京都の魅力はここにある!外国人が京都を好きな5つの理由

ご存じですか? 世界のセレブが愛読する『トラベル+レジャー』誌の、2014年世界人気都市ランキングで、京都がなんと1位に選ばれたこと……!
確かに京都はとても美しい街。しかし、いったい世界はどのようなポイントで京都に魅力を感じているのでしょうか?
若き日に京都で暮らし、現在京都名誉観光大使である、ドナルド・キーン先生が語る「外国人が京都を好きな5つの理由」が『和樂』4月号に掲載されているのを発見したので、ご紹介します。

和樂2015年4月号P48

【1】「これぞ日本」という歴史ある風景は、京都にしかない。

応仁の乱の戦火をくぐり抜けた建築物や仏像、そして庶民が実際に住んでいた町家もあちこちに残る京都。キーン先生はそんな京都の街並みを、こう語ります。「京都は、街そのものが日本の文化です。川が流れ、花が咲き、秋には紅葉や銀杏が色づき、四季折々の味わいがあり、まだまだ美しい風景がたくさん残っています、昔のあたたかい感じがあります。今は日本国中探してもそういう街は少なくなりました。あるいは京都人以上に、外国人のほうが京都の風景に魅力を感じているかもしれません。かつて京都タワーができたときも、反対運動をしたのは外国人でした」

 

【2】和風の旅館で過ごす日本での生活体験は、忘れ得ぬ思い出になる。

まるで家族のようにあたたかくもてなしてくれる日本式の旅館。畳の部屋で時を過ごし、朝夕には世界遺産にも認定されている「日本料理」を食し、日本人の暮らしが体験できます。「外国人観光客にとっては間違いなく思い出に残るでしょう。私は、自分で宿を選択できる場合は、『吉田山荘』に宿泊します。家族のように迎えてくれる日本旅館のよさを備えていて、食べ物も大変おいしい。庭の緑や花も美しく、季節を存分に味わえる最高にいい空間で、また訪れたくなります」

和樂2015年4月号P49
【3】京都には見ているだけでもきれいで楽しい、買いたいお土産がたくさんある。

京都には見ているだけでもきれいで楽しい、買いたいものがたくさんあります。それは実は大事なこと、と語るキーン先生。そんなキーン先生が選ぶ京都土産とは……「和菓子は色や形がきれいですし、箱も独特です。あるいは漬物。陶器……。店で抹茶も出してくれます(笑)。新門前の骨董屋で探す掘り出し物……。そして、ニューヨークの友達には、毎回扇子を買います。小さなバッグに入るし、音楽会や観劇用に使えるので喜ばれます」

 

【4】京都は奥が深く、訪れるたびに発見がある。

今でも京都に行くたびに、何か新しい発見をしているキーン先生。「例えば、千本釈迦堂大報恩寺は、応仁の乱でも焼けなかったお寺です。これまで何度も外から見ていましたが、この間初めて地下室があることを知りました。そしてそこにはいろんな彫刻がありました。また、北野天満宮の宮司さんとは大変親しく、お宅にも幾度となく行っていたのに、裏に大きくて立派な庭があることを去年初めて知りました。京都は奥が深く、行くたびに発見があるから、また行きたくなるのです」

 

【5】丁寧に見て歩くと、自分なりの京都が見つかり、なお面白い。

外国人は日本に慣れていないぶん、京都を丁寧に見るとのこと。「今度、京都に行ったら三条大橋から川の景色を眺めてみてください。あまり知られていませんが、三条大橋のたもとには高山彦九郎の銅像があります。京都はどこへ行っても丁寧に見れば何かが見つかる。日本文学を知っていたなら、新たな発見もあるでしょう。昔の地名や通りの名前がすべてそのまま残っているので、例えば後醍醐天皇が流されてどこかの島へ行くとき、通った場所はここだったんだ、と……。丁寧に見て歩けば歩くほど発見があり、自分だけの京都が見つけられます」

 

確かに京都は何度訪れても「こんな場所があったんだ、知らなかった!」「こんなものも売ってるんだ、あれもこれもかわいい!」と、その奥深さに驚かされてばかり。日本人でもそうなのですから、外国の方から見たら尚更ですよね。
そろそろ桜が美しい季節です。あなたの足で京都に訪れて、あなたなりの京都の魅力、再発見してみませんか?(後藤香織)

和樂2015年4月号表紙 (『和樂』2015年4月号)

 

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