冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機はどう選ぶべき?家電のプロに聞いた、家電選びのコツ

一人暮らしの家電選びと家電にまつわるコツをご紹介!


春の陽気が差し込み、いよいよ新年度ですね! この春、一人暮らしを始めるという新入生や社会人の方も多いのではないでしょうか。

一人暮らしを始めるとなると、いろいろ買いそろえる必要があって今まさにその準備にとりかかろうとしているかもしれませんね。

新生活

今回はそんな方々必見! テックマークジャパン株式会社が入学または入社を機に一人暮らしを始める全国の500名を対象に行った家電に関する調査を基に、一人暮らしの家電選び事情についてご紹介!

さらに、失敗しない家電の選び方・買った家電を長く使うコツも併せてご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください♪

家電を購入の予算は大体「5万円~10万円」


家電予算のグラフの画像

家電を購入するための予算は「50,001~100,000円」が30.8%、次いで「100,001~150,000円」が18.3%でした。やはり、一式買い揃えるとなるとなかなかの高額出費……。

新入生と新社会人の間には予算に差が見られ、新社会人の39.7%が100,001円以上の予算をかけるのに対し、新入生は30.7%で、新社会人が9%多いことがわかりました。

新生活に向けて新調する家電、1位は冷蔵庫


家電新調ランキングの画像

新生活にあたり、新しく家電を調達する新入生・社会人は78.6%と、なんと約8割!

調達する家電の中で最も人気だったのが「冷蔵庫」(72.8%)、次いで「電子レンジ」(70.0%)、「洗濯機」(62.8%)という結果となりました。

やはり限られた予算で家電を買いそろえるとなると、生活するのに必要最低限となる家電をまず買う人が多いのにも納得ですよね。

総合家電エンジニアに聞いた! 家電にまつわるコツ


総合家電エンジニアの本多宏行さんが「家電の失敗しない選び方」「長く家電を使うコツ」を、家電別に教えてくださいました。早速見ていきましょう!

◆冷蔵庫の失敗しない選び方

冷蔵庫

自分にぴったりな冷蔵庫のサイズっていまいち見当がつきませんよね。使用人数に対する定格内容量の目安や、その求め方(計算式)は以下の通り。

「70リットル×使用人数+常備品100リットル+予備品70リットル」

リットル数は固定となるので、使用人数を当て込めば冷蔵庫の基本的な定格内容量が求められ、一定の目安を知ることができます。

例えば、一人暮らしを例に計算してみますと、定格内容量の目安は240リットルになります。自炊をする可能性が少ないようであれば、240リットルよりも小さい140~180リットルの冷蔵庫、というように240リットルを目安として、自分のライフスタイルと照らし合わせてみると失敗は少なそうです。

これらを踏まえて、家電販売店のスタッフさんに相談してみましょう。

◆冷蔵庫を長く使うコツ

家電製品全般において、「省エネ効果」を期待できる使い方こそが長持ちさせるコツ! 無駄な電力が発生してしまう使い方は、それだけ電気・電子・機械部品に負担をかけることになります。取扱説明書を熟読し、省エネ効果が期待できる使い方をしましょう。

冷蔵庫は、庫内温度が上昇するほど設定温度へ下げるために余計な電力を必要とするので、開閉回数や開閉時間に注意しましょう。別売品ですが、冷気カーテンを活用することで外気の入り込みを低減してくれます。

また、冷風循環が上手くいかないと庫内温度を調節する機能が動作を繰り返しますので、余計な電力を必要とします。食品類の詰め込みすぎにはご注意を。

半年に一回、あるいは最低でも年に一回は冷蔵庫背面部のお掃除を行いましょう。大量のゴミなどが付着したり溜まっていると無駄な電力を必要とします。是非、愛情をもってお掃除してあげてください。

◆電子レンジの失敗しない選び方

電子レンジ

もし自炊する頻度が少ないようであれば、オーブン機能のない「温め」「解凍」を主とする単機能レンジで充分かもしれません。容量も20リットルあれば問題はないでしょう。

単機能レンジの場合、庫内に回転するお皿が据えられている「ターンテーブル式」が多いかもしれませんが、探してみると加熱ムラが少なく庫内を広く使える「フラットテーブル式」も見つけることができます。

一人暮らしを機に自炊を始められる方々には、オーブンレンジがお薦めです。オーブン機能だけを使う場合には、調理シートやアルミホイルを活用することが可能なので、油分や焦げなどを吸収した調理シートは直接ゴミ箱へ捨てることができます。

また、付属の調理皿を活用すれば、焼き上げた食材を食器などに移さず、調理皿に載せたまま食卓へ出すこともできるので、洗い物を格段に減らすことができます。

◆電子レンジを長く使うコツ

無駄な電力を必要としない省エネ効果の期待できる使い方はもちろんですが、庫内に付着した食材の残りカスには充分注意しましょう。

長時間放置された残りカスは、焦げて炭化します。炭化されたカスは最終的には破裂あるいは発火します。大事な電子レンジがすぐに故障しないように、定期的にお手入れしましょう。

◆洗濯機の失敗しない選び方

洗濯機

一概には言えませんが、一人分の一日の洗濯物は平均1.5kgとされています。一人暮らしであれば、毎日のお洗濯であっても「洗濯・脱水容量4kg」の洗濯機で充分かもしれません。まとめてお洗濯という場合は、「1.5kg×日数」で算出された数値を容量に換算してもよいと思います。

洗濯物を外へ干したくないのであれば、ヒートポンプ乾燥つきの洗濯機がお薦めですが、ドラム式洗濯機となりますので価格帯は高めです。

コストパフォーマンス最優先であれば、縦型洗濯機だと思います。ドラム式洗濯機と比較すると、明らかに安価でサイズ面でも優位です。しかしながら、乾燥機能はドラム式洗濯機よりは劣りますので、洗濯物は外干しが基本になるかもしれません。

また、洗濯機のタイプを問わず注意すべき点は、設置場所の環境です。防水パンが据えられている場合、洗濯機の脚を防水パン内に納めることができるか事前に確認しておきましょう。

◆洗濯機を長く使うコツ

洗濯機内に衣類を詰め込みすぎると、モーターへの負荷が大きくなり故障の原因にもつながります。一度に洗う衣類の量は、洗濯槽が満杯になった状態の6割から7割程度が理想です。

また、糸くずフィルターや乾燥フィルターなどは、都度お手入れするよう心がけましょう。

 

新生活のための大きな買い物、できれば失敗なく済ましたいですよね! 今日紹介した家電にまつわるコツを新生活の準備の際に是非参考にしてみてください♪(山口彩楓)

 

情報提供元/テックマークジャパン株式会社
画像/(c)Shutterstock.com

 

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