現実は厳しい…。本当に気をつけるべき物件探しの注意ポイント4選

物件探し、意外と現実は厳しい? 物件探しの注意ポイント4選

もうすぐ春。進学や就職、転勤などで新しいお家を探しているという方も多いはず。最近はおうちで過ごす時間が今まで以上に増えていることもあり、今まで以上に後悔のしない物件探しをしたいですよね。

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そこで今回は、先日引っ越しを終えたばかりのCanCam.jpライターが「物件探しの注意ポイント」についてご紹介します! 

 

物件探しのちょっぴり辛い現実

物件探しというと、不動産屋さんと一緒に内見(お部屋を実際に見に行くこと)に行って、「ここにします!」と言うシーンが目にうかぶかと思いますが、実はこのシーンに辿り着くまでが結構長い!(もちろん人によります。)ということで、まずは「物件探しのちょっぴり辛い現実」をご紹介。

 

■ネットで見て「いいな」って思った物件は大体契約済み

貸したり売ったりするつもりのない物件を掲載する、いわゆる「おとり広告」は宅地建物取引業法違反にあたりますが、そのつもりがなくても売れたばかりで削除が間に合わなかった場合など、契約ができない物件が掲載されていることも。一生懸命サイトを見て考えたのに、「その物件はすでに受付を終了しています」なんて言われたら悲しいですよね。

一方で、とりあえず電話をして聞いてみる!というのも手です。筆者も希望の物件がキャンセル待ち状態で、空く可能性はほぼありませんと言われて落胆したクチ。その物件と間取りが似ている上に条件が良く、家賃も安い物件を紹介してもらえて結果オーライだったので、ためらわずに連絡をしてみるのは重要です。住みたいエリアや駅からの徒歩距離、希望条件を伝えるとおすすめの物件を紹介してくれる不動産屋さんもあるので、サイトで見た物件が契約済みだったからといって諦めずに探してみましょう♪

★「おとり物件」って本当にあるの?不動産屋さんにガチで聞いてみたら…

■意外と「ここ!」という物件がない

「お風呂とトイレはセパレートがいい」「コンロは2口以上がいい」「8畳以上は欲しい」「駅から徒歩10分圏内がいい」などなど、“お部屋探しの条件”は誰しもがあるはず。それがひとつだけの場合なら良いですが、3つ4つと増えてくると、理想に合致する物件を探すのは難しくなってきてしまうもの。また、全ての希望を叶えようとすると家賃も高くなってしまいます。

そこで大切なのは、あらかじめ優先順位をつけておくこと! “これは絶対に譲れない!”というものから、“こうだったら嬉しいな”程度のものまで順位をつけることで、自分の中で探しやすくなるだけでなく不動産屋さんにも希望を伝えやすくなります。

また、間取りを見て「いいかも!」と思う物件があっても、実際に見に行くと「なんだかじめじめしている」「窓の目の前に電線がある」など、気になるポイントが出てくることも。理想の物件と巡り合うのは難しいということを考えると、キツキツのスケジュールで進めるのではなく、引っ越し希望日の1ヵ月以上前から探し始めると良さそうです。

★不動産仲介歴29年のプロが考える「部屋探しで本当に重視すべき条件・妥協してもいい条件」

物件探しの注意ポイント4選

お次は、筆者が物件探しで注意したこと&実際に探してみて感じたことを基に、「物件探しの注意ポイント」をご紹介します。

■オートロックはついているか

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近年ではオートロックがついている物件が増えてきていますよね。安全に生活するためにも、オートロックは重視したいところ。玄関を開けたらすぐに人がいる…ではなく、来客の連絡があってから実際に玄関までくる間に時間的な余裕があるというのもメリットなのではないでしょうか。

そんなオートロックですが、実はひとつ注意点が。「オートロック有」と書いてあっても、「これが!?」というタイプのものも存在するんです。筆者が内見に行った物件では、「え、これ普通に乗り越えられるよね?」というレベルの門がオートロックと記載されていて(門を閉めると自動でロックがかかるシステムだったのかもしれませんが)、手動で閉める式なのかその門は開けっ放しにされていました。

やはり自動で開閉されるもののほうが安全性は高いと思われるので、「オートロック有」と書いてあっても、“本当に自動のものなのか”という点はチェックする必要があります

 

■災害は大丈夫か

地震や津波、洪水など、なるべく遭いたくはないけれど逃げようがないのが自然災害。例えば、大雨が降ったときに浸水する可能性がある場所や、土砂崩れの危険がある場所はなるべく避けたいですよね。

ハザードマップはインターネットで見ることもできるので、どうしてもここに住みたい!という場合は、近くに避難できる場所があるかを合わせて見ると良さそうです。

 

■周囲の環境

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インターネットや紙の情報だけではなかなか判断できないのが、周囲の環境。「目の前に建物があるかどうか」「日当たりはどうか」「騒音は大丈夫そうか」などなど、文字だけでは判断できない情報を内見でチェックすることを忘れずに

ちなみに筆者は駅から徒歩3分の場所に住んでいたことがありますが、深夜と早朝の騒音に悩まされました。駅前は便利な反面騒音問題も発生しやすいので、その点にも注意が必要です。

 

■10月・11月が境目!

予約可能物件の場合、境目は10月~11月。というのも、この時期は大学の推薦入試の結果が出始める時期なんです! 卒業シーズンで空きが出やすい3月を狙って引っ越しをするのももちろん良いですが、すでに引っ越しが決まっていて予約可能物件で余裕を持って引っ越しをしたい! と思っている方は、9月頃には動き始めると良さそうです。

 

以上、物件探しの現実と注意ポイントについてお届けしました。初めて物件探しをするという方は、物件探しをしたことのある友達や知り合いに「どんなポイントを見たか」について聞いてみるのも良さそうです。(平田真碧)