2013年のベストセラー書籍、『わたしたちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ジェーン・スー著/ポプラ社刊)。これは、帯にある「こんなことやり続けていると 私たちのような未婚のプロになるぞ!」というキャッチフレーズの通り、ジェーンさん自らやそのお友達を「未婚のプロ」と称し、未婚のプロたちが結婚できなかった(と思われる)数々の理由を101個の項目にまとめたもの。リアリティありまくりなネタの数々と、軽妙かつ鋭い言葉選びで、指南本でありながら読み物としても面白く、多くの独身女性の心をわし掴みにした本なんです。
そんな『わたしたちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(以下、『わたプロ』)が、2014年11月より、女性チャンネル♪LaLa TVにてドラマ化スタート! それに先駆け、著者のジェーン・スーさんにお話を伺ってきました。
Woman Insight編集部(以下、WI) 『わたプロ』のドラマ化、おめでとうございます! 台本をお読みになっていかがでしたか?
ジェーン・スーさん(以下、ジェーン) ありがとうございます! すごく面白くなっていて、躍動感のある、テンポのいいドラマになると思います。映像も楽しみです。
WI お気に入りの台本はありましたか?
ジェーン ハワイ旅行を仕切っていく話(※)が、耳が痛いというか胸が痛いというか……。ハワイ旅行に限らずだと思うんですが、本当に男の人のああいうことの詰めは甘いので、そういう場面だと仕切りたくなっちゃうよね、というかやっちゃうよね!という……。ただ、読みながら「当時は自分も若かったな」っていう感じもしました。そのエピソードのことから10年経って、今はもうそんな気力もないし、人のツアーに乗っかっていくくらい体力も減少しているので(笑)。30歳くらいのときはやっていましたよね。
(※編注:「ハワイ旅行を仕切っていく話」……彼氏が作ってきたハワイ旅行のプランを見て、効率が悪いと移動手段やホテル、レジャーまで仕切り直してしまう。快適に楽しくすごせるように良かれと思ってやったことが、彼のプライドを傷つけたというストーリー。)
WI 私、ジェーンさんと年齢が近いんですけど、このエピソードを読んだときに、合コンのことを思い出したんです。昔って合コンって男性がお店を予約してくれることが多かったと思うんですけど、今って女性が予約してるなーって(笑)。
ジェーン そうなりますよね~(笑)。『わたプロ』に書いたんですけど、“飲み好きの男子が選ぶ店はメシがまずい”っていう。食が充実していないんですよね。1回、銀座で合コンやったときに、乾きモノしか食べるものが出てこなくて、本当に「帰っていいですか?」って思ったの覚えてます。
WI そうなんですよねー。あと、なかなか男性がお店を決めないから、女性が業をにやしてさっさと押さえちゃう。
ジェーン 向こうもある程度の年齢になると勝手知ったるで、どうせブツブツ言われるなら決めちゃってもらったほうが楽っていうね。
WI あとは、私たちの年齢だと、もうそこまで頑張ってもらえない(笑)。
ジェーン わかります。
WI ドラマ『わたプロ』の原作となった書籍は、現時点でどれくらい発行されているんですか?
ジェーン 先日またありがたいことに増刷されて、現在3万5千部です。
WI わあ! すごいですね。エッセイで3万5千部といったら大ヒットですよね。店頭では今年の8月に出された『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎刊)がたくさん平積みされていて、『わたプロ』を探すのが大変でした。私も失礼ながら、『わたプロ』でジェーンさんの存在を知ったひとりなんですけど、『わたプロ』を出される前と後で、何か周囲に変化はありましたか?
ジェーンさん ついに親バレしましたね(笑)。
WI えっ! 今さら!
ジェーン 3年前からラジオに出たり、それこそ雑誌『GINGER』で連載していたのは5、6年前だったんですけど、親には何も言わずにいたんですね。それが、ついにバレて。
WI 親御さんは何をしていると思われていたんですか?
ジェーン 私はいろいろなところから少しずつお金をもらうっていう生き方をしているので、いろんな仕事をやってまして。書いていることは一切言ってなくて、音楽の仕事を手伝っているとか、いろいろな物言いできたんですけど、バレましたね……。
WI 「本、出したの?」って?
ジェーン 「本を出してるって聞いたんだけど、どういうこと?」みたいな感じで。「とうとうきたか……」と。「で、外国の人が書いてるの?」って言われて、「いや、それが私のことだけど、話が長くなるんで、また」って電話切っちゃいました(笑)。
WI 出版後のお友達の変化はありましたか?
ジェーン 友達は全然変化ないですねー。ありがたいことに、いろんなネタを相変わらず提供してくれるので、ひとりずつ印税から分けないといけないんじゃないかと思うくらいです。
本の面白さを裏切らなず、ご本人もキュッとしまった絶妙な言葉選びでコメントを返してくださるジェーン・スーさん。お話が面白すぎてカットしづらいので、こんな感じで(2)へ続いていきます。(安念美和子)
LaLaドラ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」
http://www.lala.tv/watapro/index.html
主演:市川実和子、たんぽぽ 川村エミコ、小島 聖、酒井若菜、鈴木砂羽、谷村美月、平山あや、渡辺真起子 ほか
原作:ジェーン・スー『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社刊)
放送情報:CS放送 女性チャンネル♪LaLa TVにて1stシーズン:11/4(火)スタート、毎週(火)24:00~ほか放送、 2ndシーズン 2015年夏放送予定)
制作協力:ホリプロ 製作:アスミック・エース 製作著作: 女性チャンネル♪LaLa TV
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