美肌といえば、女性の永遠のテーマ。どんな化粧水や乳液、クリームを使おうかしら……と日々迷い、美容雑誌や口コミサイトめぐりを続ける日々。しかし、何よりの美容液となるのは、やはり睡眠! 今回はパラマウントベッド睡眠研究所で日夜「睡眠」について研究し、「睡眠アンバサダー」として各種メディアで活躍している山品善嗣さんに、美肌と睡眠の関係について伺いました。
Woman Insight編集部(以下、WI) 睡眠が不足すると起きる肌トラブルには、どんなものがありますか?
山品さん(以下、山品) にきび、乾燥、くすみなどの肌トラブル、シミ、シワ、たるみなどの肌老化や、睡眠不足のストレスによる肌あれ、目の下のクマなど、枚挙にいとまがありません。
WI 睡眠不足になると、肌あれの総合デパート状態になっちゃうんですね!
山品 そうですね(笑)。睡眠不足になると、皮膚の再生能力の低下が起こります。皮膚の細胞は日々生まれ変わっているのですが、眠っている間に特に集中的に生まれ変わっています。生まれ変わりにともなう美肌づくりには、自律神経とホルモンの働きが非常に大きく関わっています。
WI ホルモン! 美肌をつくるホルモンとはなんですか?
山品 睡眠中に分泌される「メラトニン」や「成長ホルモン」ですね。成長ホルモンは体の新陳代謝を促すので、疲労回復や皮膚の再生が行われます。「美人は夜つくられる」と言われますが、これは科学的にも正しいことです。このホルモンは肌水分率の向上に加え、脂肪分解の作用もあるので、ダイエットにも効きますね。
WI おお……これら美肌ホルモンはどうすれば多く出るのですか?
山品 美肌につながる成長ホルモンは、深い「ノンレム睡眠」のとき、集中的に分泌されます。このノンレム睡眠は、睡眠の最初の4時間までに出ます。いわゆる「美のゴールデンタイム」は22時から2時と言われていますが、これは多くの人にとっての睡眠の前半の時間帯なので、結果としてゴールデンタイムになっているのだと思います。もちろん、4時間だけ眠れば美肌になる、というわけではありません。通常4時間では睡眠不足になりますが、睡眠不足は肌の水分量の減少や、ストレスによる肌あれにつながります。また、何よりホルモン分泌のリズムを崩さないために、毎日規則正しい時間に眠ることが大切です。
私は普段「美のゴールデンタイム」の時間帯は起きていることが多いのですが、山品さんのお話を伺っていると、もしかして「美のゴールデンタイム」に眠らないことよりも、どうしてその時間帯に眠れなかったんだろう! というストレスで肌があれるのでは……! という結論にたどりつきました。
ちなみに、山品さんの所属するパラマウントベッド睡眠研究所では『眠りSCAN』という、睡眠中の状態を測り、最適な睡眠のためのアドバイスをするサービスを行っているそうです。何よりの基礎化粧品となる「睡眠」。もし睡眠に関して困っている方がいたら、ご相談してみてはいかがでしょうか?
パラマウントベッド睡眠研究所公式サイト:http://www.smartsleep.jp/research/index.html
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