わかる…!深夜に電話したくなるときの心理
深夜ひとりっきりでいると、人恋しくなって無性に電話をしたくなった経験はありませんか。夜中に電話するのは少し気が引けると思いながらも、ボタンをプッシュしてしまいますよね。実は、そんな気持ちになるのには、心理的なメカニズムがあるのです。そこで今回は、「深夜に電話したくなるときの心理」をご紹介いたします。
■暗い状況が人恋しさを加速させる
アメリカの心理学者ケネス・J・ガーゲンの実験によると、明るい部屋と暗い部屋に男女数人のグループを入れしばらく時間を置いたところ、明るい部屋では男女別々に離れているのに対し、暗い部屋にいた男女は肩を抱き合ったり、中にはキスをするペアもいたとか。この実験からもわかるように、暗い状況は人恋しさを加速させるのです。夜に電話したくなるというのは、心理学でも実証されているのです。
■夜には不安や寂しい感情が起こり親和欲求が高まる
夜は心理学的に不安や寂しさといった感情が起こりやすく、誰かと繋がっていたいという親和欲求が強くなります。そのため、他者との関係性を確認するため電話をしたくなるのです。会話をすることで繋がっているという実感を得られるため、寂しさを感じるタイミングでコールしてしまうということなのですね。たしかに、親しい相手の声を聞くだけで安心しますよね。
■夜の電話中のウィスパーボイスが好印象を抱かせる
夜の電話中の話し声は、昼の電話に比べて声量が小さくなりますよね。しかもちょっぴりひそひそ声になっていたりしませんか。実はこのウィスパーボイスは、相手にセクシーな印象を与え好感をもたらすという心理効果があると言えます。寝る前のリラックスタイム時に大声で話すことはないため、電話をすると声を聞くだけでドキドキするのです。
■恋愛感情が起こりやすくなる暗闇効果
暗闇の中にいると自分の欠点を気にせず行動できたり、相手の表情を読み取らなくていいため積極的になれます。このように、暗闇の中で解放感が得られる心理のことを暗闇効果と言います。異性に声をかけるナンパも昼間より夜の方が成功しやすいとされます。これも暗闇効果によるもの。夜は就寝前ということもあり、寝付く前に好きな人の事を考えたり、相手の事を色々考えたりしやすいですよね。そのため、夜は昼間に比べて電話をかける勇気を出しやすいのです。
夜は人の感情を豊かにし、心をロマンチックにさせます。そのため、仲良くなりたい相手がいたとしたら、夜のベッドタイムを狙って電話やLINEをしてみるのもいいかもしれません。いつもなら言えないような内容でも、不思議と口に出せてしまうはずです。もしかすると、ふたりだけの秘密も共有できるかもしれません。そうすれば、お互いの距離感をグッと縮めることが可能なはずです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。