ウエディングパークのデザイナーに聞く!「幸せに働くコツは? 最新結婚トレンドってどうなの?」

CanCam読者へのアンケートで約8割の人が「結婚したい!」と答えるなど、20代の働く女性にとって「結婚」はやっぱり気になるキーワード。ウエディング業界の仕事にあこがれる人も多いよう。「実際、ウエディング業界で働く女性は、どんな風に働いているの?」と気になっている皆さんのために、CanCam.jpが詳しく取材してきました!

今回は、結婚準備のクチコミ情報サイトなどを運営するIT系の企業『ウエディングパーク』で働く女性をクローズアップ! プロダクトデザイナーとして活躍する、24歳の村上さんにインタビューしました。彼女がITデザイナーを目指した理由や、仕事とプライベートの両立のコツ、お仕事バッグの中身などなど、様々な面から“ウエディング業界の働き方”をお届けします。さらにプレ花嫁にぴったりの最新ウエディング事情も♡ やりがいを得ながら、自分の人生も欲張りに楽しみたい人にも必見の内容です!

●村上初雪さん
株式会社ウエディングパーク バリューデベロップメント本部 プロダクトデザイナー。武蔵野美術大学の油絵学科卒業し、新卒でウエディングパークに入社。趣味は登山と長距離おさんぽ、アート鑑賞。
株式会社ウエディングパーク公式HP https://www.weddingpark.co.jp/

「日本を元気にしたい!」ウエディング業界のデザイナーになったワケ

——村上さんは、元々武蔵野美術大学で油絵を学んでいたんですよね。就職時にWebデザインの道へ進んだのは何でなのでしょう?

村上さん(以下、村上):そうですね、同じ科の同級生でデザイナーになる人はかなり少なかったです。芸術家を目指す人も多かったので。ただ私は、「日本を元気にしたい、豊かにしたい」という思いがあって就職をしようと思いました。なので、就職活動中は地方創生や人材系のお仕事から探し始めたんです。そんな中で出会ったのがウエディング業界。色々な企業を見るうち、「結婚ってめちゃくちゃ日本を元気にしているな!」と感じたんです。

——その中でウエディングパークを選んで就活したのはなぜですか?

村上:「働いている人の雰囲気がすごくいいな」と思ったからです! 理念やビジョンに対して全員が本気で取り組んでいることがホームページなどから伝わってきて、「このチームでなら目標に向かって頑張れそうだな」と思いました。しかもウエディングパークは「デザイン経営」を推進していて、デザイナーが価値ある存在として働ける環境だったのも決め手でした。

——現在はどんなお仕事をされていますか?

村上:WebサービスのUI/UX(ユーザーの使いやすさを意識したデザイン設計)をメインに、広報用のバナーやビジュアル制作なども担当しています。入社して間もないですが、ただ仕様書通りにデザインするだけでなく、「そもそも事業の課題って何だっけ?」「ユーザーの方にとってメリットのあるデザインとは?」といった、事業やデザインの根本の構築から任せてもらえています。

——若手のうちから大きなプロジェクトに関われ、仕事を任せてもらえるデザイナー職ってなかなか珍しい気がします!

村上:弊社はデザインをほぼすべて自社でやっていて。だからこそ、統一感のあるデザインができますし、そのためにみんなでディスカッションして、同じ方向を見てやっていこうという社内風土があるんです。なので、若手もプロジェクトの初期から関わり、チームメンバーと共にしっかりと役割を持って働けます。

私は今「mieruupark(ミエルーパーク)」という事業に関わっていて。新機能を開発する際は、自らが式場の方ににインタビューをして、機能を改善・作成させていただきました。その結果、式場の方の反応が劇的に変わり、導入していただく会場も増えたんです。UIにはかなりこだわったので、成果に直結したことがうれしかったですし、すごくやりがいを感じました。

●式場に行く前に見積りが作れるサービス「mieruupark(ミエルーパーク)」
カップルが式場見学前に自ら結婚式の費用をシミュレーションできるサービス。「安心して挙式できる社会にしたい」との思いで生まれ、対象会場もどんどん増加中。過去に結婚式を挙げたカップルの総額の分布データを閲覧でき、予約した式場の見積りが事前に作れるのが魅力。式場の費用を事前に見える化することで「結婚式を挙げたいカップル」と「結婚式を挙げてほしい式場」、どちらもハッピーになるサービスとして注目を集めている。

ライフワークバランスも最高! ウエディングIT企業のデザイナーの1日

——「mieruupark(ミエルーパーク)」など、大きなプロジェクトに関わっている村上さん。日々忙しそうですが…普段の1日のスケジュールはどんな感じですか?

07:00 起床して朝の支度
08:00 家を出る
09:00 始業。タスクを確認。
10:00 チームの定例会議&デザインのレビューミーティングに参加
12:00 社内の「パティオ」で同期や先輩とランチ
13:00 デザイン作業に集中
15:00 オンラインでユーザーインタビュー
16:30 社内の人と打合せ
17:30 定例の1on1ミーティング
18:00 終業。社内の人と食事に!
21:00 家に帰って、お風呂に
23:00 寝る前に『note』にアップする記事を執筆
24:00 就寝


村上:朝は7時に起きて、通勤時間は45分くらいです。少し早めに出社して、9時からタスクを確認! 午前中はチームの定例会議やデザインのレビューミーティングなどを行います。お昼は12時から。社内に「パティオ」という飲食スペースがあるので、同期や先輩たちと買ってきたご飯を食べることが多いです。午後はデザイン作業や、ユーザーへのインタビューを行います。1on1ミーティング(個別面談)も月に何度かありますね。

弊社ウエディングパークは、表参道に本社があって、オフィスがとても使いやすいんです。広々とした「パティオ」は、仕事をしてもいいですし、ミーティングにも使えます。仕事をしていてアドバイスがほしいときなどは、チームメンバーなどを誘ってプチミーティングをすることもあります。

週2日まで在宅OKという制度もあるので、デザイン作業を思い切り片付けたい日は在宅にしています。ひとりでモクモクと作業できるのでデザイン作業がはかどりますし、働き方にもメリハリがついて自分に合っているなと思います。

アフター6は、社内の人と食事に行くことも。弊社ウエディングパークには、社内の人と食事をする際に経費が出る制度があるので、それを活用して社内コミュニケーションを取っています。 プライベートの時間には個人的に『note』で人生観などについて執筆したり、本やブログを読んだりしています。SNSで情報収集するのも欠かせません。インプットとアプトプットをバランスよくできている、今の働き方・生活はベストバランスかも。

——休日はどうやってリフレッシュしていますか?

村上:休日は完全にオフにして、登山や長距離徒歩などで体を動かしたり、現代美術のギャラリーに行ったりしています。平日ずっとパソコンを見ているからか、社会人になってから体を動かす時間が自然と増えたんです。デジタルデトックスにもなりますし、体調もよくなりました! 

同期と一緒に出かけることもよくあります。すごく仲がいいんですよ。雑談ベースで「あのプロジェクトはこうした方がいいよね」といった話はプライベートでもするかも。 同じデザイナーの同期とは、本音で「こっちのほうがいいんじゃない?」なんて言い合える関係です。

「忌み言葉」に要注意⁉ ウエディング業界のカルチャーって?

——ウエディング業界ならではの働き方や社内ルールはありますか?

村上:ウエディングならではで言うと、メールなどで「忌み言葉」を使わないようにしています。例えば「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書くので、ひらがなで「おいそがしい」と表記したり、「長々と」「次々と」のような重ね言葉、「別れる」「分かれる」といった言葉は避けるんです。ウエディング業界では、新郎新婦さまに向けてていねいなコミュニケーションをとるのが習わし。ホスピタリティのプロである結婚式場の方々と連絡を取る際は、失礼がないように礼儀に気をつけていますね。だからこそ、社内でもそのコミュニケーションが当たり前に。普段から意識しておくからこそ、大事なときもサッと思い出せるんです。

——ちなみに、社内で流行っていることはありますか?

村上:恋愛リアリティーショーを観るのが流行っています!恋活・婚活にまつわるコンテンツは仕事にもかかわりがありますし、ついチェックしてしまう人が多いのかも。最近だと『時計じかけのマリッジ』がブームです。ウエディングパークには、始業時に「朝の一言」をSlackで送る文化があるんですが、そこで「昨日のリアリティーショー、面白かった!」なんて書いている人もたくさんいます。そこからスレッドが盛り上がり、部署を超えたコミュニケーションにつながることも多いんですよ。

仕事の“曖昧さ”を楽しむことが大事! 令和女子の働き方の極意

——仕事をする上でのモットーはあったりしますか?

村上:今のモットーは、この3つです!

①一旦やってみる
ちゃんと幸せでいる
③目的を失わない

「一旦やってみる」というのは、一番意識している部分です。デザインの仕事は、形にして初めて分かることも多いので、まずはとにかく形にすることが重要。思い浮かんだアイデアは、すぐ紙に書いてアウトプットしています。小さくPDCAを回して、迷う時間を減らしていくのってすごく大事だなと思っています。

「ちゃんと幸せでいる」は、弊社のカルチャー“隣の人を幸せにできなければ、社会も幸せにできない”から教えられたこと。自分自身はもちろん、隣の人も社会も幸せでいるという軸は絶対にぶらさないようにしています。

そして、仕事をする上で欠かせないのは目的。“そもそも誰を幸せにするためのデザインなのか”を考え、目的をしっかり持って働くと、モチベーションが上がるんです。なので、自分の考えるデザインの目的は、テキストに書き出して、見える化しています。

——仕事をする上で、心に留めている言葉はありますか?

村上:大学時代の教授が言っていた「曖昧さとダンスする(Dance with ambiguity)」という言葉です。答えをすぐ追い求めたくなるときでも、曖昧さを楽しんで一旦進んでみるという姿勢を大切にしています。デザインには数学のような答えがない分野。だからこそ、この言葉が沁みるんです。この言葉を知ったおかげで、日々楽しんで業務に取り組めますし、成長にもつながっているんじゃないかなと思います。

こだわりがいっぱい! 村上さんのお仕事バッグの中身

――村上さんのお仕事バッグの中身、ぜひ見せてください!

村上:こちらが私のお仕事バッグとその中身です!

(左から順に)
①トートバッグ
②折り畳み傘
③PC
④メモ帳&筆記用具
⑤ウエパちゃんファイル
⑥財布&名刺入れ
⑦ウエディングパーク カルチャーブック
⑧スマホ
⑨ワイヤレスイヤフォン
⑩表彰式でいただいたカード&先輩にいただいたお手紙
⑪コスメポーチ


PCを持ちつつフットワーク軽く働くために、トートを仕事バッグに。荷物を軽くするために財布も小さいものを。名刺入れは、シンプルで上品なものにしています。大事なPCやメモや手紙などを入れておくファイルにいるピンクのキャラは、弊社のマスコット“ウエパちゃん”! かわいくて大のお気に入りです。

お仕事をする上で、どうしても持っておきたいのはメモ、カルチャーブック。思いついたアイデアをすぐメモしつつ、弊社の理念をカルチャーブックをめくって、「方向性が間違っていないか」を確認するんです。壁にぶつかったときは、表彰式でいただいたカード&先輩にいただいたお手紙を見て、勇気を奮い立たせています。

仕事に集中したいときは、ワイヤレスイヤフォンのノイズキャンセリングを使って静かな環境を作るとすごくはかどります! このテクニックは、ぜひ皆さんにも試してみてほしいです。

――コスメポーチの中身も見せていただけますか?

(左から順に)

①ドライアイ・疲れ目対策用の目薬
②たまごっちの手鏡
③ディオール ルージュ ディオール 999V ベルベット
④Dinto ブラーグローイリップティント 203 ディビニタス
⑥キュレル リップクリーム 美発色レッド
⑦ケイト フェイスパウダーZ(オイルブロック)

村上:コスメポーチの中身は、かなり少ないです。朝しっかり崩れないメイクをして、化粧直しを極力減らし、持ち運びはパウダーとリップだけに。手鏡も最近小さくして、よりコンパクトになりました! 

日中テカリが気になるときは、ケイトのフェイスパウダーで押さえればすぐサラサラになるんですよ。Dintoのブラーグローイリップティントは、仕事中にドリンクを飲んでも落ちにくいのが便利。普段はこちらをヘビロテしています。
唇の乾燥対策には、キュレルのリップクリームが◎。色つきで、ケアしながらメイク直しもこっそり叶えてくれるありがたい存在です。ディオールのリップは、アフター6に。美しいレッドがパッと顔を華やげてくれます。名前の刻印入りなのもお気に入りです。

「令和の結婚」は透明化がカギ! “これからのウエディングと幸せの形”

——ウエディング業界で働いていて、今後叶えたいことはありますか?

村上:今いちばん叶えたいのは、「結婚式のあれこれの透明化」です。ウエディングの情報はたくさんありますが、実際に式場に赴かないと分からないことがたくさんありますし、システムが意外と複雑なんですよね。式を挙げたいカップルの方に話を聞くと「悩みや不安を抱えている」なんて声が結構あるんです。

——CanCamでも結婚についての取材を度々するんですが、プレ花嫁から「後から結婚式の見積もりを見てその額に焦った」「費用面が折り合わずウエディングを諦めた」なんて話をよく聞きくんです。

村上:私は仕事で式場の方にもよくお話を聞くんですが、決して細部を隠して儲けようとしているわけではないんですよ。伝える情報量が多すぎたり、システムが複雑で上手く伝わっていなかったり、人手がなくて早く伝えるのが難しい…なんていう現状があります。だからこそ、弊社のサービスを通して、契約前に費用や選択肢を素早くわかりやすくカップルに伝え、情報の非対称性をなくしていきたいんです。

今、私が担当している「mieruupark(ミエルーパーク)」というサービスは、式場に見学予約をしたカップルが、来館する前にその式場の費用情報を見られるというもの。「結婚式のあれこれの透明化」の実現の第一歩として、力を注いでいます。そんな問題を解決して、誰もが「自分らしい結婚式」を叶えられる世界を作りたいと思っています。

最近「mieruupark(ミエルーパーク)」のUI(サイトの見た目や操作性)をアップデートしたんですが、式場の方から「すごくよいスタンスですね」と共感していただけて。「結婚式のあれこれの透明化」に一歩近づけたなと、やりがいを感じられました。これからも、自分のデザインを通して、よりよい社会、みんなが幸せになれる世界を作っていきたいです。

——最後に、「令和の幸せな結婚」とはどんな形だと思いますか? 20代の働く女性に向けてのアドバイスもお願いします!

村上:ウエディング業界を見ていて「幸せの形」自体が、多様化しているように感じます。パートナーシップの形も人それぞれに正解は違いますし、ウエディングの選択肢もとても多くなっているんです。特にSNSなどを見ていると、ウエディングの1シーン切り取った素敵な投稿がたくさん目に入りますよね。どれもこれもキラキラしていて、迷うのは当然かも…。

私が様々なカップルの方にインタビューをして感じたのは「自分の最初の決断を信じて、それを正解にしていく人」が一番幸せになっているということ。多様性があって選択肢が多い時代だからこそ、決断した後に新たな情報を得て「やっぱりあっちがよかったんじゃ…」と心が揺れてしまうと、本当は正解だったことも楽しめなくなるのではないでしょうか。

なので、しっかりと情報を集めて自信を持って決断し、選択したものを自分の手で正解に導いていくことが「令和の幸せな結婚」を叶えるコツなのではないかと思うんです。だからこそ、皆さんには常日頃から「自分の大切なことにまっすぐいる」ようにしてほしいですね。そうでないと、「自分らしい正解」が分からなくなってしまいますから。

これは結婚だけでなく、仕事選びにも言えることだと思います。他人の基準ではなく、自分が本当に求めているものに対して正直でいること。それが情報過多な時代には何よりも大切な気がしています。