実際、どうだった?デキ婚経験者970人に「デキ婚のリアル」徹底調査してみた。

もはやそう珍しいことではない、いわゆる「デキ婚」。最近では「授かり婚」「おめでた婚」と呼ばれることも多いですよね。おめでたを機に結婚をして…実際、その後、どうなっている人が多いのでしょうか?

今回は株式会社Clamppyが全国約970人のデキ婚をした男女を対象に行ったアンケートを基に、「結婚について」見ていきます。

何歳でデキ婚した?

 

デキ婚時の年齢を回答してもらうと、やはり約7割が20代で経験。

 

デキ婚経験者のうち、離婚してしまった人の割合って…?

デキ婚経験者の離婚率を調べてみたところ、次のような結果になりました。

デキ婚経験者970人のうち、離婚をしたのは161人という結果に。離婚率にすると、「16.6%」だということが判明!

ちなみに、日本における特殊離婚率(その年の婚姻件数と離婚件数を比較した数値)は「約36.8%」。そのため、デキ婚した人の離婚率はむしろ低いといえますね◎

■デキ婚した後、今も結婚生活を送っている人のリアルな声

デキ婚夫婦は「離婚しやすい」というイメージを持っている方も多かったのではないでしょうか?

でも、デキ婚夫婦の結婚理由は子どもによるものが大きく、「子どもがいるから離婚しない」という気持ちが強まることが「離婚率の低さ」に繋がっているようですよ! そして「デキ婚した後、今も結婚生活を送っている人」にリアルな声を聞いてみました↓

  • パートナーと愛する子どもを授かることができたことが、何よりも幸せです。子どもは私たちの関係をより強固なものにしてくれました。(30代男性)
  • 自分にいつ子供ができるかもわからなかったので、今、旦那さんと子どもとの生活がとても楽しいです。(30代女性)
  • 幸せだから。子どもがとにかくかわいい。子どもがいなかったら続いていないかもしれないです(笑)。この子がいるから家族なんだなと思えます。(20代女性)

 

【デキ婚後に離婚した人】のデキ婚時の年齢は?

続いては、デキ婚後に離婚した161人に「デキ婚時の年齢」について質問してみました。

男女ともに「20歳~24歳」に票が集まるという結果に! そして「25歳~29歳」が続き、離婚したしないに関わらず、20代がボリュームゾーンだという事がわかりました。

結婚から離婚までの平均婚姻年数は?

離婚をした夫婦に、婚姻年数はどのくらい続いたかを聞いたところ…

平均して「4.9年」という結果になりました。また、「デキ婚→離婚」という夫婦に絞って同じ質問をしても、平均して「4.8年」という結果に!

このことから、デキ婚夫婦・一般的な夫婦のは特に関係なく、平均約5年で離婚しているとわかります。離婚原因はさまざまですが、離婚までの婚姻年数はそれほど変化はでないのかも。

離婚を決意した理由ランキングTOP3

また、デキ婚カップルに「離婚を決意した理由は何ですか?」と質問。

第1位となったのは「女性の負担が大きくなりすぎた」という項目。そして「交際期間が短く互いをよく知らないまま結婚した」が2位、3位は「経済的に苦しくなった」と続きました。

男女差に注目してみると1位の「女性の負担が大きくなりすぎた」と答えたのは男性よりも女性の割合の方が多く、2位と3位は男女であまり割合に差は見られませんでした。

それではそれぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

第1位:女性の負担が大きくなりすぎた

アンケートの結果、女性の負担が大きくなりすぎて離婚したと答えたのは離婚した女性の37.2%、男性は22.7%。

デキ婚は子どもができたところから、結婚生活がスタートするものです。妊娠、出産、慣れない育児と目まぐるしく生活が変わる過程で大きな負担を感じる女性も少なくないようですね。

疲弊する女性の一方で、男性側が「女性の負担が大きくなりすぎた」と感じる割合が少ないことも注目ポイント。男女間の認識の差が離婚に繋がってしまうこともありそうです。

第2位:交際期間が短く互いをよく知らないまま結婚した

お互いをよく知らないまま結婚してしまったからと答えた人は、男女共に多くいました。

長い交際の末に子どもを授かったカップルもいますが、アンケートに答えた人の多くは「交際期間が短い状態」で子供を授かり、結婚したケースが多いそう。

じつは借金があったり浮気癖があったり、家事ができなかったり…と、直接の離婚理由はさまざまですが「相手をよく知ってから結婚すればよかった」と後悔している人が多くいました。

第3位:経済的に苦しくなった

経済的な困窮も、男女共に多くの声が集まりました。

ですが、経済的に苦しくなった理由はさまざま。デキ婚のため夫の稼ぎだけで結婚生活をスタートさせなければならなかったケースや、男性か女性に浪費癖があったケース、コロナ禍で収入が減ったケースなどもあるそう。

ちなみに経済的理由を挙げた人の多くは、離婚後「楽になった」と感じているようです。

ぶっちゃけ、「デキ婚」後悔してる?

デキ婚を後悔しているかどうかを聞いたところ…

970人中875人が「後悔していない」と回答! 後悔している人は僅か10%で、離婚した人もしていない人も、多くがデキ婚したことに「後悔しているわけではない」という事がわかりました。

それでは男女別にリアルな声を見ていきましょう↓

デキ婚を後悔していない理由

~男性の意見~

  • デキ婚だろうがデキ婚でなかろうが、それほど大きな違いはないと思っているので後悔することはないですし、していません。(30代男性)
  • 家庭を守り、子育てをこなしたことで、社会的な責任を果たせた。そして、周囲の人たちから認めてもらえたため。(40代男性)
  • 離婚しましたが、子供を育て上げることはできたので後悔はありません。デキ婚という体験が自分を大きく成長させてくれたので、今の幸せがあります。(40代男性)

デキ婚だからといって一般的な結婚との間に大きな違いはないと言う人がいれば、家庭を持ったことで社会的な責任を果たせたという人もいます。

まだ世間的には結婚して家庭を持って一人前といった考えも残っていることも。そのような風潮からすれば、家族を持ったことで周囲から認められたと感じるという意見にも納得ですね。

~女性の意見~

  • デキ婚だったとしても、別に誰かに迷惑をかけたわけでもないし、可愛い我が子を授かったことに変わりはないから全然後悔はしていません。(40代女性)
  • 元夫はどうであれ、望んでいた我が子に巡り会え、今こうして三人で楽しく暮らせているので後悔はないです。(20代女性)
  • やはり可愛い可愛い子供に恵まれましたので、離婚は辛い経験にはなりましたが、子供がそれを全て救ってくれます。夫はいなくとも、子供という宝物を与えてもらえたことで、何も後悔はありません。(40代女性)

女性の場合は、「可愛い子供に恵まれた」ため、デキ婚については後悔していないといった意見が圧倒的に多くありました。離婚をした、しないにかかわらず子供の存在は大きく、かけがえのないものだということがわかりますね!

デキ婚を後悔した理由

続いてはデキ婚を後悔している人の意見を見ていきましょう。

~男性の意見~

  • 順序を守って結婚から出産の流れの方が健全だと思うし、相手のご両親にはいまでも申し訳ないと思う。(20代男性)
  • デキ婚したことで結婚式が出来なかったことを後悔している。妻のドレスを着る機会は結婚してくらいなので、その夢を叶えられなかったことは非常に後悔している。(30代男性)
  • もう少し自分の時間を大事にできる期間を持ってもよかった。どうしても子供と家庭中心の生活になってしまうので自由が少なく感じる。(30代男性)

男性の意見には、順序を守れなかったことに対してパートナーの両親に申し訳ないと思っていたり、妊娠したために結婚式ができなかった、妻にドレスを着させてあげられなかったなど誰かに対して「申し訳ない」といった気持ちを持っている人が多い印象です。

また、結婚後は家族中心の生活になってしまうのが「自由が少ない」と感じている人もいます。友だちや同僚などの大半がまだ結婚していない状況でデキ婚した場合、特にそう感じる人が多いのかもしれません。

~女性の意見~

  • 子供ができてしまったので他の人との結婚の可能性を全く考えないようになってしまった。恋に盲目なまま結婚してしまったので、相手の欠点を正しく認識できていなかった。(30代女性)
  • ちゃんと相手のことを知りこの人だと思ったときに、子供を授かれば良かったとすごく思いました。(20代女性)
  • 当時はまだ若く、考えが甘かったと思います。しっかりと自分で生活できるようになった上で、きちんと考えて結婚を決めるべきです。(30代女性)

一方女性は、「相手のことをあまり知らない状態で結婚してしまったこと」に後悔しているコメントが目立ちました。

デキ婚の場合妊娠がきっかけでの結婚のため、相手を見極めたり結婚に対して深く考える時間が限られてしまいます。その結果、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する場合があるのかも。

他にも、若いうちにデキ婚してしまい、自分の考えの甘さを後悔しているという意見も。生活力を身に着けていない状態で妊娠・結婚してしまうと、経済面などで問題が発生した際に対処ができず慌ててしまいますよね。

【経験者に聞く!】デキ婚で離婚を回避する方法って?

最後にデキ婚経験者に、「離婚を回避するにはどうすればいいか」と質問してみました。

【男性からのアドバイス】

男性の意見には「周囲のサポート体制を整えること」や、「相手をサポートする意思が大事」など予期せぬ妊娠・出産に対してのサポートの重要性を指摘する声が多く聞かれました↓

  • 両親や友人など、周囲の人に相談し、サポートを得られる体制を整えておくこと。(30代男性)
  • 新婚生活がまともにできないので、相手のことを思いやってあげて、しっかりとサポートしてあげれることができるなら離婚を回避できるのではないかなと感じています。(30代男性) 

再婚でない場合、男女共に初めての子供の誕生となります。男性が女性をサポートするのはもちろん、夫婦だけで対処できない場合には周囲の手を積極的に借りるのも大切なポイント。

また、以下のように「お互いの協力」が必要だといった意見もありました。

  • 子供を作ったということに大きな責任を持ち、どのような状況であれ お互いに協力し合って子供を育てていこうという気持ちが大切だと思います。(30代男性)
  • 双方の役割分担をきちんと決めて生活を進める。(50代男性)

どちらか一方の頑張りだけでは家族生活は成り立たないもの。お互いが相手のことを思いあって生活していくのが、結婚生活を続ける秘訣なのかもしれませんね。

【女性からのアドバイス】

女性の意見を見てみると、「パートナーとの相性」「親になる覚悟」が大事という回答が集まりました。

  • デキ婚に限らず、パートナーとの相性が良ければ結婚生活は続くと思っています。強いていうなら親になるという覚悟がきちんとできていれば良いのではと思う。自分中心にならず、子を中心に生活していくという事ができれば家族の関係は良好になると思います。(30代女性)
  • 予期せぬ形で夫婦生活がスタートするので、とにかくお互いに思いやりを持つ事が最も大切です。また、2人だけの生活と、子どもが生まれてからの生活も全く違ってくるので、自分の考えもある程度我慢しつつ、お互いにあゆみよる必要があります。(40代女性)

子供が生まれると「子供中心の生活になる」のは必然のこと。なのであらかじめ覚悟を持っておくことは重要です。ガラリと生活が変わる中では、お互いに対する思いやりもさらに必要不可欠になっていきそうですね。

また、

  • 旦那さんの協力が必要不可欠かと思います。(40代女性)
  • お互い予期していない場合の結婚が多く、いかに自分の心の余裕を持てるようにするのかが大切だと思うので、自分だけの趣味の時間やリラックスタイムを取れる環境を作ることが大切だと思います。またお互いが、相手の頑張りや感謝を忘れずに接することが離婚の回避にはなるのでないかと考えます。(30代女性)

といった声も。離婚を決意した理由で1番多かった「女性の負担が大きくなりすぎた」という声を裏付けるように、「男性の協力が必要」と答えた女性も多くいました。その他にも、予期しない結婚で心の余裕がなくなるため、自分の時間を取れるようにするのが大切との意見も。

夫婦お互いが順番に自由時間を取れるように、協力し合うことがやっぱり重要なポイントとなりそうですね。

おわりに

今回はデキ婚経験者に調査したアンケート結果をもとに「結婚について」見ていきました。子供を授かってからの結婚は、結婚について深く考える時間が足りなかったり、目まぐるしく環境が変わっていったりと、大変なことも多いもの。だからこそ、夫婦間思いやりを大切にし幸せな毎日に繋がるようにする心がけができたら良さそうですね! (おだかれん)

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