ここぞ!という大事な仕事に取り組むときに心がけること
何か重要なことを任されたときには、気迫をもって取り組みたいものですよね。そんなとき、自分の気持ちを切り替えてモチベーションを上げるにはどうすればいいのでしょう。本気モードにスイッチを入れるための方法はあるのでしょうか!? そこで今回は、「ここぞ!という大事な仕事に取り組むときに心がけること」をご紹介いたします。
■プライベートを充実させることで仕事にも張りがでる
大事な仕事に取り組むときは、仕事だけに目線がいきがちですが、少し余裕を持って自分を見直してみましょう。実は、プライベートの出来事が仕事に影響したり、逆に仕事での失敗や成功がプライベートにまで響いてきたりするもの。だからこそ、プライベートを充実させてポジティブな気持ちに整えることが大切です。プライベートが充実していれば、高いモチベーションやエネルギーを保ったまま仕事に向かえます。あなた自身がエネルギーがわいてくる過ごし方をすることで、仕事に対してのモチベーションも高まるのです。
■仕事をする環境を整えて集中力を高める
仕事に全力を注ぐときは、環境を整えておくと力を発揮できることも少なくありません。環境など外部からの情報に自分の欲求が左右されることを、心理学では外発反応性と呼びます。この外発反応性が高い人は、自分が求めていなくても外部の情報につられやすいとされます。もしも部屋やデスクの上が散らかっていたりすると、何かをやろうとしても気持ちまで不安定になり取り組む気力が湧かないことも少なくありません。そんなときはやるべきミッションを一度忘れて、まず掃除から取り組んでみましょう。ちょっとした達成感が得られるうえに、環境も整い仕事に対する気持ちが整うはずです。
■香りの力や自然の力を借りて120%のパワーを発揮!
仕事をしよう!と全力で向き合うときにはかなりのエネルギーが必要になります。もしも、自分の中で「仕事=つらい」という認識がなされていると、条件反射的に苦しいけどがんばるモードに切り替わってしまうかもしれません。そんなときは、五感のはたらきに訴えかけましょう。レモンやオレンジなど柑橘系の香りは覚醒作用があり、幸福感をもたらしてくれます。そして大自然、特に太陽の光は神経を活性化させ、心身を目覚めさせてくれるのです。このふたつの作用を活用して自分の気持ちをアゲれば、120%のパワーを発揮できるはず。
■過去の自分と比べて今の自分がどれだけ成長したかを測る
自分よりも能力があってすばらしい仕事ぶりを発揮している人を見て、ポジティブな刺激を受ける(外発的動機)のは確かに悪くありません。でも、自分と比べすぎるのは賛成できません。誰かと比較することにこだわると、目標を見失ってモチベーションを下げてしまう恐れもあります。比べるべきものがあるとしたら、目指す自分の姿か、過去の自分からどれだけ進歩できたか。これを心理学では内発的動機と言います。理想や目標に対して自分が今どのくらいの位置にいるのかを把握することができれば、仕事に対しての意欲も大きく変わってくるでしょう。
重要なビジネスの前にやる気をグンと上げる方法が、もうひとつあります。それは実践して達成した後に、ご褒美を用意しておくこと。やり遂げた、成し遂げた後に自分にとって嬉しいものが待っていれば、人は思っている以上に力を発揮することが可能になります。これは内発的モチベーションを高め、環境の変化に関わらず自分で自分のやる気を生み出す方法のひとつ。自分で気持ちを高めることができれば、こんなに素晴らしいことはありませんよね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。