「ひとり外食」どこまでいける?焼肉、居酒屋、回らない寿司…みんなのボーダーライン聞いてみた

「ソロ活」という言葉が流行してからしばらく経ち、かなり一般的になってきた今。最近では。「一人焼肉」や「一人しゃぶしゃぶ」などの従来は複数での食事が前提とされてきたメニューに対応するお店も出てきて、「おひとり様」での外出がますますしやすくなりました。一方で、「それでも一人で外食するのは抵抗がある…」という人がいるのも事実。

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そこで今回は、「一般的に一人外食って、どこまでいけるんだろう?」という疑問を徹底調査! 株式会社ぐるなびが会員の男女1300人に行った調査結果をもとに、一人外食の頻度や場所、ぶっちゃけ一人外食する人をどう思う? などなどを、分析していきます

一人外出はどこまでイケる? 一番人気は「映画館」

「一人でも平気」という声が一番多かったのは、69.0%で「映画館」。映画中は基本誰かと会話することはなく、一人で黙々と作品を楽しむものということもあり、7割の人が平気と回答しました! 続いて多かったのは「国内旅行」で49.0%。これにはちょっと意外…! と思った方もいるのではないでしょうか? でも、「どうしてもここにいきたい!」「これがみたい!」と、その目的がハッキリしていれば、一人の方が自分のペースで楽しめるのでむしろ気楽なのかも。反対に、「テーマパーク」といったの複数人で訪れるのが多い場所や、「海外旅行」といった言語や安全面の不安がある場所では一人では無理と回答する人が多いようです。

一人外食の頻度はどのくらい? ディナーよりランチの方が頻度高め

男女合わせた全体の結果では、「月に1度以上」と答えた人の割合はランチが6割、ディナーが4割という結果に。また、「月に1度以上」と回答しゅた割合を男女で分けた割合は、ランチでは15%ほど、ディナーでは20%ほど男性の方が多いことが判明! さらには、女性の場合ディナーには「ほとんど行かない」と答えた人の割合が半数。女性の方が男性より、圧倒的に外食の割合が少ないんです。これには、「自炊の頻度」や「外食への抵抗感」「一人でもいきやすい店と食の好みのギャップ」など、いろんな理由が見えてきそうですね。

「一人外食」に抵抗はある? ディナーでは男女差大きめ!

「一人外食に抵抗がある(かなりある、まあまああるの合算)」では、全体でランチが22%、ディナーが36%でした。ランチの方は回答の傾向に男女差は少なめですが、ディナーの方は12%もの差が。 やっぱり女性に方がディナーには抵抗があることがわかりました…! こうした抵抗感の裏には何があるのでしょうか。「一人外食している人」に自身が感じる印象などが影響しているのでしょうか?

一人で外食してる人は淋しそうだと思う? 「思わない」派が8割

「1人で外食している人に対して淋しそうだと思いますか?」という質問では、「思わない」「あまり思わない」を足すと83.7%になりました! 実際に行くのは勇気がいるけど、1人での外食が心理的に当たり前として定着していることがわかります。

どこでだったら1人でディナーに行ける? 回転率高めのお店が人気

それでは、どのお店だったら1人でディナーに行きやすいのでしょうか。「立ち食いそば」や「回転寿司」「バー」など、さまざまな候補地の中で一人外食に人気だったのは、「立ち食いそば」「牛丼」「ラーメン」の3つ! 7割以上が1人でも平気と回答しました。最も低かったのは「フランス料理」。値段も高価なぶん、特別な時に、特別な人と行くイメージがあります。1人で美食を楽しむのも素敵ですが、ちょっとハードルは高いようです。

それでは、こうした行きやすいお店に男女差はあるのでしょうか?

結果を見てみると、行きやすいお店のTOP3だった「立ち食いそば」「牛丼」「ラーメン」には、それぞれ男女で20%以上の差があることがわかりました! 男性にとって行きやすいお店でも、女性にとっても行きやすいとは限りません。たしかに、こうしたお店に入ってみると男性に割合が高く、女性が少し行きづらい印象があります。世間一般でおひとり様向きとされているお店は、女性にとってはあまり行きやすいわけではないことがわかりました…! 

「じゃあ、女性が行きやすいところってどこ?」と考えると、「スイーツ店」が特に人気なことが判明! 全体では半数を切っていましたが、女性だけの割合では約55%。「スイーツ」では逆に、女性の方が男性より17%も高い数値となりました。

1人外食で良いこと、困ることは?

 

一人外食をする人は何に魅力を感じ、何に困ると感じているのでしょうか? 良い点は、「自分のペースで食事ができる」ことが1位ですが、困る点として3割が「色々な料理を少しずつ食べることができない」と回答。「これが食べたい!」と決まっている時は問題ないですが、いろいろなものを食べてみたい時にはちょっと不便。また、1人でお店にきたからといって、狭い席に案内されるのを嫌がるひとも多いようです。1人で出かけたからといって、金銭的にもシステム的にも、好きなものを好きなだけ食べてゆったりするというのはなかなか難しいようです…!


広く一般に浸透したとはいえ、やっぱりどこか抵抗感も残る「一人外食」。女性でも気軽に立ち寄れるお店がもっと増えるといいですね。食事のスタイルが多様化する今、“誰と食べるか”よりも“どう過ごすか”を大切にする時代なのかもしれません! (Ami)