【映画『映像研には手を出すな!』公開スペシャルインタビュー】 「実は3人とも真面目で熱い!」乃木坂46 山下美月メンバーとの絆を語る

細かいけれど見てほしいシーン&映画の舞台裏話を教えちゃいます♡

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ーーすでに公開されているドラマ版と、映画の見所の違いは?

ドラマの方では、浅草氏(齋藤飛鳥さん役)や金森氏(梅澤美波さん役)の中学校時代とかが、背景として出てくることが多かったんですが、映画では私が演じる水崎ツバメの育ってきた環境や人間性が掘り下げられるお話です。原作を読んでいる時から、ツバメちゃんが豪邸に住んでいるのは知っていたんですけど、実際に部屋のシーンがあって、「こんなに広いんだー!」って驚きました。「お嬢様なのに、全然高飛車にならないで、ツバメちゃんっていい子だな」って思います(笑)。

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ーー水崎ツバメ役を演じる上で意識した事はなんですか?

ツバメちゃんは、主役の3人の中ではいちばん普通な子。何を普通っていうかにもよると思うんですけど、他のふたりは「変人」って呼ばれる部類だと思うので、そこからは一番離れていて、ただ真っ直で根がいい子なんです。読者モデルというところもキーポイントかなと思って。そこはすごく考えてやりましたね。ツバメちゃんに憧れている同級生の前では、キラキラが出ているけれど、ふたりの前では、普通の子みたいな雰囲気が出せたらと思っていました。あと、両親が俳優で、彼女も演技力があるという設定の役なので、所々に出てくる女優感みたいなものもわざと出しています。それは、監督からアドバイスをいただいて、「ここはちょっと芝居がかっていた方がいい。素のリアクションよりも、わざと女優感を出して」と言われていて。だから、ところどころリアクションがオーバーだったりするので、みなさんも「ここやってんな」と思って見てほしいです(笑)。

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ーー他にも細かいけれど、ここを見てほしいというシーンはありますか?

詳しく言えないんですけど、“おつかい”のシーンは、台本を読んだ時からすごい映画だなって思いました(笑)。本家へのオマージュや遊び心があって、出来上がったものを見たらすごく面白くて! あと、想像を膨らませるシーンにはVFXが使われているんですが、撮影中はもちろん見えなくて(笑)。どのくらいの完成度のものかわからずに演じていたので、このくらいの大きさのものがこのくらいの速度で歩いているっていう、スタッフさんと私たちの想像力の連携が難しかったんです。でも、そういう時って思い切ったお芝居ができるじゃないですか! それが楽しくて♡  1日かけて1シーンを100何テイクも撮る時もありましたし、体力も使うんですけど、初めての経験だったのですごく楽しかったです。

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ーードラマと映画を同時に撮影していたから、通常より長い時間がかかりましたが、大変だった事はありますか?

髪色のメンテナンスかな。ビジュアルは絶対に原作に寄せたいと思っていたので。もともと、髪を染めても2日くらいで明るくなっちゃうタイプなんです。だから、何がなんでも2週間に1回は染めに行っていて。でも、年末は、撮影の合間に歌番組や成人式もあって、暗くしたり明るくしたり、毎週のように髪色を変えていたので、めちゃくちゃ痛みました(笑)。あと、眉毛もずっと模索していたな。原作のツバメちゃんは眉が三角っぽいんです。初日は、原作とまるっきり同じにしていたんですけど、すごく濃くなっちゃって。日の当たり方でも、印象が変わるんです。だから、髪型も眉も日々メイクさんと相談して、微調整をしていました。

ーー映像研のTwitterやinstagramを見ると、かなりワイルドなロケ現場でしたね。

ロケの大半が北関東だったので、たぬきもいるし、虫もめっちゃいるし、川にも飛び込んだし、自然にとても触れました。ふふふ。でも、地元の方が、採れたいちごとか干し芋を持ってきてくださってうれしかったし、おいしかったです。極寒のロケだったので、暖かいものがおいしくて。ストーブの上にアルミホイルをしいて、コンビニで買い込んだウインナーを焼くとかもみんなでしていました。寒いし忙しい時期だったので、食べ物が私たちの中で心の支えで。差し入れがくるたびに「今日はモンブランがきたー♡」とか、みんなに知らせに走ったりしていましたね(笑)。

ーー作品には、さまざまな濃いキャラが登場しますが、気になった登場人物は?

んー。伝令部の方が、本当に伝令部で(笑)。私は、一緒のシーンが多かったんですけど、あの「伝令伝令!」っていう声とかすごく面白くて、はまり役だなって思いました。

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ーー部活動もたくさんありますが、気になった部活はありますか?

炭水化物革命研は、炭水化物が好きなので気になっています。あと、確か人質部…だったかな? 実は今回の作品に、中学の先輩が出演していて、「やっと初めて共演できるね」って連絡をとりあっていたんです。結局、同じシーンがなくて会えなかったんですけど、映画を見て「すごくいい!」と思ったので、先輩と同じ部に入りたいって思いました。

ーー乃木坂46メンバーは、英勉監督の作品によく出演していますが、改めての英作品の魅力って?

監督は、この作品以外にも『賭ケグルイ』や『ぐらんぶる』など、原作がある作品を多く手掛けられているんですが、どの作品も原作の世界観を大切にしつつ、出演者の魅力を最大限に引き出してくださるって思っていて。あと、勢いがある作品が多くて、ずっとテンションが高いシーンが続くのに疲れず、ずっと面白い でも、見終わったあとで「あー!面白かった!」っていういい疲労感を感じることができるところも私は好きです。

ーーこの作品のキャッチコピーは「行こう、最強の世界。」ですが、これから山下さんが目指しているのは、どんな世界ですか?

主人公の3人のものづくりに対する「まっすぐさ」は自分に重なるなって思っていて。私も自分が目指したい、やりたいと思った事だけは、突き進めるタイプなんです(笑)。この作品を通して、改めてお芝居って楽しいなって思いました。だから、これからもドラマや映画など、映像作品にたくさん出られたらいいなって思っています。

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この作品はコロナ禍で、一度は映画公開が延期になりましたが、そのことに対して美月は「大変な状況の中で、映画業界のみなさんの協力があって、ドラマからそれほど開けずに映画を公開できたことに感謝しかないですし、日程が伸びたからこそ、宣伝できる時間も増えました」と、最後に前向きに語ってくれました。美月を含め、齋藤飛鳥さん、梅澤美波さんの“ものづくり”への熱すぎる愛をぜひ劇場で刮目して観てください♡

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映画『映像研には手を出すな!』は9月25日(金)から全国公開。

TVドラマ版は9月16日Blu-ray &DVD BOXが発売決定。

Twitter  https://twitter.com/eizouken_saikyo

インスタグラム @eizouken_saikyo

 

【映画『映像研には手を出すな!』あらすじ】

迷彩帽に迷彩リュックの少女・浅草みどり(齋藤飛鳥)は、アニメが好きで、人並み外れた想像力があるのだが、見知らぬ人に話しかけられると卒倒してしまうほどの極度の人見知り。浅草の中学からの同級生・金森さやか(梅澤美波)は長身で美脚、金儲けに異常な執着を見せるタイプ。2人が入学した芝浜高校は、413の部活動と72の研究会およびそれに類する学生組織がある、一言でいえばカオスな高校。この部活動および学生組織を束ねているのが大・生徒会。道頓堀透(小西桜子)、ソワンデ(グレイス・エマ)、阿島(福本莉子)、王(松﨑亮)が幹部として運営を司っている。そんな芝浜高校で、浅草と金森はカリスマ読者モデルの水崎ツバメ(山下美月)と出会う。ツバメもまた、芝浜高校に入学してきた新入生で、実はアニメ好きでアニメーター志望だった。運命的な出会いを果たした3人はアニメ制作に邁進することを決意する。
こうして、電撃3人娘の「最強の世界」を目指す冒険が始まった!!!


撮影/花村克彦 スタイリスト/伊藤舞子 ヘア&メイク/秋山 瞳(PEACE MONKY) 取材/西村真樹

ニット¥13,000(リランドチュール)、スカート¥13,000(MERCURYDUO ルミネエスト新宿店)、靴¥14,000(ダイアナ 銀座本店<ダイアナ>)、イヤリング¥12,000(プラス ヴァンドーム ジェイアール名古屋タカシマヤ店<プラス ヴァンドーム>)