【ぼる塾連載vol.185】ヨーグルト味のしろくま、“こむらさき”のラーメン…あんりが後輩芸人と行く「鹿児島グルメ旅」

 

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今回は、あんりさんのターン!
お休みができたあんりさんが後輩芸人を誘って向かった先は…鹿児島!
名物〇〇や出来立ての絶品〇〇など、鹿児島グルメを食べ尽くします♡

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「かるかんってなんか言いたくなるわよね」by田辺さん

CanCamをご覧の皆さま、いつもお疲れさまでございます。
そして、自分も!!
いつもお疲れさまでございます。
私が仕事を頑張っている姿をいちばん近くで見ていたのは私です。
この溜まりに溜まった疲れを癒すには、旅行がいちばんいい。
ありがたや、ありがたや。

そうだ、京都に行こう。
いや、今回は鹿児島に行こう。

私は2月に休みを頂いて、二泊三日の鹿児島旅行を頼んでまいりました。

お供をしてくれたのは、後輩のシンクロニシティのよしおかちゃん、ヨネダ2000の愛ちゃん、バチョフ。
きび団子の代わりに鹿児島のおいしいものをたくさん食べさせてあげると約束をして、私たちは鹿児島へと旅立った。

今回一緒に旅をしたメンバーで♪

1日目は天文館の観光。

まずは腹ごしらえ。
天文館近くの駐車場にレンタカーを停めて、鹿児島ラーメンを求めて商店街を歩く。

「鹿児島ラーメンありました!!」

『ラーメン専門 こむらさき』
空腹のせいで後輩の誰が見つけてくれたかは申し訳ないけど、覚えていない。
紫色の暖簾が風に揺れて、私たちを呼んでいる。

基本メニューはラーメンが1種類、並か大盛か小盛かを選べる。
目的がここだけなら迷わず大盛だが、私たちを呼んでいる食べ物が天文館には数え切れないほどある。
ここは、並にしよう。

こむらさき自慢のラーメンは、白いスープに山盛り野菜。
チャーシューもたくさん乗っている。
見た目はタンメンのようだ。
しかし、味はタンメンとは違う。
濃厚だけど、豚骨ラーメンよりは後味がさっぱりとしている。
野菜にもそのスープの味が染み込んでいて、細麺がそれを持ち上げて私たちの口まで運んでくれる。

『ラーメン専門 こむらさき』の鹿児島ラーメン(小盛)

私「このラーメンから『鹿児島にようこそ』って聞こえてくる気がするよ」

愛ちゃん「あんりさん。旅行ですから、食レポはしなくて大丈夫ですよ」

ラーメンの湯気の奥からのぞく愛ちゃんの微笑みが神々しい。

最高の一杯をいただき、こむらさきを後にする。

私「甘いものを食べに行くかい?」

よしおかちゃん「幸せをありがとうございます」

なんて素敵なQ&A!!

鹿児島で食べる甘いものといえば、しろくま。
中でも有名なお店が天文館にはある。

『天文館むじゃき 本店』

ここはロケでお世話になったお店で、あのとき食べた味がずっと忘れることができなかった。

メニューには色んなしろくまが何種類もあって、私は迷いに迷ってヨーグルトのしろくまにした。
愛ちゃんとよしおかちゃんはまだ迷っているみたいだ。

私「バチョフは決まった?」

バチョフ「はい!いちご味が赤いのでそれにします」

バチョフってどんな人?と思った方へ。
「チョフチョフミー」というギャグを持っていて、会話の中にもよく「チョフ」を混ぜ(例:ちょっとね→チョフっとね)、とにかく赤が好き。
服装から持ち物まで、すべてが赤い。

私「食べものも赤を選ぶんだ!」

バチョフ「できる限りですけどね」

誇らしげな表情が憎たらしい。
赤を選ぶたびに自分を誇れるなんて、素晴らしい人生を送ってやがる。

そんなこんなで席に届いたしろくまという名の4つの山。
しろくまを食べ進めることを登山と呼んで、プロフィールの趣味の欄に登山と書いたら、誰か怒るだろうか。

あんりさんが頼んだヨーグルトのしろくま

ヨーグルトのしろくまは、練乳が染みたかき氷に少し酸味が効いたヨーグルトソースがよく合う。
同じ白に見えても、味はそれぞれ違い、抜群にうまい。
お母さんがアイドルグループのメンバーを全員同じ人に見えるというときに、一人一人違う魅力で輝いてることを伝えたいのなら、ぜひヨーグルトしろくまを使ってほしい。

こちらはバチョフさんが頼んだいちごのしろくま

私「甘いものの後に甘いもの食べるのってアリなの?」

愛ちゃん「あんりさん。早口言葉ですか?」

しろくまを食べた後だけど、天文館にいるならこれを食べずにはいられない。
焼きたての焼どうなつ。

『蒸汽屋』

鹿児島のお土産でも有名なかるかんや、かすたどんなども売っているお菓子屋。

天文館では人気商品である焼どうなつを焼きたてで提供しているのだ。

ほかほかの温かい焼どうなつを皆で頬張った瞬間、4人とも同時に歓声を上げた。

焼きたてでおいしさ倍増の焼どうなつ

愛ちゃん「ちょっとおいしすぎる!」

よしおかちゃん「これはすごい!」

私「やばいね、やばいよね!」

バチョフ「チョフチョフミー!」

頬張った瞬間に優しい甘さが香りと共に駆けめぐり、ほんわりとした生地に少しだけカリッとした焼き目があって、それが愛おしくてたまらない。
揚げたドーナツとは違う、焼どうなつだけの魅力があふれてる。

私「まだ終わる気ないよ。みんな、隣の店の看板見て」

『さつまあげの揚立屋』

こんな魅力的な看板が他にあるだろうか。
ここも前にロケで来たさつま揚げのお店。

私が頼んだ揚立てのしそさつま揚げ、店前で食べた瞬間に声が出て、歩く人々が私に気づき、あまりのリアクションにロケだと勘違いしてそっとしてくれた。

揚げたてのさつま揚げは、
食べ歩きロケばりに反応してしまうおいしさ!

焼きたての焼きどうなつ、揚立のさつま揚げ、これが隣に並ぶのが天文館、二泊三日1日目にして鹿児島の魅力にお手上げ。
次は1日目の夕飯から書きます!
鹿児島旅、まだまだ続きます。(あんり)

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お楽しみに★

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文/あんり(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子