「学校を卒業したら会社に就職するのが当たり前!」という時代が日本では長く続いてきましたが、その常識も終わりを迎えそうな空気が感じられます。
最近は少し景気回復の機運も見られると言いますが、依然として人気のある企業や業種に就職するのはハードルが高く、そういう意味ではまだまだ「就職難」が続行中。また、正社員としての雇用は狭き門になり、契約社員や派遣社員などとして働く人が増加。しかも、正社員として入社できたからといって、その会社で定年まで過ごせるとは言いきれないのが今の日本です。
そんな状況の中、映画が好きな女性が集まる「トーキョー女子映画部」が女性の「職業観」についての意識調査を実施しました。これは7月9日にブルーレイ&DVDがリリースされた映画『ジャッジ!』にちなんで、本作のテーマでもある「職業観」について女子222名にアンケートを実施(回答者は20~30代が中心、10代~60代が対象)、さらに座談会も行って女子の本音を調べたもの。さっそくその調査結果を見てみましょう。
Q 今の時代、会社員であること、会社員になることは、良いことだと思いますか?
・雇用形態を問わず、会社に勤められるのは良いこと 58.6%
・正社員なら良いが、契約社員などだと良いとは言えない 33.7%
・良いことだとは思わない 1.8%
・その他 5.9%
ほとんどの人が「会社員であることは良い」という回答でした。しかし注目すべきは、過半数の人が「雇用形態を問わない」と回答していたこと。「たとえお金が安定せずとも、その人に合う働き方があると思いたい」(20代後半/現在勤務中)や「自分のやりたいこと、好きなことで稼いで食べていければ、会社員でも自営業でも何でも良いと思う」(20代後半/現在勤務中)、「たとえ正社員でも、雇用が保証されているとは限らないから」(40代前半/現在勤務中)など、雇用形態にこだわらないという意見が目立ちました。
これらの回答の多くは就業経験のある方々からの意見でしたが、一方で就業経験のない方からの意見では「正社員なら良いが、契約社員などだと良いとは言えない」という声が目立ち、就業経験のある・なしで回答に差が見られました。
「打ち込んだ分の給料がもらえると思えないから」(10代/就職経験なし)、「正社員じゃない場合いつクビになるかわからない」(10代/就職経験なし)といったコメントが就業経験のない方々から寄せられました。
この回答の違いは、就業経験がないゆえに、正社員ではない雇用形態を必要以上に想像で不安に思っているのではないかと考えられます。実際に働き出してみれば、多様な雇用形態に対する気持ちがプラスに変化するのかもしれません。
Q 会社員(正社員)であることの一番のメリットは何だと思いますか?
1位 収入が安定している 54.4%
2位 とりあえず仕事がある(何らかの役割を与えられる) 10.8%
3位 年金や保険以外の福利厚生(家賃補助、子育て支援、資格支援、社員旅行等) 10.4%
4位 長く務められる 8.6%
5位 年金制度・保険 8.1%
ほかには「昇給がある」(2.7%)、「他の社員から学べる、実績を積みやすい」(3.2%)という回答もありましたが、正社員としてのメリットは「定収入」というのが圧倒的に多く過半数を占めました。
これらの結果から見えるのは、就業経験を持つことで雇用形態の現状を知り、そこから「自分のやりたいことや目的のためにはどの雇用形態が良いのか」と考えるのようになるのでは、ということ。就職難だからというわけではなく、さまざまな雇用形態が受け入れられるようにもなってきた昨今だからこそ、女性も自らに正直になって“やりたいことを仕事にする”という意識をもつようになってきたのかもしれません。(鈴木 梢)
情報提供: トーキョー女子映画部
http://www.tst-movie.jp/
トーキョー女子映画部 / 本アンケート結果全容はこちら
http://www.tst-movie.jp/voice01/vc36_140707001.html
※アンケートでは広告業界のイメージ、無茶ぶりエピソードなども掲載
『ジャッジ!』7月9日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
発売・販売元:松竹
http://judge-movie.com/
©2014「ジャッジ!」製作委員会
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