【実録】音読と単語帳繰り返しが大事!TOEIC900点を取ったおすすめ勉強法

「英語を使って仕事がしたい!」と思ったとき、TOEICのスコアで語学力を示せると説得力が増しますよね。就職活動をしている方は自己PRとして使うこともできますし、何よりただ漠然と「英語を勉強しよう」と思うよりも目標スコアがあったほうが、勉強をする上でのモチベーションにもなります。

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今回は、TOEIC900点を獲得した会社員兼ライター平田の勉強法をご紹介♪ ちょっぴりユニークな勉強法もあるかも…?

希望部署配属のため、TOEICの勉強をスタート

最初に一念発起し本気でTOEICの勉強をしようと思ったのは大学4年生のとき。海外と繋がる仕事がしたかったからでした。とはいえ、私が現在働く企業は外資系ではなく、海外と繋がる仕事ができるかどうかは配属部署によります。「この部署に行きたいです!」という希望を出す上で説得力を持たせようと、TOEICでハイスコアを得ることを目標に勉強を始めました。ちなみに、数年前に受験したときのスコアは最高810点、最低590点。獲得してから年数が経ってしまっていたため、改めて勉強をしようと考えたのでした。

ボロボロの単語帳が好き♡

みなさんは、参考書を綺麗に使うタイプですか? それとも使い込んだ姿を見る方がモチベーションが上がるタイプですか? 私は断然後者。ボロボロになった参考書が何よりも励みになるタイプです。

使用していたのは、朝日新聞出版の「TOEIC® L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(著:TEX加藤)。元々はカバーありで売られていたのですが、外してちょこっとカスタマイズしました。右上には100円ショップで見つけた、推しに似ているシールをペタッ。英語がペラペラな推しのことを思い出してやる気に火をつける作戦です。下部には、なかなか覚えられない単語(主に職業)を書いたメモ書きを貼り、常に目に入るようにしました。ちなみに裏表紙も単語帳として活用。苦手とする単語や文法を羅列しています。

中身は例文つきなのが覚えやすい。いろいろな参考書を使うのではなく、同じ単語帳を何周もして完璧に仕上げていきました。具体的には…

1周目:わかる単語にはチェックマークをつけ、間違えた単語には細い付箋を貼る流れで勉強。大体1周目は全くわからず、付箋だらけに。

2〜3周目:付箋がついているところだけを解き、わかった場合は付箋を外します。

4周目:またすべての単語をチェック。大体また「間違えた付箋」が復活。

この流れをずっと繰り返します。

こだわっていたのは、音声を聴くことです。abceedというアプリで、単語を「英語→日本語」の流れで聴くことができるので、家ではもちろん、電車での移動中はなるべくイヤホンで音声を聴きながら単語帳を見るように。英単語を聞いてから、日本語の音声が流れてくる前に答えられるよう意識することで、自然とスピード感を上げることに繋がりました

例文がないものは、自分で作っちゃおう!

スペースの都合か、一部例文がないセクションも。そのまま英単語⇔日本語のみで覚えるのもよいですが、せっかくなので息抜きがてら例文を自作していました。例えば…

in an effort to do(~しようとして)
作成した文:Taro slipped in an effort to turn. (太郎はターンをしようとして転んだ)

in progress (進行中)
作成した文:The competition is in progress. (コンペティションは進行中です)

普段の仕事で起こりうる状況や、身近にいる人を登場させるも良し、推しの名前を入れちゃうも良しと、例文の作り方は無限大。英作文をするので、普段の勉強の成果を試す機会にもなります。

ちなみに私は、この方法で覚えた単語がTOEIC本番で出題された経験アリ。「あっ! これ例文作ったやつだ!!」とひらめいたときの感動は忘れられません。自分で作った例文は読んでいて楽しいですし、時間に余裕がある方にはおすすめの勉強法です♪

問題集を解いて終わりはもったいない!

TOEIC、実は開催団体である 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会から公式の問題集が出ています(写真左)。基本はこちらを使用しつつ、新しい問題を解きたい時にはthe japan times 出版の「TOEIC® L&Rテスト 精選模試リーディング3」を使用。
本番を想定し、なるべく通しで解くようにしていましたが、時間が取れないときは大問ごとに解くことも。自分の理想の時間配分で解けるよう、常にスピードを意識しました。

そして、解き終わった後の答え合わせでもひと工夫。間違えてしまった問題については、なぜ間違えたのかを必ず分析するようにしていました。前後の単語の意味がわからなかったのか、問題文の意味を間違えて捉えてしまったのか、はたまたそれ以外の理由なのか…。次回もし同じ問題を間違えたときに確認できるよう、解答集に直接書き込みをして記録を残します

さらに、間違えた理由が単語や文法・語法の場合はノートにまとめ、スキマ時間や試験前に復習できるようにしておきました。

音読でリスニング力&リーディングのスピードをアップ!

「答え合わせが終わり、間違えた原因の分析やノートまとめが終わったら次の問題行っていいよね~」と思ったあなた、ちょっと待った!

さらに勉強の効果を高めるためには、ぜひ音読がおすすめです!

「音読」というと小学校の国語の授業を思い出しますが、英語を勉強する上でも音読は超重要。先ほどの単語帳の活用法でも「なるべく音声を聴いている」という話をしましたが、五感を使うことでさらに記憶に残りやすくなります

リスニング問題は、基本的にCDがついているのでそれをフル活用。今回筆者が使用していたリーディングの教材(緑色のもの)のように、リーディング用でも音声がついているものもあります。
音声の後を追って音読をする「シャドーイング」と、音声と被せるように音読をする「オーバーラッピング」を少なくとも各3回は行っていました。余裕があれば自分だけでも3回以上音読をし、英文を読んだ瞬間に頭で理解できるスピード感を鍛えます。

さすがに家でないと行えない勉強法なので、図書館やカフェで勉強する際は不向きですが、外では問題を解いたり答え合わせをしたりすることに集中し、家では音読、というふうに自分の勉強ルーティンを作るのも◎です。

結果は…

こちらは公開テスト(11月)のスコア。

就職活動が終了した大学4年生の6月から勉強を開始し、11月にTOEICの公開テストで830点、1月にTOEIC IPテストで900点を獲得! 入社後は無事希望の部署に配属され、社会人になってからも英語を使って仕事をする機会に恵まれました。

こちらはIPテストのスコア(1月)。会社や学校など、団体で受験するとこのような認定証が発行されます。

勉強を続けることは難しいけれど、楽しめる勉強法を見つけられるとモチベーションもアップ。TOEICでハイスコアを狙いたいという方にも、これから勉強し始めようと思っている方にも、今回ご紹介した方法が少しでも役立ちますように♡ (平田真碧)