コロナ禍によって様々なことが延期や中止になった中で、結婚式もその影響を受けたひとつ。どうしても人を集めて行うものだから「落ち着くまで延期」「いつできるかわからないから中止」と決意したふたりが、数多くいました。
今回はくふうカンパニーグループが直近1年以内に入籍をした既婚女性316名に行った「結婚式に関する意識調査」を元に、コロナ禍で入籍したものの挙式・披露宴を実施しなかった「ナシ婚(※)」を選択したカップルについて、記事をまとめました。
※「アリ婚」定義 =「入籍をして結婚式(挙式・披露宴)を実施した(する予定)」という選択をした結婚の形態。
コロナ禍の影響で「ナシ婚」カップルが増加
■ 入籍したカップルの結婚式の実施率が低下
直近1年で「入籍はしたが結婚式(挙式・披露宴)はしない」という選択をしたナシ婚層は66.6%となり、コロナの本格的な感染拡大前にあたる2020年3月に実施した調査(対象者は入籍後3年以内の既婚女性)におけるナシ婚比率に比べて27.1%増加しました。
■ 結婚式を実施しなかった理由は「コロナ禍」
直近1年以内に入籍したナシ婚層に「結婚式(挙式・披露宴)をしない理由」についてきいたところ、最大の理由が「コロナの影響でできなかったから」51.7%となりました。
コロナ禍の影響を受けた「ナシ婚」カップルの本音と事情
■ コロナ禍の影響を受けた結婚式…将来的な実施意志がある人は約6割
「コロナの影響で結婚式ができなかった」を理由にあげたナシ婚層に「今後、人生のどこかで結婚式をあげたいか」についてきいたところ、「挙げたいと思わない」13.0%、「考えが変わったら挙げるかもしれない」25.0%と回答した人が合わせて全体の約4割となり、将来的に結婚式を開催する意志がある人は約6割でした。
■ 約8割が結婚式準備を具体的に始める前に実施しないと決断
さらに「コロナの影響で結婚式ができなかった」を理由にあげた人に「実施しないことを決断したタイミング」についてきいたところ、「結婚式のイメージ(どんな形式の結婚式にするかなど)の検討、両親への相談をするタイミング」75.9%が最も多く、結婚式準備を具体的に始める前に実施しないと決断していることがわかりました。
■ カップルが結婚にあたって大切にしたいと思ったシーン
続いて、ナシ婚層に「結婚にあたって大切にしたい、記念に残したいと思ったシーン」をきいたところ、「入籍日(婚姻届の提出日)」と回答した人が最も多く、「プロポーズ」「結婚指輪を買った時」「両家双方への挨拶」「ハネムーン」などが上位となりました。
一方、アリ婚層では、ナシ婚層同様「入籍日(婚姻届の提出)」が第1位となったものの、「挙式」や「披露宴」なども上位に入りました。ナシ婚層は、アリ婚層と比べると「ふたりで祝うシーン」を大切にしたいという価値観が強いことがうかがえます。実際にコロナ禍においても7割近くのアリ婚層が延期などすることなく、予定通り挙式や披露宴を実施しており、開催への意志の強さが伺えます。
また、このような結婚にあたって大切にしたい、記念に残したいと思ったシーンにかけられる金額(総額)は、ナシ婚層は平均57万9,665円、アリ婚層は平均164万2,900円となりました。
今回の調査によると、結婚式を大切にしたいアリ婚層は、大半はコロナ禍でも予定通り結婚式を開催している一方、ナシ婚層においては、「コロナの影響で結婚式ができなかった」が最大の理由であるものの、将来的な実施意志や結婚式の検討状況をみると、準備にかかる負担や経済的理由といったコロナ以外の理由も根強いことがうかがえます。
また、結婚するふたりにとって「入籍日」をはじめ「プロポーズ」「結婚指輪を買った時」「両家双方への挨拶」「ハネムーン」など「ふたりで祝うシーン」を大切にしたいという価値観が強いことがうかがえました。
人生の大切なイベントである結婚を満足した形で迎えるためにも、自身の価値観やその時の状況と併せて今回の記事の内容を是非参考にしてみてくださいね!(山口彩楓)