服を買いに行くときにつきものなのが「試着」。しかし、試着を1回してしまうとその場のテンションや店員さんに流され、そのまま購入しなくてはいけない感じになってしまい、その結果どこかしっくりこない服ばかりクローゼットに増えていってしまっていませんか? そんなあなたのために、『Domani』では、試着の際に心得るべきポイントをスタイリスト高杉しのぶさんがご紹介しています。
1.試着に行く前に手持ちの服を把握する。
クローゼットには意外と忘れていた服が眠っています。手持ちのアイテムを把握しておくことで、試着したアイテムが活用できるかどうかが明確になり、迷う時間も失敗も激減するはずです。
2.どんな服でも360度鏡でチェック!
自分自身の後ろ姿を見る機会は少ないけれど、周囲からは案外見られています。正面だけでなく、横も後ろも全方位美しく見える服が一番着回せます。
3.服に遠慮せず、思い切って着崩してみる。
トップスならそでをまくったり襟を立てたり、裾のイン&アウトを試したり……。自分になじんでこなれ感をもって着こなせるかはしっかり見定めるべきです。まだ買っていないものということで遠慮しがちですが、お金を出して買う大事な1着。遠慮せずに確認しましょう。
4.動きやすいかは絶対確認。
例えばジャケットなら、ある程度背中にゆとりがないと疲れるので、腕を回してゆとり感をチェック。パンツならしゃがんだとき苦しいと疲れてしまうのでしゃがんでみましょう。
5.断りづらいときは「少し考えてみます」で対処。
店員さんと仲良くなってしまうと断りづらいという声も。しかし、試着後は「買う」「買わない」の二択でなくても大丈夫です。自分の大切なお金を使うのですから、誰かに気を使って、というのはもうやめましょう。
6.「本当に欲しい」ものしか買わない。
「これでいいかも?」ではなく「これがいい!」と感じたもののみ買いましょう。心から愛情を感じる服は、一生懸命ケアをして着こなしも考えるので、長く使えて多少高価でもモトはとれます。
7.ぺたんことヒール、両方合わせてみる
異なる雰囲気の靴を合わせると着回し力もチェックでき、新たなコーディネートのアイディアも浮かびます。さらにパンツならぺたんこにもヒールにも合うようショップで丈も調整してもらえるので、おすすめです。
8.迷ったらお店の外に出る。
本当に必要か、欲しいか、似合っているか……。迷ったらとりあえずショップを出て、他のお店をのぞいたりお茶をしたり、冷静さを取り戻しましょう。店員さんや街の人のコーディネートを参考に、着こなしをイメージするのもアリです。
試着の基本かつ最重要ポイントなこの8つ。これまで、なんとなくサッと着て、前から見ておしまい……だった私には、目からウロコです。ちなみに『Domani』本誌では、テーラードジャケット、ボタンダウンシャツ、タイトスカート、九分丈パンツの4つのさらに詳しい試着ポイントもご紹介しています。是非これらを心得て、よりピッタリな理想の服を見つけていきましょう。(後藤香織)
(『Domani』2014年1月号)
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