2年前から「日本ウォーキングセラピスト協会」の長坂靖子先生に師事し、見事「姿勢アドバイザー」「ウォーキングアドバイザー」の試験に合格されたモデルの仁香さん。
2回に渡るインタビューで、正しい姿勢や歩き方、そしてその効果などについて徹底解説していただきました。前回からは、Woman Insight編集部スタッフが実際に仁香さんに姿勢と歩き方のレッスンをしていただいたレポートをお届けしています!
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★【仁香やせ3】脚がスッキリ!モデル仁香の「マッサージ法」を本人が伝授!!
今回は最終回。いよいよ、正しい姿勢と歩き方についてレッスンをしていただきます! 前回のマッサージをしたうえで、ぜひ記事にそって実践してみてくださいね。
◆あなたは“正しい姿勢”ができている? 基本姿勢チェック
ウォーキングを始める前に確認しておきたいのが、基本姿勢。「自分の姿勢は大丈夫!」と思いこんでいる方も、実は胸を張り過ぎていたり、身体に力が入ってしまっていたり、意外と体の負担になる姿勢になっている可能性が大なんです!
ちなみに、正しい姿勢も歩き方もまったく知らない、スタッフの姿勢はこのようになっています。
一見きれいなようですが、よく見てみると……。胸が上がり過ぎて、少し首のあたりが詰まり、苦しそうな印象があります。この姿勢がどう変わったかは、後ほど。
まず、両足の親指同士をつけます。そして親指とかかとをしっかりと床につけて、かかと、ふくらはぎ、ヒップ、肩甲骨、後頭部を壁につけて立ちます。そのとき、鼻、デコルテ中央、胸の間……といった中心ライン、そして左右の耳、肩、肘、中指、くるぶしのライン、それらを床に垂直にすることを意識しましょう。
意識しても意外と曲がってしまうものなので、ひとりで実践する場合は目の前に姿見があると良いと思います。
このとき、背中と壁の間に手1.5枚分が入るようにするのがポイント。それ以上空いている人は、お腹と背中を身体の内側に入れ込むようなイメージ(要はくっつけるようなイメージ)で腹筋に力を入れて、お腹を引き上げてください。編集部スタッフ、かなりキツそうな顔をしています。
緊張して身体が固まっているのかと思いきや「え! これ、できないんだけど!」とスタッフから焦りの声が。
ただ姿勢を正すだけのようですが、実はこれがけっこうキツい! 少しきつめのストレッチをしているときのような難しさを感じられると思います。それは、普段使うべき筋肉が使われていない証拠。使うことにだんだんと慣れてくれば楽になってくるので、ここはがんばりどころ!
この基本姿勢を、朝晩にきちんと確認することが大切。身体は続けて覚えさせていかないとすぐに忘れてしまうので、毎日の確認が必要なのです。
仁香さんいわく、「姿勢を整えた後に正しい歩き方を実践して、最後にまた同じ正しい姿勢にしようとすると、始めよりも楽に姿勢を整えられるはず」とのこと。すべてが終わった後のスタッフの姿が楽しみです!
正しい姿勢を確認できたら、歩き方を学んでいきます。
◆むくみ知らずの美脚をつくる! “正しい歩き方”をマスター
次に、正しい歩き方のレッスンです!
【1】まずは、どちらか片足に重心が偏っていないことを確認します。そしてその状態から歩き出し、まずは前足を“かかとから”着地させます。このとき、足の指がしっかりと上を向いていることを確認しましょう。
【2】次に、だんだんと足裏の重心を前へ移動させていきます。重さが親指と人さし指の間あたりを抜けていくようなイメージで。
【3】最後に後ろ脚を蹴りあげて、ヒップと太ももが伸びていることを確認してください。
これらの流れを繰り返していくのが基本ウォーキング。始めはぎこちない動きになってしまうと思いますが、だんだんと自然になってきます。この歩き方を続けることで、脚の内側の筋肉が鍛えられてきます。
「身体はすぐ覚えてすぐ忘れるから、習慣づけることが大切です」と仁香さん。日々続けてこそ、むくみ知らずの美脚づくりができるのです!
ちなみにこの写真ではレッスン中なので脚を見ていますが、普段実践する際は必ず真正面を向いて歩いてください。せっかくの正しい姿勢が台無しになってしまいますよ!
もうひとつ注意したいのが、歩いている最中の姿勢。この3ステップを続けて歩こうとすると、足裏の重心だけでなく身体も前のめりになってしまうことがあると思います。そうならないよう、歩き方だけでなく、先に実践した正しい姿勢も意識しておくことが重要です。
◆ヒール靴でも“正しい歩き方”を実践!
ここまで、何も履かない状態での歩き方を学んできました……が! 女子には、“ヒール靴を履く”機会というものがあるわけです。常に安定した状態で歩けるわけではないんですよ……でも、ご安心を。ちゃんと、“ヒール靴での正しい歩き方”があるんです!
【1】先程と同じように、両足の裏の重心が均等になっていることを確認してから、歩き出します。ヒール靴でないとき同様、見えなくても足指が上に向くよう意識します。このとき、重心は後ろめにあってOK。
【2】次に、身体の重心を中央に移動させながら、前に出した足を着地させます。先程はかかとから着地させましたが、ヒール靴を履いているときには、土踏まずを意識して足をつけるのがポイント!
【3】最後に、身体の重心を前に移動させながら、後ろ足を蹴り出します。先程の通常の歩き方同様、ヒップから太ももを伸ばしてしっかりと地面を蹴ることが大切です。
ちなみに、少し大げさ気味に歩くとちょうど良いそう。歩き出しで足指を立てるとき(ヒール靴でないときも同じ)にふくらはぎを意識して伸ばしながら歩くことで血流が良くなり、だんだんと身体が温まってきて、冷え性改善の効果が期待できるとのこと! 今の季節、特にうれしいですね。
スタッフの表情がだんだん明るくなってきました! どうやら正しい姿勢と歩き方を実践しているうちに気持ちが明るくなり、自信も出てきて、「私、モテそうな気がする……!」とスタッフ。これはもう、“モテウォーキング”と呼んでも良いかもしれません。
確かに様子を見ていたわたしも、正しい姿勢と歩き方を実践する前の彼女と比べ、表情や身体がほぐれて非常に美しく見えました。女性の美しさがこの短時間で急にアップするなんてあり得ないと思うのですが……印象がまさに別人!
これは、この連載の第1回に出てきた正しい歩き方のうれしい効果、セロトニン(心のバランスを整える作用のある伝達物質)の分泌によるものでもあります。
以上が、正しい姿勢と正しい歩き方の実践方法でした。
さて、正しい歩き方にずいぶんと慣れてきたスタッフですが、姿勢は一体どのように変化したのでしょうか……それが、こちら!
いかがでしょう。窮屈さが感じられた首回りや胸元がすっきりとし、明らかに壁と背中の隙間が少なくなっています……! 胸やヒップが「突き出している」という印象だったのが「出るべきところがきちんと出ている」という印象に変化しました。
仁香さんいわく「姿勢と歩き方を正すことが習慣になると、身体が『これが正しいんだ!』とだんだんと覚えるので、自然にできるようになってきます」とのこと。どれくらいで身体が覚えるかは人それぞれですが、習慣として日々続けていくことが大切です。
ぜひマッサージと合わせて基本姿勢の確認、正しく歩くことを日々の習慣にし、心身共にきれいな身体づくりを目指してみてはいかがでしょうか。仁香さん、本当にありがとうございました!(鈴木 梢)
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<プロフィール>
仁香(にか)
1975年東京生まれ。18歳のときに雑誌『CanCam』でモデルデビューし、多くの雑誌で活躍。06年に結婚、08年に長男を出産。モデル、アパレル会社経営、デザイナーなど活躍中。2年前から「日本ウォーキングセラピスト協会」の長坂靖子先生に師事し、今年「姿勢アドバイザー」「ウォーキングアドバイザー」の試験に合格。
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