
友達や恋人、サークルや職場の仲間など、お酒を飲む人・飲まない人が入り混じる食事の場ってありますよね。そんなとき、みんなが気持ちよく楽しめるにはどうしたらいいのか、ちょっと悩んだことがある人も多いのでは?
そこで今回は、株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』が20~60代の男女1,035人を対象に行った「お酒にまつわる意識調査」をもとに、「お酒を飲まない側がストレスに感じること」「飲む側が気をつかっていること」、そして「飲み会の支払いの理想」までリアルな意見をご紹介します!
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お酒を飲む頻度は?
まずお酒を飲む頻度について質問すると、“月に指で数えられる程度に飲む派”が約3割、「毎日」(13.7%)「週5~6日」(5.6%)といった“ほぼ毎日飲む派”が約2割に。一方で「体質的に飲めない」(15.4%)「体質的に飲めるが、飲まないと決めている」(12.2%)という“完全に飲まない派”も3割近くにのぼりました。
頻繁に飲む人もいればほとんど飲まない人もいることが分かりましたが、“お酒を飲まない側”は飲み会(食事会)で、どんなときにストレスを抱いたり嫌な気持ちになったりするのでしょうか?
【お酒を飲まない側に質問】飲み会でどんなときにストレスを感じる?
最も多かったのは、「特に何も感じない・ノンアルコールにしたい、お酒を飲めない(飲まない)ことはない」(57.7%)。約6割がストレスを感じていないとのことですが、裏を返せば4割近くが何らかの“モヤモヤ”を抱いたことがあるようです。その方々のリアルな声がこちら。
1位:注文金額が少ないことで、割り勘の場で損しているように感じる(15.7%)
やっぱり気になるのはお会計問題。お酒を飲まない人にとっては「そんなに頼んでないのに…」と感じる瞬間もあるようです。みんなで気持ちよく楽しむために一番工夫したいところ。
2位:お酒を勧められるのがストレスに感じる(13.7%)
「せっかくだから一杯!」という言葉は、悪気がなくてもプレッシャーに感じる人も。体質や気分によって飲めない人もいるので、無理にすすめないのもやさしさのひとつです。
3位:気まずいと感じることがある(11.5%)
周りがお酒選びや酔いが回って盛り上がっているとき「自分だけ、なんかすいません…」と感じる瞬間。飲まない自分を気にしすぎず、その場の空気をゆるく楽しめたらいいもの。あまりに温度差があって居心地が悪いと感じたら、先に帰るのも賢い選択です。
4位:お酒を飲まないことで『ノリが悪い』と思われないか心配になる(10.4%)
「飲まない=つまらない」と思われたくない、という繊細な気づかいも。今の時代は“無理に盛り上がらなくてもOK”という空気も広がっていて、自分らしい距離感で楽しむスタイルがスタンダードです。
5位:お店で「ノンアルコールだと選択肢が少ない」と感じる(8.9%)
ドリンク選びで不便を感じる声もまだまだ多いよう。ノンアルメニューがおしゃれでおいしいお店がもっと増えたり、お店を選ぶ人が少し気を配るだけで、誰もが乾杯シーンを楽しめそうです。
その他、「飲まない自分が周囲のテンションについていけず、孤立することがある」「注文時に『飲まない人』として目立つのが嫌だと感じる」「飲まないことで『特別扱い』されるのが苦手」といった、“気をつかわせたくない”という思いやりゆえのストレスもうかがえました。
では逆に、“お酒を飲む側”はお酒を飲まない(飲めない)人と食事に行くとき、どんなことに気を配っているのでしょうか?
【お酒を飲む側に質問】飲まない人との食事で気を配っていることは?
1位:食事メニューが豊富なお店にする(44.6%)
最も多かったのは「料理がしっかり楽しめるお店を選ぶ」という配慮。お酒を飲まない人にも食事を楽しんでもらいたいという気持ちが表れています。おつまみ中心ではなく、ごはん系やデザートまでそろったお店なら、みんなでおいしく盛り上がれそうです。
2位:会計で気を遣う(23.7%)
「自分だけ多く飲んだし…」と、支払いで気をつかう人も多いようです。飲む量に差が出るからこそ、自然に多めに出す・事前に割り方を提案するなどスマートな対応が大人の気づかい。お互いが気持ちよく帰れる秘訣です。
3位:お酒を飲まない人が好きな料理のお店にする(22.2%)
「せっかくなら相手の好きなものを食べたい」という思いから、お酒に合うより“料理がおいしい”を優先する人も。居酒屋系より、パスタやカフェごはんなど“飲まない人も主役になれるお店”を選ぶ姿勢が素敵です。
4位:ノンアルコールドリンクが充実しているお店にする(21.6%)
お酒を飲まない人も一緒に乾杯の楽しさを感じてもらいたい。そんな気づかいから、モクテルやフルーツソーダなどノンアルが充実したお店を選ぶ人も。見た目もおしゃれなドリンクで、気分を一緒にシェアできますね。
5位:飲み放題ではないお店にする(18.6%)
「飲まない人が損しないように」という思いから、飲み放題を避ける声も。単品注文なら、みんなが自分のペースで楽しめて会計もフェア。相手への思いやりが伝わる、やさしい選択です。
その他、「お酒を飲まない人が浮かない雰囲気にする(お酒がメインのお店を避ける)」「飲まない人優先でフードメニューを決めてもらう」「『飲み会』と呼ばず『食事会』など別の言い方で呼ぶ」など言葉や雰囲気にも気づかいが。お酒を飲む側が一緒に楽しむ空間を意識していることが伝わります。
「飲み会のお会計」問題。飲む人or飲まない人の理想は?
お酒を飲む人と飲まない人でお会計をどう分けるのが理想だと思うかを質問すると、飲む側・飲まない側で意見に差が出る結果に。
お酒を飲む側は「飲んだ人が多めに払う(ざっくり調整)」が最多で45.7%。続いて「食事は割り勘、お酒代は飲んだ人が分担する」(25.2%)という声も多く、“自分が飲んだ分、多めに出そう”という意識が強いようです。
一方で、お酒を飲まない・飲めない側は「完全に割り勘にする」派が33.3%で最多。「食事は割り勘、お酒代は飲んだ人が分担する」「飲んだ人が多めに払う」がそれぞれ26.0%と続きました。
お互いの立場で“公平”の感覚が少し違うのもリアルなところ。人によって差はありますが、実際の場では「飲んだ人がざっくり多めに出す」くらいのゆるいバランス感が、多くの人が気持ちよく乾杯できる秘訣かも。
飲み屋で「こんなノンアルドリンクあったらいいな」TOP10
最後に、飲み屋(居酒屋やバルなど)で「こんなノンアルコールドリンクがあったらいいな」と思うものを質問すると、「フレッシュな(しぼりたて・100%など)フルーツジュース」が42.1%で1位。2位以下は「コーヒー・カフェオレなど」(33.5%)、「紅茶、ミルクティー、レモンティーなど」(27.7%)、「ノンアルコールチューハイ」(26.8%)、「日本茶のアレンジ飲料(ほうじ茶ラテなど)」(26.5%)が続きました。
やっぱり“お酒が飲めなくても楽しめる一杯”を求めている人は多いようです。フルーツやお茶、カフェ系のドリンクが充実すれば、飲む人も飲まない人も一緒に気分よく乾杯できそうですね。
飲み会でのお酒を飲む側・飲まない側のホンネを探ってきました。ちょっとした気づかいや配慮で、みんなが楽しく食事を楽しめる場になるはず。今後のヒントにしてみてくださいね!(Mai)