「推し活」は学生の間だけ? いえいえ、働く社会人でも“推し”を持つ人がぐっと増えているようです♡
そこで今回は、株式会社マイナビが20~59歳の社会人(正社員)20,000人を対象に実施したアンケートをもとに、「社会人の推し活事情」のリアルをご紹介!
Contents
社会人(正社員)の約3割が「推し活」をしている
今回の調査で「推し活をしている」と回答した人は28.5%。 仕事にプライベートに忙しい中でも、“推し”の存在で日々のモチベーションを高めている人は少なくないようです。
【年代別】20代は約5割!社会人でも「推しがいること」が一般的な時代
年代別に見てみると、20代が49.2%とダントツ! なんと2人に1人が推し活中という結果になりました。続いて30代は33.7%、40代は22.6%、50代は15.5%と、年代が上がるにつれて少しずつ減少傾向。
SNSや動画配信など、推しといつでもつながれる時代に育った20代では、推し活が日常の一部になっているようです。
【お金事情】1か月あたりの推し活費は…平均1万円超え!
気になるのは「どのくらいお金を使ってるの?」という現実的な部分。調査によると、1か月あたりの推し活費はどの年代も1万円超え! 30代が平均14,692円で最多、20代は14,026円、40代は13,093円、50代は12,540円と続きました。
ライブやイベント、グッズ購入など、推しのために使うお金は“自分の癒し”への投資。中には「仕事を頑張る原動力になっている」という声も少なくないのだとか。
◆推しジャンル、やっぱり王道はアイドル・アーティスト♡
すべての年代で共通して多かったのは「アイドル・アーティスト推し」。ライブ参戦やグッズ集めなど、リアルでもオンラインでも楽しめる活動が人気のようです。
一方で、20代ではアニメ・ゲーム作品推し、30~40代ではスポーツ選手推し、30代ではYouTuber推しなども目立ち、それぞれの世代で個性が出ているのが面白いポイントです。
推し活のメリットは?みんなのリアルな意見♡
「推し活って、結局なにがいいの?」そんな疑問に答えるように、今回のアンケートでは“推し活に対する考え方”についても調査。5段階評価のうち「そう思う」と答えた人が多かった順に、社会人の推し活に対する意見(価値観)をランキングでご紹介!
1位:推し活をすることで、私生活が充実した
「推しがいると毎日が楽しい」「次のライブまで頑張れる」など、推し活によって日常が前向きになるという人が最多。仕事で落ち込んだ日も、推しの動画を見て一気に復活したり、仕事終わりや休日にイベントへ行くのが最大の癒しだったり…まさに推しは生活のうるおい♡
2位:推し活は自分の人生において重要な活動だと思う
ただの趣味ではなく、“人生の一部”と感じている人が多いのも印象的。仕事・恋愛・趣味と同じように、推し活が自分を形づくる大切な要素に。「推しがいたから辛い時期を乗り越えられた」「この推しと出会って人生観が変わった」というエピソードも珍しくありません。
3位:推し活のために仕事を頑張っていると思う
「推しに会うためにお金を貯める」「グッズ代は自分へのご褒美!」という声が多く、推し活が働くモチベーションになっている人も。どうしても気が進まない業務でも「この残業代で推しのライブに行ける」と思えば、前向きに頑張れるとのこと。推しのために働くことが、実は仕事のパワー源になっているんです。
4位:推し活がしやすい企業に魅力を感じる
「有給が取りやすい」「リモートで推し活の時間を確保できる」など、推し活を理解してくれる会社を希望する人も少なくありません。「ライブの当落日に休みを取れる職場がいい」「推しの誕生日を全力で祝いたい」なんて声も今どきのリアル! 働き方の価値観にも、プライベートを大切にしたいという気持ちが影響しているようです。
5位:推し活を通じてコミュニティができた
同じ推しを応援する仲間とつながることで、新しい人間関係や友情が生まれるのも推し活の魅力。ライブで意気投合した人と今では旅行友達になったり、SNS上で推し友ができたり…。
「大人になってから友達ができた!」という声も多く、推しがきっかけで世界が広がるのは素敵なことですね♡
6位:推し活をすることで仕事が充実した
一見関係なさそうに見えて、実は推し活が仕事にもいい影響を与えているという声。「推しの努力を見て、自分も頑張ろうと思えた」「プレゼンで“推しへの愛の語り力”が役立った」なんて人もいます。好きなことに夢中になる経験が、結果的にポジティブな仕事姿勢につながっているとのこと!
推し活は毎日を前向きにする大切な原動力となり、「仕事のモチベーション」や「人とのつながり」にもプラスの影響を与えていることがわかりました。
推し活をしている人は、会社選びで「私生活の充実度」をより重視する傾向!
仕事を選ぶときに、推し活をしている人が重視しているのは「どんな業務ができるか」だけではありません。今回の調査では「私生活がどれだけ充実するか」という視点も、多くの人にとって大きな決め手になっていることがわかりました。
◆推し活をしている人ほど「時間」と「お金」を重視するワケ
まず「私生活の時間が確保しやすいかどうか」の重要度については、全体では「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した人があわせて65.7%。「そう思わない」と答えた人(7.3%)を大きく上回りました。
中でも、推し活をしている人はしていない人よりも9.4ポイント高く「そう思う」と回答。なぜここまで差がつくのでしょうか? それは、推し活にはライブや遠征、イベントなど、予定がピンポイントで決まっている楽しみが多いから。突然のチケット当選、推しの誕生日、ファンミーティングなど、柔軟に休みを取れる環境が欠かせないことが考えられます。
同じく「私生活が充実する収入額かどうか」も全体で約7割が重視し、こちらも推し活をしている人のほうが10.5ポイント高い結果に。遠征費、グッズ代、配信視聴料…推し活には何かとお金がかかるもの。だからこそ「推しに使えるお金をしっかり稼げるか」も会社選びの重要なポイントになっているようです。
つまり、推し活をしている人ほど“私生活を楽しめる時間とお金の余裕”を仕事に求める傾向が強いといえそうです。
約4割の企業が「私生活充実」をサポートする制度を導入。でも、まだ6割は…?
一方、会社側でも「従業員の私生活をサポートしたい」という動きが広がっています。中途採用担当者のうち約4割(39.5%)が「私生活の充実を支援する制度がある」と回答しました。
制度の内容としては、「リフレッシュ休暇」「誕生日休暇」「時短勤務」などプライベートの時間を大切にできる仕組みのほか、「祝い金」などの金銭的サポートや、「スポーツ観戦チケット配布」など趣味や推し活を後押しするような制度も。“私生活を楽しむこと=仕事のモチベーションUP”という考え方が浸透しつつあるようですね。
今後、求職者が「働きやすさ」をより重視するようになる中で、「私生活を大切にできる環境」が企業選びの新しい基準になっていく可能性は十分にありそうです。
推し活は、社会人にとって毎日を前向きにしてくれる大切な原動力! 私生活が充実している人ほど、仕事へのモチベーションやパフォーマンスも高いといわれています。
だからこそ、今は「時間」と「お金」をしっかり確保できる会社選びが重視される傾向に。企業が従業員の私生活をサポートすることは、モチベーションの向上や人材の定着、生産性アップにもつながります。
これからは、仕事もプライベートもどちらも大切にできる働き方がより一層求められていきそうです。(Mai)








