ニラ&ヤマイモが大活躍!彼の夏バテ&性欲減退対策に”効く”レシピ大公開

疲れやすい、腰がだるい、白髪やしわが増える、下半身の冷え、脚のむくみ……など、これらの症状に悩まされている人は、『腎』のエネルギーが低下しているせいかも!

中国医学で言う『腎』(※)という臓器のエネルギー不足が原因で起こる、これらの体調不良。特に暑い夏は、体力の消耗から、腎のエネルギーも低下しやすくなると言われています。しかもなんと、“性欲減退”まで……!

※『腎』は、西洋医学のさす解毒器官としての「腎臓」+生殖器(睾丸・子宮・卵巣)+内分泌系(ホルモン分泌に関わる)の一部をさします。

<『腎』のエネルギー不足が招く症状>

●「男性」に表れる症状……性欲がわかない、ED、性欲がないのに精液がもれる、精子の活動率が低い、持続しないなど。

●「女性」に表れる症状……性欲がわかない、妊娠しにくい、膣がかわきやすい、生理の血液が少なくなるなど。

そこで今回、Woman Insight編集部では、日本における中国薬膳研究のパイオニア、薬膳料理家の阪口珠未(さかぐちすみ)さんから、生殖器をコントロールしている『腎』にエネルギーを補充して、精力をつけるメニューを紹介していただき、そのレシピを元に、Woman Insight編集部スタッフが実際に作ってみました!

 

ほたてとのヤマイモひとくちチヂミ

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【材料(2~4人分)】
ほたて貝柱……8個、ヤマイモ……200g、ニラ……1/2束、卵……1個、クコ……10g、片栗粉……大さじ2、塩……ひとつまみ、こしょう……少々、黒ゴマ……適宜、サラダ油……大さじ2

【作り方】
(1)クコは、洗って、大さじ2程度の水でもどす。ニラは2センチぐらいの長さに切る。
(2)ヤマイモはすりおろし、わりほぐした卵、片栗粉、塩コショウ、(1)を加えて混ぜ合わせる。
(3)ほたては、水洗いし、水気を切り、塩、こしょう(分量外)を振る。
(4)フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、(2)を大さじ1程度を取って、小さな小判に広げる。ほたてを乗せ、また(2)を薄く乗せて、ゴマを振る。これを8個作ります。
(5)中火でこんがりと焼き、ひっくり返す。サラダ油大さじ1を回し入れて、蓋をし、3分ほど焼き、取り出す。

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「ヤンニョン」をかけると美味しさ2倍!

お好みで「ヤンニョン」をかけていただきましょう。作り方は、醤油 大さじ2、酢 小さじ2、青ねぎの小口ぎり 2本分、生姜のすりおろし 1かけ分(親指の第1関節ぐらいの大きさ)を混ぜ合わせるだけ!

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【クコ】=薬膳では、血液を増やし、腎のエネルギーを高めるといわれ、男女問わずアンチエジング効果の高い食材。現代研究では、精子の活動率を揚げる、精子の奇形率をさげる、男性ホルモンの一種、テストステロンの分泌を高めるなどの効果が報告されています。

【山芋】=山薬(さんやく)という漢方薬としても使われるほど、効果の高い食材。日本でも江戸時代から精をつける食材として、紹介されています。腎エネルギーをチャージし、精力をアップします。持続する力を高めます。

【ニラ】=起陽草(きようそう)の別名を持ち、陽気(興奮させるパワー)を起こす(奮い立たせる)力を高めます。特に性欲がわかない、興奮しない、ED傾向などにおすすめ。

【ほたて】=腎にしっかり栄養を補う食材。腎の栄養や水分が足りなくなると、精子の質が下がったり、量が減ったりします。

こちら、最近ちょっと元気がない男性のために作ってあげたいレシピではありますが、女性にもうれしい効果があるんです。

女性の場合は、血が不足すると性欲だけでなく、ホルモンの働きが低下し、膣や子宮が栄養不足の状態に! そこでおすすめは“赤い色のフルーツ”。ラズベリー、ブルーベリー、いちごなどをスムージーにしたりするほか、ドライフルーツのクコの実を毎日食べるのも有効。血を増やすと膣や子宮に栄養と潤いが行きわたり、女性力もアップ!

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ちなみに、男性の性欲減退を回復させるために、「性欲の瞬発力」では、ニラ、にんにく、らっきょう、ねぎなど、そして「持久力を高めて精力自体をつける」には、山芋、クコ、ほたてのほか、 サトイモやオクラなどのネバネバ食材、牡蠣、あさり、しじみなどの貝類を、「腎のエネルギーチャージ」に有効な食材は、アーモンド、くるみ、ごまなどのナッツ類があります。これから食材を使ってレシピを考えるのもおすすめです。

阪口さんに教えていただいた「ほたてとのヤマイモひとくちチヂミ」ですが、残念ながら食べさせるパートナー(男性)がいないため、私ひとりでいただきましたが、味は絶品! ヤマイモをたっぷり使うため腹持ちがいいのに、ヘルシー&身体にいいなんて。パートナーがいる方は、ぜひとも作ってあげてみてくださいね。(さとうのりこ)

薬膳料理家
阪口珠未(さかぐちすみ)さん

阪口珠未さん

株式会社漢方キッチン代表
国立北京中医薬大学日本校講師
1991年~95年まで北京留学。薬膳専攻では、日本人初めての国費留学生として北京中医薬大学に学び、同大付属病院と薬膳レストランで臨床と実習を行う。帰国後、漢方薬店にて漢方カウンセリングと薬膳喫茶の経営に関わる。1999年株式会社漢方キッチン設立。現在、東京目黒にて薬膳料理教室を開催し、企業や自治体への薬膳メニュー導入ノウハウの提供や企業セミナーなどで活躍中。『漢方キッチン~ムリなく、しぜんに、いいカラダ』(あしざき書房)や『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など著作も多数。
また、薬膳で使われる野菜など、安心・安全・無農薬のものを紹介する「漢方キッチンマルシェ」を、漢方キッチンのスタジオで開催中(1カ月に1回)。特に、今回紹介したクコなどの薬膳食材は、効果が高いものの、中国産では安心できるものが購入しにくいという声が多いのも現実。このマルシェでは、大田市場の有機野菜の老舗問屋「角市」とのコラボレーションで、手頃な価格で、美味しく、安心な食材を購入できます。次回開催は、9月27日です!

マルシェの様子 http://www.mylohas.net/2014/08/040117yakuzen.html

株式会社漢方キッチン
http://kanpokitchen.com

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