栗原心平さん渾身の「キャンプ飯」本を読んでみたら…。彼を料理男子に仕向けたいときにそっと渡したい本でした!

日曜のお昼のテレビ番組「男子ごはん」(テレビ東京)でも、毎週しずる感たっぷりのおしゃれで美味しそうなレシピを披露している、料理研究家の栗原心平さん。和食、韓国料理、イタリアン…と、多彩なジャンルのお料理をパパッとダイナミックに仕上げていく姿も素敵ですよね。今回、心平さんによる初の野外料理レシピ本が絶賛発売中とのこと!

「心平さん×野外料理」ってコンボ、絶対に美味しいに決まってるじゃん!…というわけで、その内容を早速チェックしていきたいと思います。

インドア派だった心平さんがキャンプにハマった理由

僕はもともとインドア派で、子どものころからキャンプにはまったく興味を持っていませんでした。ある時、友人から誘いを受け、急遽キャンプに行くことになり嫌々ながら参加することになりました」と、キャンプとの出合いを語る心平さん。

段取り人間の僕は、最初はどうやって効率よく料理をし、さっと食べられるか。撤収の時のことを考え、物は極力少なくしようとか始末のことばかりを考えていましたが、いざキャンプに行ってみると、大自然の解放感、しがらみから解き放たれた自由さ……ひと言でいえば、気持ちいい、と思えたんです!キャンプ場に着いてすぐにビールが渡され、ゆっくりとテントやキッチンを設営していく。みんな思い思いに料理をし、どんどん食卓に料理が並んでゆく……なんてゆったりと時間が流れるんだろう。そしておなかがいっぱいになって夜が更けると、焚き火を囲んでお酒を飲みながら人生を語るみたいな(笑)僕はキャンプの虜になってしまいました

日々時間のことを第一に考えているという心平さんにとって、キャンプは完全な非日常。何にも縛られず気ままに過ごす時間が「なんかリセットする感じですね~」と言います。 

キャンプに魅せられた心平さんのレシピ、ここが素晴らしい!

普段とは違う環境で料理をすることに対して、心平さんはこう語ります。

料理の内容についてもまさに自由。道の駅や直売所でよい食材に出会ったら、それが今晩のメイン。持っていける調味料にも限りがあるので、複雑な料理はできないけれど、おいしい食材の味がダイレクトに感じられるような料理ばかり。でも、火入れや切り方なんかにはこだわりたいですね

今ではすっかりキャンプの虜という心平さんの野外料理レシピ本には、料理が特別上手じゃなくても、「作ってみたい」と思わせる魅力的なメニューがたっぷり掲載されています!

それではどこが魅力的なのか、ポイントをご紹介します!

1.手順がシンプル

まるごと鶏一羽、牛のかたまり肉など、豪快な食材を使いながら、工程は極めてシンプルなものが多いなあという印象です。塩、コショウ、醤油などの基本的な調味料と、クミンパウダーやパプリカパウダーなど、近所のスーパーでも手に入るスパイスをちょこちょこっと用意すれば、あとは焼けばいいんじゃない!という感じで。もちろん、火入れや切り方などプロならではの美味しく仕上げるテクニックがあり、それも勉強になります。

2.ツールが気になる!

写真のこちらはアルミ製の【メスティン】という道具を使った、鶏手羽中のテリ煮。メスティンの他にもアウトドアで人気のクッキングツールである【ダッチオーブン】【スキレット】を使っているのですが、これを読んでいると今すぐ、ポチっとしたくなります。野外ではもちろん、自宅で料理する際も使ってそのまま食卓にサーブしてもなんだかオシャレ。外出に慎重になる今だからこそ、おうちでキャンプ気分を味わえるツールとして、とても良いなと思いました!

3.「自宅持参ソース」が美味しそう

キャンプ場で細やかな味付けが難しい…という声に応えた、自宅で準備して持ち込める「5種のソース」。【食べる焼肉のタレ】【レモンペッパーソース】【BBQソース】【だし醤油】【だしポン酢】と、もう聞くだけで絶対美味しいじゃん!っていうラインナップ。こういう気の利いたソースがあれば、味変でいくらでも食べてしまいそうです…!それぞれ、冷蔵庫で保存が可能なのも食材を無駄にしない、地味にうれしいポイント。


というわけで、豪快な肉料理からごはんもの、お手軽ランチからスイーツまで、キャンプ時はもちろんのこと、家でも楽しめるごちそうメニューがズラリ。料理のプロフェッショナルならではの“身近な食材を使って、シンプルな手順で必ずおいしく完成”できるアイデア満載の、アウトドア料理を集めたレシピ本です。彼や旦那さんなどと一緒に読んで、一緒に料理したら仲も深まりそうですよね♪

「栗原心平のごちそうキャンプ」(小学館刊)は現在好評発売中です!

 

「栗原心平のごちそうキャンプ」
1500円+税(B5判・全96ページ・小学館)