【難読】知ってる漢字なのに地味に読めない!「胡乱」読めますか?

ずっと日本で暮らしていても、知らない漢字の読み方ってまだまだあるものです。たとえば、料理に欠かせない「味醂」、宴会でよく聞く「酣」、読み方を間違って覚えがちな「狭小」など。そんな、「読めそうで意外と読めない漢字」シリーズ、本日のお題はこちら♪

「胡乱」という日本語、あなたはパッと読めるでしょうか? ちなみに「こらん」ではなく、かなり意外な読み方です。
「分からない」という方も、言葉の意味を知れば読み方をイメージしやすくなるかもしれませんね。小学館デジタル大辞泉によると、「胡乱」の意味は次のとおりです。

(1)正体の怪しく疑わしいこと。また、そのさま。
(2)確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。また、そのさま。
(3)乱雑であること。また、そのさま。

会話や文章では、「記憶が胡乱(=あいまい)だ」とか「彼は胡乱げな表情でこちらを見ていた」といったふうに使われます。さらに大ヒント! 読み方をひらがなで書くと「う●●」の3文字です。
「怪しく疑わしい、確かでない」という意味の3文字の言葉と言えば? さっそく正解を見てみましょう!

正解は、こちら!

「胡乱」の読み方、正解は「うろん」でした。デジタル大辞泉によると、その昔、胡(えびす)という民族が中国で戦を起こしたときに、住民があわてふためいて逃げる様子が「胡乱」という言葉につながった、とのこと。
ちなみに、記憶がはっきりしないことを指す「うろ覚え」という言葉は、胡乱覚え(うろんおぼえ)から生まれた、という説もあります(諸説あります)。

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(豊島オリカ)