美容誌界の売上ナンバーワンを独走中の人気雑誌『美的』。“「肌・心・体」のキレイは自分で磨く”というキャッチコピーが示すように、内面も外見もキレイになる情報が毎月満載です。今回は、そんな『美的』の編集長、兵庫真帆子さんに2013年の美容界を振り返ってもらいました。
Woman Insight編集部(以下、WI) 2013年が2012年と比べて大きく違ったことを挙げると、どんなことがありますか?
兵庫編集長(以下、兵庫) 2013年のベストコスメのランキングを見ていても、美的クラブ(『美的』の読者組織)の人たちと話をしていても、とても面白いなと思ったのはメイクに「色」が戻ってきたということです。数年前から、メイクといえばヌーディカラーなど色を抑えた“すっぴん風メイク”が好まれていたのですが、2013年になって「赤リップをつけはじめた」「赤リップをつけたい」という声を多く聞くようになりました。
WI 『美的』2月号の表紙(下に画像あり)も、赤いリップが印象的ですよね。
兵庫 そうですね。夏ぐらいからこの傾向はありましたが、「色」のあるメイクが戻ってきたのを強く感じたのは秋ぐらいから。読者の方々に聞いてみても、「目尻にピンクカラーをのせる」「ネイビーのアイラインを使う」といった企画を提案すると、とても感心が高かったです。
WI 「色」のあるメイクが注目されはじめた理由は、どこにあるのでしょうか?
兵庫 おそらく、ファッションがカジュアル化しているので、そのスタイルにヌーディなメイクを合わせると“メイクをしていない感”が全面に出てしまうから……ということかもしれませんね。服がカジュアルなので、ポイントにメイクで「色」を使うとバランスがいい!と思ってもらえたのかもしれません。でも、全部の色が濃くてはダメなんです。どこかポイントになる部分だけに色をのせる。このさじ加減が、今季のメイクの特徴ですね。
WI 2013年、『美的』ではどんな企画が人気でしたか?
兵庫 10月号で「色っぽい」という特集をしましたが、これは大人気でした。色気の企画は初めてではなかったのですが、春夏ぐらいから“色っぽさのある女性が好き”という流れが読者の中にあり、この号のタレントクローズアップで檀密さんに登場していただきました。正直、同性受けはどうなのかなと最初は思っていたのですが、同性から見ても気になる存在なのか、大きな支持があって、すごく反響がありましたね。
WI 壇密さんのほかに、『美的』読者から支持されていた芸能人というと、どんな方になりますか?
兵庫 これは2013年に限らず、好きな芸能人を挙げてもらうと井川遥さんの名前は必ず挙がりますね。それに加えて2013年は石原さとみさん、長澤まさみさん、綾瀬はるかさん……といった、コンサバがベースだけど、ちょっと女っぽい、やわらかい部分を持った人たちが読者に人気でした。
WI 以前は“ハーフっぽい”雰囲気の女性が憧れというか、流行だったことがありますが、今挙げられた名前の方々を見ると“純和風”で“色っぽさ”もある……そんな印象を受けますね。
兵庫 そうなんです。少し前は、目鼻立ちのハッキリしたグラマラスな女性が注目されていましたが、変わってきましたね。そして、『美的』読者に「好きな顔は?」と聞くと、森絵梨佳さんが絶対に上位に入ります。
WI 森絵梨佳さんは、最近特に注目度が高いですよね。Woman Insightの記事でも彼女は大人気です!
兵庫 幸せそうで透明感があり、甘すぎず可愛すぎず、女らしい顔立ちが『美的』読者は好きなので、森絵梨佳さんはドンピシャなんです。それに、メイク次第で“もしかしたら私も(似た顔に)なれるかも……”と思わせる顔立ちなのが、人気の理由だと思います。「森絵梨佳になれる」という特集も大人気で、読者アンケートで「ベストコスメ」に次ぐランキングでした。読者のヒアリングをしたら、「森絵梨佳さんのような離れ眉を作るために、コンシーラーで眉間部分を消してみました」と言う人もいましたね。“なりたい、なれそう”と思わせるのが、彼女の魅力なんだと思います。
Woman Insightでも大人気の森絵梨佳さん、2014年の活躍も楽しみになってきました。そして、トレンドはパーツのポイントに色みのあるメイクを施すということで、『美的』2014年2月号の表紙が、まさに2013年を集約した1枚に仕上がっていたということがわかりました。さて、次回は「読者の肌悩みに大きな変化があった」というお話です。(さとうのりこ)
次回はコチラ→ 美的編集長が語る!「2013年、読者の肌悩みが深刻化。20代から“ほうれい線”が気になる」
(『美的』2014年2月号)
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