いと考えられる点かもしれません。恋愛が上手くいかない人や、経験のない人の中には、不適当な自己呈示をしている人が多いと考えられます。ある心理実験によると、不適当な自己呈示をする人は、同性と話すときにはかなり深い自己呈示をして、異性には表面的な自己呈示しかしていませんでした。そのため、異性と話すときこそ心を開いて思いのたけをぶつける必要があるのです。
そういう意味では、恋愛経験のない相手は、付き合いが難しいかもしれません。しかし、慣れてくれば少しずつ自己呈示してくれるはずなので、それを面倒に感じないなら上手くいくでしょう。
交際経験のない相手と付き合うということは、つまりあなたが初めての恋人になるということを意味します。ある意味、それはプレッシャーでもあり、優越感でもあるかもしれません。ただ、相手にとってはすべてのことが新鮮で、あなたと過ごす時間が交際経験のすべてです。そういう意味では、丁寧に接していかないといけないことに変わりはないかも。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。