人間関係・給料・仕事内容…あなたが転職を考えるきっかけは?
みなさんはどんなときに「転職」を考えたことがありますか?転職が増えている現代、毎日働いていればふと「転職」が頭をよぎる瞬間もあるはず。
株式会社ビズヒッツは、転職を考えたことがある男女405人を対象に「転職を考えたきっかけに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化!実際に転職を考えた経験のある人は、どんなきっかけで「転職」を考えたのでしょうか?
転職を考えたきっかけ第1位は「職場の人間関係」
まず「転職を考えたきっかけ」を聞いてみました!
1位は「職場の人間関係」、2位以下は「収入への不満」「仕事内容への不満」「勤務時間への不満」が続きました。では具体的な回答をご紹介します!
【1位 職場の人間関係】
ダントツだったのはやはり「職場の人間関係」でした!
・所属部署内での人間関係が悪化したため(女性、転職検討時25歳)
・人間関係の悪化です。同僚とコミュニケーションが上手くいかず、会社に相談するも解決に向かわなかったのがきっかけです(男性、転職検討時35歳)
・上司と意見が合わなかった(女性、転職検討時37歳)
「人間関係に疲れた」「上司と合わなかった」などの回答が寄せられています。人間関係に疲れ、「このまま精神を消耗するよりも、違うところでスキルを磨いた方が自分のためになると思った」と転職を考えはじめたという人も。
【2位 収入への不満】
・年収が低く、今後の昇給も少額しか見込めなかった(男性、転職検討時23歳)
・営業実績が伸びたのに、二期続けてボーナスなしだったから(女性、転職検討時27歳)
・一人暮らしになり、給料が多く欲しかったから(女性、転職検討時37歳)
「仕事と収入が見合っていないと感じた」「ボーナスが少ない、支給されない」「昇給が見込めない」などの回答がありました。
「友人と話していて、自分の収入が少ないと感じた」という人も。「昇給されるべきときに、きちんと評価してもらえず適切な昇給がされなかった」「実績と評価に乖離を感じた」など、実績が収入・評価に反映されないことに不満を感じて転職を検討したという回答もありました。
【3位 仕事内容への不満】
・仕事にやりがいを感じられなくなった(男性、転職検討時22歳)
・身の丈に合わない役割を与えられて仕事で疲弊する日々を送っていたので「現状から抜け出したい」と思った(女性、転職検討時29歳)
・今の仕事が自分に合っていないと思ったとき(男性、転職検討時50歳)
「仕事が自分に合っていない」「やりがいがない」「仕事内容がマンネリ化して、おもしろいと感じられなくなった」などの回答が寄せられました。異動がきっかけで仕事内容が変わり、転職を考えるようになったという人も。
また「保育士です。経験・年数を重ねるにつれ難しい保護者対応や事務的な仕事に追われるようになり、子どもと関わることに力を注げなくなってしまったので転職を検討しました」という体験談もありました。
【4位 勤務時間への不満】
・ほぼ毎日終電で帰宅する日々が続いたためです(女性、転職検討時24歳)
・日勤・早出・遅出・夜勤のあるシフト制の仕事で、ずっとできる仕事ではないだろうなと思ったため(女性、転職検討時27歳)
・残業が多く家に帰っても寝るだけの日々にうんざりしていたので(男性、転職検討時34歳)
「残業が続いていた」「勤務時間が長かった」「シフト制や夜勤がつらかった」などの回答が寄せられています。
「将来的に会社だけの生活で幸福な人生が送れるとは思えなくなった」「プライベートの時間を確保したい」という思いで転職を検討した人もいました。
【5位 休日への不満】
・「休日が急に出勤になる」「休日が少ない」「有給がとりにくい」という職場だったので転職を考えました(女性、転職検討時26歳)
・土日祝休みの仕事がしたかった(女性、転職検討時28歳)
・子どもが小学校にあがったときに「土日に休みたい」と思ったのがきっかけ(女性、転職検討時42歳)
「土日に休みたくて」「有給休暇がとりにくい雰囲気だった」「連続休暇がとりにくい」「休みが不定期だったから」などの回答が寄せられています。また、結婚などを機に「家族と休日を合わせたくて」という人もいました。
【6位 キャリアアップしたい】
・「この会社で働いていてもスキルアップできないな」と思った(男性、転職検討時24歳)
・資格を取得したので、資格を活用できる職種に転職しようと考えました(女性、転職検討時29歳)
・勤続年数10年を超え、尊敬できる先輩がおらず技術を高めあう仲間もいない。ここにいてもこれ以上成長できないと気付いたとき(女性、転職検討時37歳)
「スキルアップの可能性がないと思った」「長く同じ会社にいたので慣れてしまい自分の成長にならないと思った」「昇進の可能性がなかった」「契約社員から正社員へのキャリアアップのため。社内で雇用形態を変更するのは簡単でなかったので、正社員採用で転職したほうが早いと思った」など更なる高みを目指して転職を検討するケースも。
【7位 会社の将来性に不安】
・会社の業績が低迷していたので不安に思い、転職を考えるようになりました(女性、転職検討時28歳)
・希望退職者を募る動きが出始め、会社の先行きに不安を覚えた(女性、転職検討時32歳)
・会社の売り上げが悪くなったので(男性、転職検討時43歳)
「会社の業績が悪くなった」「業界全体の先行きが暗かった」などの意見が挙がっています。
「将来設計を考えていたときに、会社が倒産するかもしれないと上司に言われた」「係長になって会社の財務などを見られる立場になったときに、不安を覚えた」という体験談もありました。
【8位 体力面での不安】
・ずっと立ち仕事は体力的に難しいと思ったから(女性、転職検討時29歳)
・病気になって今の仕事が続けられなくなるかもしれないと思ったため(女性、転職検討時36歳)
・体力的に3交代勤務がきつくなってきたから(女性、転職検討時42歳)
交代制勤務や立ち仕事をしていた人から「ずっと続けていくのは体力的に難しいと思った」という回答が多く寄せられました。
「変形性膝関節症になった」「事故を起こし長期入院しました。復帰後に今まで通り仕事できなくなったのがきっかけです」など、事故がきっかけだという回答もありました。
考えた結果、実際に転職した人は74.8%!
「転職しようかな」と思っても、勤務地や家族のことを考えてなかなか踏み切れない人も多いかもしれません。続いては、転職を検討した結果、実際に転職した人がどれくらいいるのかを調査しました!
転職を検討した結果実際に転職した人が74.8%にまで登りました!これはかなり多い割合ですよね!
このように実際に行動に移している人が多いようですが、「転職した理由」「しなかった理由」について、実際の回答をもとにチェックしていきましょう!
【転職した人の理由】
・10年在籍という区切りがきたので(女性、転職検討時33歳)
・ちょうど知人が希望職種の事業所を紹介してくれたため(男性、転職検討時39歳)
・我慢しても上に相談しても改善されないとわかったから(男性、転職検討時45歳)
実際に転職した人からは「人間関係・収入などに限界を感じたから」「他分野への関心が高まったから」などの回答が寄せられました。
「年齢が35歳となり、ここで転職しないと今後は難しくなると思った」など、年齢が理由で踏み切ったという人も。また、「エージェントに相談したら背中を後押しされた」「転職エージェントを利用したところ、運よくよさそうなところを見つけた」という体験談も寄せられています。一方で「もともとやりがいも感じていない仕事だったので、決断を下すのに大きな勇気はいりませんでした」という声もありました。
【転職しなかった人の理由】
・上司に話した結果、よりよい条件を提示されたから(女性、転職検討時23歳)
・採用してくれる企業が少なかった。また転職活動で提示された給与も現職の方がよかった(男性、転職検討時40歳)
・得意な分野も資格もないので諦めている(女性、転職検討時54歳)
転職しなかった人からは「勇気が出なかった」「よい求人がなかった」「転職したとしても、新しい会社でうまくやっていけるかわからないから」などの回答が寄せられました。
「転職したい旨を上司に伝えた結果、待遇改善につながった」など、状況が好転したために転職を思いとどまったという例も。まだ転職していないものの「転職に向けて準備をしている」「貯金が足りないなどの事情でまだ転職していませんが、将来的には転職する予定」という人もいました。
「本当に転職するべき?」冷静な判断をお忘れなく!
職場の人間関係や給与、仕事内容などが原因が転職を考えるきっかけになり、実際に7割以上の人が転職をしていました。一方で、上司への相談がきっかけで転職せずに済んだという声や、現職の方がまだ条件がよいことに気が付いたというパターンも。悩んでいるときほど感情的になりがちですが、「本当に転職するべきか」を客観的かつ冷静になって考えることが大切です!(広川彩希)
情報提供元/株式会社ビズヒッツ
調査日:2121年10月7日~21日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:405人(女性257人/男性148人)