ママの皆さん、子どもとのスキンシップに満足していますか?
『SAKURA』夏号の「『親子スキンシップ』のすすめ」によると、肌のふれあいによって、脳内で“絆ホルモン”とも言われる『オキシトシン』の分泌が盛んになるのだとか。
この『オキシトシン』、ママと子どもの脳&体に、とても良い効果をもたらすんだそう。
「脳では人との親密な関係や信頼関係を築く役割りを果たし、体にはストレス耐性を高めたり、血圧を低くしたりといった健康を増進させる作用があります」(桜美林大学 山口創先生)。
ママは子どもへの愛情が深まり、子どもはママへの愛着が強まる。さらに、子どもの記憶力が良くなるという効果も!
こんな「いいことだらけ」の親子スキンシップ。実際におこなう際の疑問についても、山口先生が答えてくれています。
Q.男のコと女のコで、スキンシップに違いがあるの?
A.「男のコのほうが、オキシトシンが効きにくいという特徴があるので、女のコよりも、よりスキンシップをしてあげる必要が。男女ともにスキンシップをたくさんしたほうが、将来は自立的に行動できるようになります」(山口先生)
Q.1日にとるスキンシップがどれぐらいが理想?
A.「オキシトシンは、5~10分のスキンシップでも分泌し、その後50分程度、高い濃度が保たれます。そのため1日中べったりする必要はなし。おすすめは、1時間のうち約10分間の“ちょい抱き”です」(山口先生)
Q.何歳くらいまで積極的にスキンシップをしたほうがいいの?
A.「年齢制限はありません。思春期になっても軽いスキンシップはあったほうが◎。1歳まではべったりと肌を合わせるようなスキンシップ、幼児期は少しずつ軽めに移行……と触れ方を変えればOK」(山口先生)
Q.パパからのスキンシップはどのようにしたらいいの?
A.「ママスキンシップは情緒安定させ、パパスキンシップは社会性を伸ばす効果が。優しく抱っこよりも、お馬さんなどの遊びや、ハイタッチなど気持ちを伝えるコミュニケーションの中でとる方法が◎」(山口先生)
Q.子どもが「抱っこ~」と甘えます。正直疲れているときは困ることも……。
A.「抱きグせは悪いものではなく、むしろママを全面的に信頼して甘えている行動。叱ったり、無視してはいけません。“ちょい抱き”をやってみたり、くっついて寝そべらせるだけでも子どもは安心します」(山口先生)
個人の性格の違いもありますが、男のコと女のコのスキンシップの違いに、ホルモンが関係しているのは初耳でした。親子スキンシップが足りないな……今まで上手くスキンシップができていなかったな……と思ったママの皆さん、山口先生のアドバイスを元に、なでなで&ギュ~!っとしてみては?(さとうのりこ)
(『SAKURA』2014年夏号)
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