よく知っているモノの名前でも、漢字表記だと読めないことが多いもの。たとえば動物園の人気者「子守熊」や、毎日触っている「釦」、食卓でおなじみの「竜髭菜」など。あなたはいくつ読めましたか?
そんな「知っているのに読めない」日本語クイズ。本日のお題は……コチラ!
「杜若」。
コチラは「とじゃく」と読むこともありますが、もう一つ、別の読み方を持っています。それは日本で暮らしていれば誰もが耳にする、あるモノの名前です♪ いったいなんと読むのでしょうか?
いくつかヒントを見てみましょう。
◆ヒント1 植物です
「杜若」は、植物の名前です。主に湿地に群生し、剣のような形の葉を伸ばし、初夏になると濃い紫色の花を咲かせます。
◆ヒント2 古典の授業で習ったかも
「杜若」は和歌の枕詞としても有名で、古典の授業に登場することもあります。もしかすると、「実物を見る前に授業で習った」という人も多いかもしれません。
◆ヒント3 ひらがなで5文字
「杜若」をひらがなで書くと、「か○○○た」の5文字です。
さて、なんとなく分かってきたでしょうか? ではこの辺りで正解を見てみましょう。
■正解は……
「杜若」の読み方、正解は「かきつばた」でした。
平安時代に作られた『伊勢物語』には、“かきつばた”の5文字を頭に置いた有名な和歌(からころも/着つつなれにし/つましあれば/はるばる来ぬる/旅をしぞ思ふ)が登場します。夏のはじめに水辺で咲く紫色の「杜若」を見かけたら、この風流な和歌にもぜひ思いを馳せてみてくださいね。
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(豊島オリカ)