宝塚歌劇団在籍時から、胸キュン必至な〝エモいときめき〟を生み出し続けている唯一無二のアーティスト・七海ひろきさんの連載をCanCam本誌にて掲載中!七海さん自身が考える「エモーショナルな瞬間」に迫るインタビューが見どころの連載♡ 大好評につき、2020年の連載をプレイバックします! おうち時間に、是非心ときめいてください!
お気に入りの1本を見つける、身につける…その過程も楽しい
「腕時計を集め始めたのは、宝塚歌劇団在籍中の下級生時代。とある公演で小道具さんが準備してくださった腕時計が、自分の考える役のイメージとは違ったことがあって。それをきっかけに、この役の人物はどんな腕時計をつけるのか頭を悩ませ、探し回りました。イメージどおりの1本を見つけ出す楽しさ、そしてパーソナリティを表現できる腕時計の魅力に気づいて以来、腕時計を身につける役を演じるときは〝その役に合う1本〟を自ら探し、購入するように。時が経ち、現在は25本ほどの腕時計が自宅にあります。文字盤の大きな、ユニセックスもしくはメンズの時計がほとんどですが、デザインやカラーは色々。その日の洋服や気分に合わせて『これだ!』と思う1本を選んで身につけると、自然と気分が上がるんです」
「最近は気に入ったものをひと目ボレ買いすることが多いですが、宝塚歌劇団在籍中は大切な公演を終えたときなどの節目に、自分へのご褒美として腕時計を買い足していました。洋服、ジュエリー、化粧品…ご褒美は人によりけりですが、私はそこで腕時計以外の何かを手に入れても、気持ちを満たしきれないんです。その理由はやっぱり、腕時計が特別な存在だから。ただのファッションツールではなく、人となりを映し出してくれるもの。私の心を惹きつけてやまない〝エモさ〟が腕時計にはあるんですよね」
撮影を通して〝腕時計の世界〟がさらに広がりました
「さて、今回の撮影で着用させていただいたのは〝ロレックス〟の『デイトジャスト 36』。歴史あるブランドの初期モデルの特徴を今に受け継いだ、代表的なコレクションです。〝ロレックス〟は、性別問わず『かっこいい大人がつけている時計』という印象。私にはまだ早いように思えて、気にはなるけれどなかなか手に取れない…そんな存在でした。だから今回のテーマで〝ロレックス〟の時計と共に撮影できると知ったときのうれしさといったら! 撮影中もテンションが上がって、いつもとは違う表情が出せた気がします。ピンクカラーの文字盤に、キラリと輝くダイヤモンド…普段はスポーティなデザインの腕時計をつけることが多い私にとって、この1本は少し挑戦的なセレクト。似合うかどうか不安もありましたが、手元に自然となじんでくれて『こういうデザインも自分らしくつけられるんだ!』と腕時計の世界がさらに広がりました」
「自分の好みだけを追いかけていると、せっかくの〝好きの幅〟が狭くなってしまいがち。だから私は、自分以外の誰かに似合う時計を選ぶ時間も大好きです。自分用に選ぶメンズライクなデザインとはまったく違う、例えば、すごく華奢なブレスレットウォッチの魅力も存分に楽しむことができるから。そんな趣味を高めて、いつか腕時計屋さんを開けたら…なんて夢も持っています。お客さんの好みやライフスタイルをじっくり聞いて、その人にぴったりな1本を探し出して、提案するお店です。自分でつくれたらベストだけど、それはなかなか難しい(苦笑)。でも『生まれ変わったら腕時計職人になろうかな?』なんて妄想が膨らむくらい、やっぱり腕時計が大好き。世の中にはたくさんのモノがあるけれど、何に心がときめくか、何を〝エモい〟と感じるかは人それぞれ。自分の感性に素直に、自分の心を突き動かす存在を大切に、一緒に時を刻んでいきたいですね」
そんな七海さんの『Emotional-time』が気になった方は是非、雑誌CanCamをチェックしてみてくださいね。
撮影/三宮幹史(TRIVAL) スタイリスト/角田かおる ヘア/原田武比古(Artsy Life) 構成/旧井菜月、山梨智子(本誌)