渡辺直美さんに聞いてみた「女のコが幸せに生きる3箇条って?」|劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』に出演!

劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』が2月11日に公開! 声優を務める渡辺直美さんにインタビュー

幅広い世代の心を掴み続ける国民的作品『美少女戦士セーラームーン』。実に25年ぶりとなる劇場版は、ちびうさの淡い初恋と、悩み、迷いながらも成長するセーラー戦士たちの物語。公開中の前編に続き、後編がついに2/11(木祝)よりロードショー!

小さい頃から大ファンだったという渡辺さんが今回演じるのは、地球と月の征服を目論むデッド・ムーンの女王ネヘレニアに仕える老婆の姿をした霊魂導士・ジルコニア。「直美史上、一番のハマり役かもしれない」というジルコニアの役作りや今作の見どころ、セーラームーン愛から、セーラームーンから学ぶ女のコが幸せに生きるためのヒントなど、たっぷりと語っていただきました♪


−幼少期から本作品のファンだったそうですが、「美少女戦士セーラームーン」のどういうところが好きですか?

セーラー戦士達の強さ。私にとって『美少女戦士セーラームーン』って“人生の光”なんです。自分じゃ何もできないんだなって落ち込むこともあるんですけど、『セーラームーン』を観ることで落ち着いたり、セリフに勇気をもらったりします。主人公のうさぎって、「うわ〜!いっけな〜い!」っていつもドタバタしてる感じのドジっ子じゃないですか。でも素直に人のことを愛している姿とか、ここぞという時の強さがカッコいいなと憧れます。

あとは、女の友情をすごく感じられるところも好きですね。今って、原作が生まれた90年代より憎しみや悲しみの感情が多い時代だと思うんですよ。周りの目を気にしすぎたり、お金のためだけに仕事したり。そうじゃなくて、仲間を信じるとか、友達のために自分ができることをやるとか。そういった根本的に大事なことを『セーラームーン』から学びますし、今の時代に必要な要素が沢山詰まっていると思います。

−劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』の台本を最初に読んだときの感想を教えてください。

まさか大好きな、美少女戦士セーラームーンに出演できるなんて夢にも思ってなかったのでウキウキしながら読みましたし、どんな画になるんだろうとすごく楽しみでした。ただ、私は悪役で、しかも老婆のジルコニア役なので、うまくできるかという不安もありましたね。敵サイドを仕切るリーダー的存在なので、威圧感を出さなきゃなと。

−ジルコニアを演じるにあたって、注意したことや苦労したポイントはありますか?

自分の実年齢じゃない、老婆の声の質感を出さなければいけないので、かなり声のトーンを落として喉を潰す勢いでやらせてもらいました。ジルコニアは走ったりジャンプしたりするようなアクティブなキャラクターではないので、根の張ったようなじっとりした演技をするよう心掛けましたね。

前半のジルコニアは、常にどっしり構えたまさに悪役!という感じだったんですけど、後半は叫ぶシーンも多くて。ジルコニア達敵側の心境の変化を感じられるので、そこも注目ポイントです!

−ジルコニアをどんな人物だと感じていますか?

悪役なんですけど、ジルコニアにも自分の目的があるんですよ。なのでジルコニアサイドから見ると、自分の使命に一生懸命で忠誠心のある方だなという印象があります。自分の仲間だったら心強い存在だけど、そうでない場合はすごく強敵ですね。

 

−役柄との共通点はありますか?

うーん、ないかなあ。私はセーラームーン大好きですし。だからすごい寂しかったですよ。セーラー戦士達が冷たい目で私を見てくるので……。

 

−なるほど(笑)。では、好きなキャラクターを教えてください!

昔からちびうさが大好きです。90年代アニメ放送当時、私もちびうさと同じくらいの年齢だったので自分を重ねて観ていたのもあって。セーラー戦士の中では一番年下でわがままな感じだけど、お姉さん達と一緒に戦う姿に憧れましたね。

−美少女戦士セーラームーンに学ぶ「女のコが幸せに生きる3箇条」を教えてください!

いろいろと経験してきた中で、突出することってすごく難しいなと思ったんですよ。強く生きるセーラームーンが好きですけど、強すぎたり突出したりしていると、その分嫉妬や邪魔されることも多いんです。

なので、幸せに生きるためには、まず第一に自分と仲間を信じること。セーラー戦士たちもお互いを信じて支え合っているからこそ、強敵にも打ち勝てるんです。

第二に、やりたいことに挑戦すること。「やりたいけどできないかな?」じゃなくて、「いやいや、うさぎだったら絶対挑戦するよな」って。いざ戦うとなったら突き進んでいくうさぎの前向きさはカッコいいし、見習っていますね。

第三に、ダメだったとしても諦めないこと。私自身、日々挑戦して、失敗しての繰り返しです。私の場合、新しいことに挑戦する時はまず目標を決めるんですよ。まずはそれを到達するように頑張りますが、もしダメでも「じゃあ次こうしようかな」って目標達成まではやり続けるようにしています。誰かじゃなくて自分で決めた目標なのに、達成できなかったら悔しいじゃないですか。ボロボロになっても挑戦することは大切だと思うし、努力が報われるのは嬉しいですよね。セーラー戦士達が闘う姿に憧れてきたからこそ、辛い時も踏ん張れるのかもしれません。

−CanCam読者は20代女性が多いのですが、読者に向けて、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』の見どころを教えてください!

世代的には90年代に放送されていたアニメ『セーラームーン』をリアルタイムで観ていない方も多いかもしれませんが、年代問わず勇気をもらえる作品です。なんとなく『セーラームーン』って知ってるけど、どんな物語か知らないという方にもぜひ観ていただきたいです。そしたら私の熱弁にも頷いてもらえると思うし、気づけば大きめのグッズを買っていることでしょう(笑)。闘う女の子達の人生のヒントが沢山詰まった映画なので、ぜひ元気をもらって欲しいです!

劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』《後編》2/11(木祝)ロードショー
武内直子の人気コミックを原作とし、今作は原作コミックの第4期にあたる『デッド・ムーン』編を映画化した前後編2部作の後編。今世紀最大の皆既日食が迫る中、ゴールデン・クリスタルの封印を解く“乙女”を捜すペガサス/エリオスに助けを求められたうさぎとちびうさ。ちびうさとエリオスの淡い初恋と、戦士として、1人の人間として悩み、迷いながら成長するセーラー戦士たちの姿を描き出す。後編ではセーラー戦士たちとデッド・ムーンの全面対決が描かれ、物語はついにクライマックスを迎える。
渡辺 直美さんPROFILE
1987年10月23日生まれ、茨城県出身。東京NSC12期生。お笑い芸人、モデル、女優と幅広く活動をしている。キャッチーでポップなファッションが支持を受けており、SNSで多くのフォロワーを持つことから「インスタの女王」とも言われている。
撮影/MISUMI スタイリスト/相澤 樹 ヘア&メイク/根本 亜沙美 取材・文/大下 杏子