縁結びの神様の聖地……と言えば、島根県出雲市にある「出雲大社(いずもおおやしろ)」。
「行ったら本当に結婚できた!」「友達にお守りを買ってきてもらっただけで彼氏ができた」という話を私の身のまわりだけでもよく聞きます。
中でも、旧暦10月は、島根では「神在月」と呼ばれており、全国の神様が出雲に集結し、縁結びの会議を開く……という言い伝えがあります。
そんな「出雲大社の正しい詣で方」や、「電車&バスのみでも行けるスポット」「レンタカーを借りてちょっと足を伸ばしたいスポット」「絶対食べたいグルメやおすすめお土産」などをご紹介していきます!
★この秋絶対行くべきパワースポットはココ!【今日のインサイト】
【まずは何はなくとも出雲大社にお参り!】
「サンライズ出雲」など、電車で出雲に来た方は、出雲市駅で一畑電車に乗り換えるorレンタカーで行きましょう。
飛行機で出雲縁結び空港から行く人は、出雲大社までの直通バスも出ています。出雲大社近辺にコインロッカーはありますが、「まず身軽になってから行きたい!」という人で、かつレンタカーを借りない方は、一度ホテルを経由してから行くのをオススメ。ちなみに、「ニモツ御宿お届けサービス」という、荷物ひとつあたり800円で、空港や駅で荷物を預けると宿泊先へ届けてくれる便利サービスもあります!
ところで、そもそも最近出雲大社がこんなに盛り上がっているのは、「平成の大遷宮」と呼ばれ、約60年ぶりの遷宮が行われているから。
「遷宮って何?」ということについて簡単に説明しておくと、社殿の新造や修造にあわせ、ご神体やご神座をお遷しすることです。平成28年(2016年)3月まで、御本殿はもちろん、大社内のさまざまな箇所が修繕されていきます。
なんと、60年前の遷宮と今回の遷宮と2回連続携わった職人さんもほんの数人いらっしゃるとか……! きっと前回の遷宮のときにはまだ若い職人だったであろう方が、今回の遷宮には前回の歴史を知る職人として参加するなんて……長い歴史を感じますね!
さて、それでは早速出雲大社に入ってみましょう。
出雲大社を入るとまず特徴的なのが、「参道が下り道」なこと。
神社仏閣の参道で、「下りの参道」は滅多になく、とても珍しいものです。参道を下っていると、どんどん厳かな気分に……。松の並木の中を進んでいくと、銅の鳥居や拝殿、御本殿が少しずつ見えてきます。
参道の真ん中は神様の通り道と言われているので、できるだけ端を歩くようにしましょう。
大社境内を歩いていると、神話の場面を再現した銅像を発見。
出雲は神話の舞台と呼ばれるゆえんを実感することができます。
(余談ですが、出雲市駅に隣接したショッピングプラザ「アトネスいずも」内にも神話に関連した像がありました。出雲と神話は、本当に密接につながっています……!)
まずは「手水舎」で両手と口を清めたら、「拝殿」でお参りしたのちに、「御本殿」へ。「大社造り」と呼ばれる、日本最古の神社建築様式で作られています。
一般的な神社は通例「二礼、二拍手、一礼」でお参りしますが、出雲大社は「二礼、四拍手、一礼」なのが特徴です。
さて、御本殿を、実は真裏から間近に見られること、ご存じでしょうか?
小道を抜けていくと裏から見れる場所にたどりつけるのですが、神社を裏から見る、って、あまりないのでとても不思議な気分です。
そして、画面の下のほうをよく見ると、うさぎの銅像が何匹かいるのにお気づきでしょうか。
出雲大社の中にはたくさんの「うさぎの像」がいるのですが、これは、神話の「因幡の白うさぎ」に由来したもの。出雲大社に祀られている神様、「だいこくさま」こと「大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)」と深く関わっているため、出雲大社のいたるところにうさぎがいるのです!
読書をしているうさぎ、にこにこしているうさぎ……と、さまざまなうさぎがいる中、お祈りしているうさぎがいたので一緒にお祈りしてみました。
さて、「出雲大社と言えば」の写真でよく掲載されるのが、こちらの神楽殿。祭典や祈願、結婚式などに使われており、大広間はなんと270畳の広さを誇ります
正面には日本最大級の大しめ縄があります。
写真を見ると「見たことある!」という方も多いのではないでしょうか。
ちなみにこの日は近所の子どもたちが写生大会をしていました。子どもの頃から出雲大社で写生大会なんて……なんだか豪華!
こちらは「十九社」と呼ばれる、神様の宿泊所。神在祭のとき集った八百万の神が宿泊するところと言われています。
他にも大社境内にはさまざまな建物があり、清浄な空気に包まれているだけで満たされます。
さて、ぐるりと大社をひとまわりすると、気づかないうちにそろそろおなかが空いてくるころではないでしょうか。出雲を代表するグルメ、「出雲そば」でおなかを満たしましょう♪