アイドルオタク。通称、ドルオタ・ドルヲタ。
彼ら・彼女らはただ「好きだから」という理由で、使える限りの時間・お金・気力と体力をかけて、推しメンが「これ欲しい」とラジオでふと言ったものは取り寄せてでもプレゼントしたり、握手会の3秒に言いたい想いのすべてを込める、異様なマメさや言語力、そして行動力を見せる人種です。
さて、前々回の調査で、ドルオタは平均して1年間に月給の2か月分をオタ活につぎ込んでいるということが判明しました。ひとり暮らし社会人で平均46.7万円、実家暮らし社会人で平均30.8万円です。
その予算は、遠方で行われるライブに行く「遠征」、そしてプロモーションイベントなどで行われる「握手会」や「チェキ会」など、いわゆる「接触イベント」、この2つの魅力に取りつかれるといきなり跳ね上がります。
今回はそのうちの「接触」について、アイドルオタク250名に調査してみました。
Q.複数枚同じ楽曲を購入した理由はなんですか?
ものすごい結果です。やはり「大好きなアーティスト本人に直接会える」というのは大きいですよね。
アーティストによって、わりとゆっくりお話できるものもあれば、2ショットチェキが撮れるものもあれば、「シングル1枚1000円で2秒」などの握手会もあります。ドルオタではない一般の人から見ると「……2秒のために1000円も出すの?」となりがちですが、ドルオタから見ると「1000円出せば2秒も会えるんですよ!?」という価値観です。
しかし、1度や2度握手しただけでは物足りないのがドルオタ。握手会などの接触イベントに何度も通ううちに、「好きな相手に顔や名前を覚えてもらいたい」という、現実の恋愛でもある欲求がどんどんわきあがっていきます。(もちろん、覚えられたくないという方もいます)
握手会に行ったら「おっ」て顔をされたい、名乗らなくても名前を呼ばれたい、ライブで後ろの席にいても指を差されたい……。
そう、「認知されたい」欲求です。