生活の要となるおうち選びはやはり失敗できないですよね。とはいえ、初めての一人暮らしとなると右も左もわからないまま物件を選んでしまって住んでみたら問題があった…なんてケースも。
そんな風にならないためにも、今回は不動産情報サービスのアットホーム株式会社が不動産のプロに聞いた「初めて一人暮らしをする人が住まい探しの際に気を付けた方が良いポイント」をランキング形式でご紹介します。一人暮らしを控える方はぜひこのランキングを参考にしてみてくださいね!
初めての一人暮らしで気をつけたいポイント【エリア・条件編】
■初めての一人暮らしで住みたいエリアや希望条件を決める際に、意外と気付かないけど気を付けた方が良いポイント(複数回答)
1位 「無理のない初期費用・家賃設定か」 61.4%
2位 「希望条件にこだわりすぎていないか」 52.8%
3位 「学校や職場に通いやすいか」 50.9%
4位 「治安状況を確認(朝昼と夜)」 42.7%
5位 「物件周辺の道は明るいか、安全か」 41.3%
■不動産のプロからのアドバイス
・初めての一人暮らしは自分のライフスタイルが分からないため、周りの人や不動産会社の人に経験談などを聞いて、自分には何が絶対に必要なのかをいくつかピックアップしておくと良いです。(東京都)
・管理会社が近くにある物件が良いと思います。一人暮らしのお客さまは困ったときに、よく相談にいらっしゃいます。(神奈川県)
・スマートフォンなどで、事前に周辺環境をチェックすると良いと思います。(兵庫県)
不動産のプロである不動産会社のスタッフに、初めて一人暮らしをする人が住まい探しの際に気を付けた方が良いポイントを聞いたところ、エリア・条件編では「無理のない初期費用・家賃設定か」が61.4%とトップでした。次いで、「希望条件にこだわりすぎていないか」「学校や職場に通いやすいか」が続きました。
不動産会社のコメントでも、「100%気に入るところはないので、絶対に譲れない条件はどれかを決めた上で探した方が良い」といった声が多数上がり、希望条件についてはしっかりと優先順位を付けた上で住まい探しをすることが重要となりそうです。アットホームが2019年に実施した調査では、家賃以外で最初から最後まで重視したこととして、「間取り・広さ」「通勤・通学に便利」「最寄り駅から近い」などの条件が上位でした。
初めての一人暮らしで気をつけたいポイント【内見編】
■初めての一人暮らしで内見の際に、意外と気付かないけど気を付けた方が良いポイント(複数回答)
1位 「スマートフォンや携帯電話の電波が入るか」 42.9%
2位 「近くに大きな音が出る建物や道路はないか」 41.3%
3位 「ゴミ置き場のキレイさ」 37.9%
4位 「コンセントの位置」 37.1%
5位 「日当たりの良さ」 36.5%
■不動産のプロからのアドバイス
・持ってくる家具のサイズや数などを事前に計ってくると内見時に想像しやすいです。(千葉県)
・1人ではなく、親御さんなどと2名で内見すると良いと思います。冷静に物件を選ぶには第三者目線が重要だと思います。(神奈川県)
・先に物件情報(物件の募集図面など)を撮ってから、室内の写真を撮るとどこの物件か忘れません。(東京都)
・撮影する際は不動産会社のスタッフに確認した上でですが、写真だけではなく、動画も撮ると良いです。(山形県)
・シャワーなどの水圧を確認すると良いと思います。(神奈川県)
・ブーツは脱ぎ履きしにくいため、やめた方が良いです。(栃木県)
・住まい探しは結構疲れてお腹も減るので、甘いおやつ(ガムやチョコなど)を持参すると良いと思います。(京都府)
・管理会社の連絡先がエントランスにしっかり貼ってあるか、ゴミ置き場は決められた日以外にゴミがでていないかなどを内見時に確認するのがおすすめです。(愛知県)
内見編では、「スマートフォンや携帯電話の電波が入るか」がトップ、第2位は「近くに大きな音が出る建物や道路はないか」が41.3%と続きました。近隣に大きな音が出る建物や道路がある場合、深夜に騒音がして眠れなかったり、日中テレワークをする際も集中できなかったりするなど、生活に不都合が生じる場合があるため、しっかりと確認するのが良いようです。第3位は、物件の管理状況や清潔さが分かる「ゴミ置き場のキレイさ」でした。
その他、「コンセントの位置」や「共用部分のキレイさ」など、不動産のプロならではの項目が多く、これから住まいを探す人にとっては必須のチェック項目となりそうです。
実際にあった! 初めての一人暮らし物件選びの勘違い&驚きエピソード
・来店後、すぐに入居できると思っていたお客さまがいらっしゃいました。(東京都)
・エアコンは全部屋に付いているものだと思われていました。実際は物件により異なることをご説明しました。(香川県)
・毎月の賃料のほかに管理費を支払うことをご存じないお客さまがいらっしゃいました。(東京都)
・物件図面の敷金1カ月・礼金1カ月の「カ月」を見落として、1円だと思われていたお客さまがいらっしゃいました。(東京都)
・内見の際、トイレを使いたいと言われたことがあります。(大阪府)
・親御さま、ご兄弟、祖父祖母、親戚など総勢15名くらいでご来店された方がいらっしゃいました。(栃木県)
・実際の給料と手取り額を知らずに、家賃を決めていたお客さまには驚きました。(鹿児島県)
・電気・ガス・水道などの公共料金の契約・解約も不動産会社がすると思っていたお客さまがいらっしゃいました。(鹿児島県)
・居室照明・ウォシュレットなどは最初から部屋に備え付けであると思っていらっしゃいました。(福岡県)
不動産のプロにこれまでに出会った初めての一人暮らしの際の勘違いあるあるや驚きのエピソードを聞いてみました。やはり実家に当たり前のように備わっていたものなどに関してはつい一人暮らしのときにもあるものだと勘違いが起こりやすいようです。
また金銭の支払いや契約もこれまで無縁だったこともあって理解できていないケースも起こりやすい傾向にあります。しっかりと物件に何が備わっているか、契約内容や金銭面を把握していないとトラブルや満足できない物件選びにつながってしまう可能性があるので、しっかりと確認しておきましょう。
一人暮らしを始める際の物件選びに迷ったら今回の記事を、自分の条件の優先順位や必ず確認しておきたいポイントの洗い出しに活用してみてくださいね!(山口彩楓)