スニーカーなどのカジュアル靴は、ヨレや色落ちによる風合いを楽しむこともありますが、靴のシミや汚れをそのまま履いている女性は魅力ダウンのもと! そして冬の間、重宝してきたムートンは、来季のために、キレイにお手入れしてしまいたいもの。
『Oggi』3月号「カジュアル靴のメンテナンス正解」から、ムートンなどのシープスキンブーツやスニーカのお手入れで、“やってはいけないこと”をチェックしながら、キレイのテクニックを学びましょう。
★レザー靴のお手入れはコチラ→ https://cancam.jp/archives/115256
■「シープスキンブーツ」のお手入れ
【用意するもの】A.固形クリーナー、B.馬毛ブラシ、C.防水スプレー
【お手入れ方法】
(1)クリーナーで汚れを除去
こびりつきなどの大きな汚れは、消しゴムのように汚れを除去するクリーナー[A]を使って、汚れをこすります。
(2)ブラッシングで毛並みを整える
起毛の表面にクリームは厳禁。ブラシ[B]のブラッシングで、汚れを落とし、整えていきます。ブラシは、全体を一方向になでつけるのがポイント。
(3)防水スプレーをかける
防水スプレー[C]で仕上げを。ブーツから20cm以上離して、全体に吹きかけたら、10分程度乾燥させます。今度は、(2)と逆方向からブラッシング→スプレー。これで、まんべんなく防水ができます。(2)→(3)のプロセスを3回繰り返せば完璧です。
(4)型崩れしないよう保管を
内側のムートンは風合いを損なうので洗いません。気になる汗やにおいは、常に乾燥剤をセットしておくことで対応できます。保管する際も、型崩れ&抗菌・消臭もできるので便利。
■「キャンバススニーカー」のお手入れ
【用意するもの】D.豚毛ブラシ、E.クリーナー
【お手入れ方法】
(1)ホコリや汚れをブラシで払う
ホコリとこびりついた汚れをブラシ[D]で除去。シューレースのある靴は、外してからお手入れを。縫い目やシューレースホール、異素材の接着部分などは念入りに行いましょう。
(2)ぬるま湯でつけ置き洗いする
汗などの皮脂や泥は、ぬるま湯につけておくだけで大部分の汚れは落ちる場合が多いです。特に汚れが気になる部分は、手もしくは布で優しくこすって、すすぎ洗いを。つけ置きは15分程度で。
(3)陰干しで自然乾燥する
直射日光での乾燥は、紫外線による色落ち、熱による変形などを引き起こすこともあるので避けましょう。ドライヤーも同じくNG。靴を立てかけて、靴底まできちんと自然乾燥を。
(4)ソールの汚れは専用クリーナーで
ラバーソールについたこすれ汚れなどは、水では落ちないのでクリーナー[E]を使って、乾拭きします。
さて、スニーカーといえば、『ニューバランス』を筆頭とする、スエードスニーカーのお手入れ方法も覚えておきたいところ。こちらは、キャンバススニーカーとお手入れ方法が異なるので、注意が必要です。他にも、スニーカーのお手入れの気になるアレコレも!
★人気のスエードスニーカーのお手入れは?
スエード靴やシープスキンブーツと同じように、馬毛ブラシで汚れをかき出します。異素材ミックスのスニーカーは、パーツごとに合ったお手入れがベストですが、フェイクレザーの場合は、お手入れしても劣化するので、使い捨てを考えて買い替えするのがいいようです。
★お手入れの完成度を高めるためには?
キャンパススニーカーなどは、洗剤が化学反応を起こし、劣化や黄ばみの原因になるのでNG。シューレース付きのスニーカーの汚れが気になる場合は、紐を新しく替えるだけでも印象が変わります。ぜひお試しを。
★白いスニーカーを白く保つには?
防水スプレーで予防することがいちばん! 購入後すぐ防水スプレーをして、未然に汚れを防止するのがいちばんの対処法です。
使い始める前に防水スプレーを吹きかけて汚れをつきにくくしておく、紐を定期的に取り替える……これだけでも、見た目が全く違ってきます。我流のお手入れは今日でストップ。正しいお手入れで、お気に入りの靴を長く楽しみましょう!(さとうのりこ)
★レザー靴のお手入れはコチラ→ https://cancam.jp/archives/115256
(『Oggi』2015年3月号)
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